「FeliCa Lite-S」を搭載した低価格なICカードを開発、10万枚で1枚100円を実現(DNP)

2012年11月19日10:53

大日本印刷(DNP)は、ソニー製ICチップ「FeliCa Lite-S」を搭載し、簡易認証用途向けに機能を限定した低価格な非接触ICカードを開発し、販売を開始したと発表した。価格は、ロット10万枚の場合、1枚100円。同製品は、国内で初めてアミューズメント系会員カードとして採用され、2012年12月に導入される予定だ。また、海外での採用も決定しているという。

ソニー製ICチップ「FeliCa Lite-S」を搭載したICカード(出典:DNPのプレスリリース)

これまでDNPは、多機能・大容量のICカードとしてはFeliCa4KB、FeliCa9KBを搭載した製品を、会員カードやポイントカード、イベントチケットなどの単機能用途にはFeliCa Liteを搭載した製品を提供してきた。同社では新たにFeliCa Liteの次世代製品となる「FeliCa Lite-S」を搭載し、会員カードやポイントカードなどの簡易認証用途向けに機能を限定した非接触ICカードを開発した。

同製品は、ソニーが2012年9月12日に発表したFeliCa Lite-S向けのアプリケーションフォーマット「FeliCaポケット Lite」にも対応しており、会員カードやポイントカードなどのサービスを1枚のカードに集約したサービス展開も可能だ。機能を必要最小限に抑えることで、従来品と比べて低価格化を実現している。また、データを読み書きする際の認証機能を任意で設定できるため、第三者によるデータの改ざんを防止する一定のセキュリティレベルを確保できるという。

FeliCa Lite-Sは、NFCフォーラムで規定されるType3 Tagに準拠しており、NFCフォーラム仕様に対応したリーダライタやスマートフォンとの通信が可能だ。同製品のアンテナはDNP独自の設計であることから、フレキシブルに加工ができ、カード形状以外にもシールタイプやキーホルダー、リストバンドなどさまざまな形状の製品へ展開することもできるという。

DNPは、今後のNFCの拡がりに向けたグローバルな市場へ同製品を投入する。国内市場では今回採用されたアミューズメント系会員カードのほか、ポイントカード用途を中心として流通・小売業界などへ販売し、海外市場では東南アジアを中心とした交通乗車券や簡易認証用途向けに販売し、3年間で約20億円の売上を目指す。

また、すでにDNPが製品化している、キーホルダーやリストバンド、フィギュアや時計などにFeliCaチップを組み込んだ非接触IC製品「Smart-Jacket」のラインナップに加えるほか、シールタイプなどカード以外の形状の製品開発も進めていく方針だ。

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