NFC対応ICとEEPROMがパッシブRF技術によって通信(ST)

2010年12月13日11:39

ST マイクロエレクトロニクス(ST)は12月13日、同社のセキュア・マイクロコントローラおよび不揮発性メモリに関する最新技術が、携帯電話と電子機器間の通信における新たな可能性を切り開いたと発表した。STのNFC(Near Field Communication)対応ICを搭載した携帯電話は、個人用健康管理機器からTV・洗濯機まで、ST独自のRF対応EEPROMメモリを搭載した機器との間で、基板上の電力を消費しない無線による容易なデータ送受信が可能になるという。

STのデュアル・インターフェースEEPROM は、基板上の電力を消費しない受動RFID技術により、電子機器に格納されているパラメータへのRFによるアクセスを実現する。例えば、さまざまな健康管理機器では、患者情報やそのほかの重要なデータがこれらのEEPROMに格納されている。STのST21NFCAなど、ISO/IEC15693対応のNFCルータを搭載した携帯電話を使用すると、この健康管理機器が電源オフの状態でも、データをダウンロードして携帯電話に表示し、医師に送信することでリアルタイムの診断を受けることができる。

また、NFC技術とデュアル・インターフェースEEPROMの組み合わせにより、生活家電のプログラミングおよび修理が大幅に簡略化される。ユーザが携帯電話をTVや洗濯機に近づけるだけで、追跡情報や動作データが読み取られサービス・センターに送信される。同様に、サービス・プロバイダからユーザの携帯電話に送られたコードを使用し、機器の再プログラミングや再較正が可能となる。

STのEEPROM製品であるM24LR64は、標準デジタルI2Cインタフェースおよびパッシブ無線周波数(ISO/IEC15693)インターフェースを集積している。RFモードでは、メモリは電力とデータの両方をシステムから取り込むため、電源が不要だ。そのため、基板上の電力を節約でき、電子製品のプログラミングや更新をいつでもどこでも遠隔操作で行うことができる。完全な NFCシステムが必要とするすべてのハードウェアおよびソフトウェアを集積したシステム・オン・チップST21NFCAは、ISO/IEC15693に準拠したRF技術を含む近接および近傍通信のための既存の非接触規格をすべてサポートしている。このソリューションは、ファームウェアと機能のアップグレードを容易にするための不揮発性メモリを内蔵した柔軟性の高いマイクロコントローラ・アーキテクチャと、さまざまな電話システム・アーキテクチャに対応できる複数の接続チャネルを組み合わせている。

STは、対象アプリケーションの幅と可能性を広げるため、デュアルインタフェースEEPROMとNFC対応IC の製品群を順次拡充する予定だ。

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