「Calypso」乗車カード用ICがEMV Level 1規格に準拠(ST)

2011年11月15日11:01

セキュア・マイクロコントローラ(セキュア・マイコン)の主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(ST)と、セキュア・チップを使用したアプリケーションおよび製品のコンサルティング、市場での総合的な認証試験を行う主要機関であるFIMEは、RF試験において、STの「Calypso」乗車カード用ICがEMV Level 1規格に準拠したと発表した。これにより、この乗車カード用ICが乗車・決済アプリケーションをサポートする市場初の製品であることが確認されたという。

STのCD21-Rev3カード(出典:STのプレスリリース)

STのセキュア・マイコンは、銀行のキャッシュカードや端末認証に使用される決済システムの新しいEMV非接触端末仕様「EMV Contactless CommunicationProtocol V2.0.1」に準拠している。この新仕様には、近接型ICカード(PICC)および近接型結合装置(PCD)の適正な動作と市場における相互運用性を実現するための必要最小限の機能が規定されている。

EMV仕様に対する非接触カードやリーダの認証試験を実施しているFIMEは、STのセキュア・マイコンの認証に必要な独自の評価を行った。現在、FIMEは、非接触RFテスト・ベンチを提供する唯一のEMVCo公認の認証機関である。EMVCoはAmerican Express、JCB、MasterCard、Visaが共同で運営するEMVの標準化を行う業界団体である。

セキュア・マイコン「CD21-Rev3」は、乗車カード規格「Calypso」の最新バージョンをすでにサポートしており、世界各地の公共交通機関が発行した9,000万枚以上の乗車カードに使用されている。PICCアナログ試験の認証を取得している同ICは、電子マネー決済にも適していることが証明されており、応用分野を拡大している。

STのセキュア・マイコンがクレジットやデビット取引を認証するEMV規格に準拠したことにより、交通機関以外への提供が加速すると同社では期待する。STでは、ペイメントカード取引に同社のセキュア・マイコンを使用することで、安全なID認証が行われ、金融機関やビジネスにおける盗難に起因するコストを低減できると期待している。

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