(7)NTT Comが「軽井沢エリアタッチ」を開始

2010年8月30日8:00

FeliCa対応携帯電話を利用した「軽井沢エリアタッチ」
観光客は看板にケータイをかざし観光案内情報を入手

NTTコミュニケーションズと毎日企画サービスは8月20日から、日本有数のリゾート地である軽井沢で、駅構内や観光案内所、街中やホテルの看板にFeliCa対応携帯電話をかざすと、観光施設の概要や地図、周辺にある飲食店情報などを取得できる「軽井沢エリアタッチ」を開始した。

モバイルで「使いやすい観光案内」をテスト

約50箇所の観光施設、約70の飲食店情報を紹介

NTTコミュニケーションズが8月20日から提供を開始した「軽井沢エリアタッチ」は、軽井沢観光協会の協力のもと、「毎日ムック 軽井沢free」を発行する毎日企画サービスと協力して10月末までサービスを実施する予定だ。観光客はFeliCa対応携帯電話を看板にかざすと、携帯が自動的に専用のWebサイトへアクセスを開始し、観光施設の概要や地図、歩き方、観光施設の周辺にある飲食店情報、電車・高速バスなどの交通案内を閲覧できる。

軽井沢駅前に設置した看板では「駅北口と旧軽井沢」「中軽井沢・追分」「駅南口と塩沢・南軽井沢」への地図や行き方を無料で案内

NTTコミュニケーションでは今回のサービスにより、「使いやすい観光案内」がどのようなものなのかをテストする方針だ。同社ではサービスの開始に先立ち、実際に観光地で旅行者にヒアリングを実施。また観光案内所に常駐してどんな質問内容が寄せられているかを記録した。その結果、旅行者は「目的とする観光施設」「食事をするエリア」「最寄り駅までのルート」は事前に調べるが、「最寄駅から観光スポットまでの行き方」「食事をする店」「余裕のできた時間の過ごし方」は現地で調べることが多いとわかった。

NTTコミュニケーションズ 経営企画部 マーケティング・ソリューション室 主査 古海 寛氏

実際に軽井沢駅前に設置されている案内板だけでは、観光客が求める情報があまりにも不足していた。また、同駅構内の観光案内所に常駐しているスタッフは2人のみであり、夏のピーク時には観光客が殺到し、混雑していたという。さらに、アクセスのわかりやすい観光施設にだけ観光客が集中する傾向に陥っていた。

同社ではそういった課題を軽井沢エリアタッチにより少しでも解決していきたいとしている。観光客は不慣れな土地でも携帯電話で必要な情報を簡単に入手でき、地元の施設や飲食店などが集客に活用できるようにしている。「毎日ムック 軽井沢free」を取り込んだ専用のWebサイトに掲載する情報は目的とする観光地への行き方のほか、周辺の観光地情報が約50箇所、周辺の飲食店情報が約70店掲載されている。

一人当たりの閲覧ページ数は想定よりも多い

将来的にはオフシーズンの観光地活性化などに活用

サービス開始時点では軽井沢駅前と観光案内所の2カ所にリーダライタを設置。軽井沢駅前では目的地の地図や行き方を案内。また、観光案内所では地図や交通情報を紹介している。宿泊施設、土産屋、観光スポットなど4箇所にも案内板を設置する予定だ。

駅構内の観光案内所では地図や交通情報を紹介している

「観光客の方は看板にFeliCa対応携帯電話をかざすだけで簡単にWebサイトへ誘導され、情報を取得することができます」(NTTコミュニケーションズ 経営企画部 マーケティング・ソリューション室 主査 古海 寛氏)

同サービスはNTTコミュニケーションズの「Biz マーケティングかざスポット」のシステムを利用している。また、観光客に提供するWebサイトは同社の「Biz マーケティング モバイルウェブ」を活用している。

なお、FeliCa対応携帯電話非対応の端末利用者は看板に印字されたQRコード(2次元コード)を読み取ればサイトにアクセス可能だ。

サービス開始から1週間が経過した時点の統計では、一人当たりの閲覧ページ数が当初の想定よりも多い結果となった。

「当初の想定では目的とするページだけが閲覧されると考えていましたが、多くの利用者にブックマークしていただき、くまなくサイト全体をご覧いただいていることがわかりました」(古海氏)

同社では10月末までの結果から課題を洗い出し、改良してサービスを続けていきたいとしている。将来的には端末の設置箇所を拡大し、観光情報の発信基盤にする方針だ。また、サイト閲覧者を会員化して、オフシーズンに観光客を呼び込む方法も考案していく。さらに、日本全国で同じような要望を持つ他の観光地への展開も検討していきたいとしている。

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