「時刻同期方式」で生成して表示するOTPカードを開発(DNP)

2011年2月7日7:00

大日本印刷(DNP)は2011年2月4日、インターネットバンキングなどの取引を行う際のログイン認証に利用する「ワンタイムパスワード(One Time Password=OTP」を、「時刻同期方式」で生成して表示するOTPカードを開発したと発表した。DNPは、キャッシュカードにも対応可能なOTPカードとして、2011年4月に評価用サンプルの出荷を開始し、同年6月には本格的に販売を開始する。

OTPは、インターネットバンキングなどの利用時に毎回発行される“使いきりパスワード”で、なりすましによる不正利用を防止する効果が高いため、さまざまなインターネットサービスのログイン認証方法の1つとして普及している。認証技術の標準化団体であるOATH準拠のOTP生成アルゴリズムには、利用時に新しいパスワードを生成する「イベント方式」、一定の時刻間隔で自動的にパスワードを生成する「時刻同期方式」、管理者から送付される乱数(チャレンジ)を入力し所定のアルゴリズムで演算した結果(レスポンス)を生成する「チャレンジ&レスポンス方式」の3つの方式がある。DNPは2010年3月に、ATMでも利用可能な「イベント方式」のキャッシュカード対応OTPカードを開発していた。

時刻同期方式のOTPカードは時計の機能を内蔵し、一定の時間(30秒、60秒など)が経過するたびに新しいOTPを生成する。OTPの認証には、OTPカードの時刻とOTP管理サーバの時刻を正確に同期させる必要があり、カード内蔵の時計には周波数精度の高い水晶発振器が必要となる。従来の高精度の水晶発振器は0.6mm程度の厚みがあるため、プラスチックカードのISO規格が定める0.76mmの薄さでOTPカードを製造することが困難だった。今回DNPは、厚さ0.4mm以下の超薄型の水晶発振器を採用することで、厚さ0.76mmのOTPカードを実現している。

DNPは、銀行や保険会社、インターネット証券会社などの金融分野、オンラインゲーム分野など国内市場に加え、海外市場に対しても、イベント方式および時刻同期方式のOTPカードを積極的に展開する。また、急速に普及するスマートフォンにはパソコン並みのセキュリティ対策が必要とされることから、企業向けのOTPカード市場の拡大を見込んでおり、2012年度までに5億円の売上を目指す。

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