2013年6月14日14:56
エムティーアイはこのほど、非可聴域の音波を利用した独自のスマートフォン向け「屋内測位システム」を開発した。
同システムは、GPS電波の届かない屋内や地下などで、スマートフォン内蔵のマイクを利用して非可聴音を受信することで、誤差約30センチメートルの範囲で現在位置がわかる高精度測位システムであるという。また、同システムのために独自の“マップマッチング技術”も開発。これらに産業技術総合研究所と行動ラボによる“PDR(歩行者自律航法)”の技術を組み合わせ、Wi-Fi測位よりも高精度な位置情報を取得できる「屋内位置測定ソリューション」を共同開発した。現在は、Android OSのみに対応しており、iOSは2013年度中に対応予定となっている。また、ユーザーはスマートフォンだけで利用でき、追加ハードウエアは不要だ、導入企業についてもWi-Fi測位に比べ、ランニングコストは低価格となっている。
エムティーアイでは、同ソリューションの販売を6月より開始し、ショッピングモールやイベント会場など、さまざまな施設やサービスでの商用化を2013 年冬までに目指す。
各社の技術を組み合わせることで、世界最高レベルの精度を持つ、スマートフォンを利用した屋内用測位を実現、今後商用化を目指す。