出版社のアグリゲーションサービスとその思惑(カードBizと僕の勝手気ままログ)

2011年3月14日9:00

一般的な米国人はクレジットカードや銀行口座など20口座以上を保有している。彼らが毎週受取る郵送物は35件を超え、E-mailともなると数えきれないくらい届く。

とくにペーパーレスの利用明細や請求書が増えてくると、E-mailの管理だけでも大変だ。ジャンクメールと間違えてゴミ箱へ捨ててしまったり、見過ごしてしまったりする。

アグリゲーションサービスは金融機関を中心に一時期もてはやされた時期があったが、なかなかうまく機能していない。

マリクレールやレッドブックなどを出版するハースト(Hearst Corp.)は、金融機関ではできないニュートラルなアグリゲーションサービスをめざして、新たなサービスを立ちあげた。

それがマニラ(Manilla)である。クレジットカードやポイントカード、電子請求書などを登録しておくと、そこから送られてくるE-mail通知などを一元管理してくれる。

とともに、カードの約定日や公共料金の支払い日なども一目で分かり、約定日が近づくと警告を出す仕組みになっている。

利用者は無料で使えるのだが、ハーストはどこで儲けようとしているのか。それは広告収入だ。金融機関からのメールをみる際、その金融機関の広告や関連する広告を表示する。

出版会社の家計簿は毎年よく売れているが、そのネット版だと思えばわかりやすい。雑誌の出版部数が減少し、広告収入も減少するなか、あらたな収益源を求めて、金融サービスに進出した。

金融機関にはない、ソフトなタッチによる金融サービスは、はたしてユーザーの支持を集めることができるのだろうか。利用者のひとりとしては、使ってみたい気はする。

■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら

※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

現金とキャッシュレスの売上をリアルタイムに確認可能なIoTプラットフォーム「IoT Cube」/Pay BOX(飛天ジャパン)

BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)
電子マネー、クレジット、QRコード、共通ポイント、ハウスプリペイドなど、43サービスをご提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP