(6)NFCビジネスでグローバル展開を目指すNTTデータ

2010年8月26日9:23

NFCビジネスで数十億円以上の売上を目指す
KDDI実証実験では運転免許証を活用した本人確認実験に参加

金融や決済分野におけるシステム開発、運用で、豊富な実績を誇るNTTデータは、SIerの立場からNFCを推進している。同社ではNFCビジネスのグローバル展開を目指している。

端末からセンターまで全方位で展開

国内だけでなく海外展開も模索

ビジネスソリューション事業本部 プラットフォーム&サービスビジネスユニット NFCビジネス推進室 課長 大熊喜之氏

「NFCでは端末からセンターの運用まで全方位のビジネスを展開する予定です。将来的には100~200億のビジネスに育てていかなければいけないと思います」(NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 プラットフォーム&サービスビジネスユニット NFCビジネス推進室 課長 大熊喜之氏)

NTTデータではICカード関連のビジネスを約20年前から展開し、おサイフケータイ関連のシステムも手掛けている。NFCは国内だけではなくグローバルに普及することが予想されており、5年前から着目している。

「国内ではFeliCaのインフラが普及していますが、グローバルに考えた場合はType A/Bのインフラが主流です。NFCに関しては国内だけではなく欧米、アジアなどの海外展開も検討しています」(大熊氏)

NFCのビジネス領域イメージ

NFCフォーラムには、2007年にNTTドコモと共同で加入。総会、ワーキンググループ、タスクフォースへ参加できる「アソシエートメンバー」に名を連ねている。そのほか、グローバルプラットフォームなど、ICカードの標準化団体にも多数加盟している。

「NFCのキラーアプリケーションとしては乗車券、電子マネーが筆頭にあがり、TypeBなどのナショナルIDカードがそれに続き、ダークホースとしてポイントやスマートポスターなどのサービスが挙げられます」(大熊氏) 

2008年はソフトバンクモバイルの実証実験に参加

公共系ICカードとの連携に期待

決済アプリケーションではPayPassなどの普及に期待している。決済以外の分野では、スマートポスター、Bluetoothと組み合わせたモバイル機器でのコンテンツ受信など、ノンセキュリティのアプリ開発にも力を入れる。2008年9月に千葉県の複合商業施設で行われたソフトバンクモバイルの実証実験では、NFC携帯電話を使ったスマートポスターのソフトウェア開発、及び有効性の実証などを受け持った。

ビジネスソリューション事業本部 プラットフォーム&サービスビジネスユニット NFCビジネス推進室 主任 余伝道彦氏

今年行われているKDDIの実証実験ではTypeBのIC運転免許証のNFCケータイでの読込み、及びNFCケータイへのリーダ機能搭載を夏から秋にかけてテストする予定だ。

「運転免許証のカードを利用した本人確認により、銀行口座の開設やレンタルショップでの会員登録などを簡便にする実験を実施します。NFCケータイでデータを読み取り、センター側のサーバで真贋判定を行います」(NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 プラットフォーム&サービスビジネスユニット NFCビジネス推進室 主任 余伝道彦氏)

NFCの本格展開については、キャリアへの搭載や大手流通事業者の動向次第であると考える。例えば、携帯電話の世界でもiPhoneの登場で市場の流れが変わったように、ICカードの世界でもNFCの登場で新しいビジネスが創出されるだろうというのが同社の見方だ。同社ではいつNFCが普及しても対応できるように、本格展開に向けた準備を整えていく方針だ。

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