アジア/太平洋地域の女性の社会経済的進出が着実に増加(MasterCard)

2012年3月2日21:07

マスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、MasterCard Worldwide Index 「女性の社会進出度」調査結果を発表した。同調査は、男性と比較した場合の、女性の社会経済レベルを測定するもので、近年の女性のエンパワーメントに対する認識の高まりとともに、女性における大幅な社会進出の状況が明らになったという。

女性の社会進出度調査(MasterCard Worldwide Index of  Women’s Advancement)は、アジア/太平洋、中東、アフリカにおいて、社会経済学の観点から、男性と比較した場合の女性の水準を測定するため、MasterCardが継続的に実施してきた調査の一環である。指標は、「事業所有」、「企業および政府機関における管理職への就任」、「労働力参加」、「正規雇用機会」、および「高等教育の機会」の5項目から構成し、各項目において、14の対象市場における男性100人あたりの女性の比率を測定している。

指数は、それぞれの市場において、女性がどのくらい男性と同等の立場にいるかを示している。スコアが100以下の場合は男性優位の男女不平等を表し、100以上の場合は女性優位を表す。スコア100が男女平等を意味するという。

アジア/太平洋地域の14市場の中で、総合指数はオーストラリアとニュージーランドが最も高く、それぞれ83.3と83.1だった。これに僅差で続くのがフィリピン(77.8)、シンガポール(77.4)、ベトナム(75.0)で、特に低かったのはインド(48.4)、韓国(63.5)、日本(64.8)だった。

これら14市場のうち12市場においては、少なくとも3年間で総合指数に上昇が見られた。インドは現在、48.4の指数でアジア/太平洋地域の中では最下位だが、その指数は2010年から上昇傾向にある。一方、現在73.7の中国は、2007年以降、一貫して微減している。

11の市場では、高等教育機関への入学率において、女性は男性の割合と同等ないし上回っていた。これには、ニュージーランド(137.7)、マレーシア(135.9)、オーストラリア(134.5)、タイ(133.2)、フィリピン(125.8)、中国(118.4)、ベトナム(107.2)、台湾(107.0)、香港(104.2)、インドネシア(103.3)、シンガポール(98.1)が該当する。日本(89.6)、韓国(73.1)、インド(69.5)は例外で、女性の入学率が男性を下回った。

ほとんどの市場で女性の労働力参加率は健全な指数を示し、8市場では男性100人に対して有職女性は70人を超えた。この項目ではインドが低く、男性100人に対する有職女性の数はわずか35人で、マレーシア(57.1)、インドネシア(61.0)、フィリピン(62.8)も低い結果だった。

調査対象となった14市場のうち11市場では、男女の正規雇用について均等な機会があることがわかった。例外として、インドでは女性の正規雇用機会がアジア/太平洋地域で最も低く(52.9)、ベトナム(71.6)、中国(82.8)がこれに続く。

アジア/太平洋地域の女性起業家は依然、社会経済的なエンパワーメントを必要としているという。調査対象となった14市場のうち13市場では、起業家の数が男性100人に対し女性は50人を下回った。この項目ではオーストラリア(56.6)が最も高く、一方日本(29.4)、香港(29.0)、台湾(30.4)は、男性100人に対する起業家女性の割合が特に低くなった。

企業および政府機関における女性管理職の就任については、向上の余地が多く残されている。最新調査の指数では、企業および政府機関の男性管理職100人に対する女性管理職の割合が50人以上となったのは、わずか6市場に留まっている。

アジア/太平洋地域の14市場の中で、企業および政府機関の管理職で男女均等を達成したのはフィリピン(192.3)のみ。ニュージーランド(77.1)、オーストラリア(73.1)、インド(65.8)、シンガポール(65.5)も、企業および政府機関の管理職において女性が男性に対して一定の高い割合を示した。この項目では、日本(15.0)、韓国(17.3)、中国(24.0)が特に低い指数を示している。

女性の社会経済的進出に関するMasterCardの調査からは、雇用機会や高等教育の機会を得ている女性は増加している一方で、政府機関や企業での昇進などについては依然として改善の余地が残されていることが明らかになった。

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