「Edy」「iD」の電子マネーや「プロン女カード」を販促に活用(プロントコーポレーション)

2012年4月27日8:00

Edy機能搭載「プロントメンバーズカード」を顧客囲い込みに活用
モバイルとの親和性の高いiDを導入し、携帯プロモーションも強化

プロントコーポレーションでは、「カフェ&バー PRONTO(プロント)」「CAFFÈ SOLARE(カフェ ソラーレ)」「PRONTO IL BAR(プロント イルバール)」「espressamente illy(エスプレッサメンテ イリー)」「DiPUNTO(ディプント)」「È PRONTO(エ プロント)」といった業態のカフェチェーンを展開している。同社では、電子マネー黎明期の2003年にEdy機能付きの「プロントメンバーズカード」を発行し、全店舗でEdy決済を導入した。2011年からは、NTTドコモのポストペイ型電子マネー「iD」を導入し、携帯プロモーションと連携した展開を視野に入れている。

プロントコーポレーション

年間約2万枚のカードを発行

全決済に占めるEdyの割合は10%を超える

Edy機能付きの「プロントメンバーズカード」をかざす様子

プロントコーポレーションでは、2003年から、外食チェーンとしてはいち早く電子マネー「Edy」を導入した。同社では、Edyの導入以前、紙の回数券を導入していたが、会計時のハンドリング処理が煩雑になり、顧客にとっては購入した店舗でしか利用できないなどの課題があった。

プロントはイタリア語で「準備/用意ができている」という意味になり、決済の“速さ”は店舗の運営上、重要な要素の1つであると考えている。そのため、顧客の時間を大切にするうえで、小銭や紙のハンドリングのオペレーション作業の短縮を考え、Edyの導入に至った。

また、POSと連動して10%引きなど、販促サービスと連携できるメリットも大きかった。同社ではカフェタイムおよびバータイムにおいて、ドリンク全品10%オフになるEdy機能付きの「プロントメンバーズカード」を発行している。最近では、年間約2万枚のカードを発行しているが、「今となっては常連顧客の固定化につながるリテンションツールとして欠かせません」とプロントコーポレーション 経営企画室 経営企画グループ長 羽入隆之氏は説明する。

例えば、丸の内などのオフィス街のある店舗では朝の早い時間に限っては、半数以上がプロントメンバーズカードを利用している。サービス開始から10年近く経過したが、10%オフのサービスは定着しており、導入の費用対効果は確立できているそうだ。

 

プロントコーポレーション 経営企画室 経営企画グループ長 羽入隆之氏

現状、全支払いに占めるEdy決済の割合は10%を超え、その多くがプロントメンバーズカードの利用となっている。カード会員の購買動向を見ても、プロントメンバーズカードは、他のEdyブランドカードやおサイフケータイと比較しても決済回数は約2倍の数字を示している。

同社では、再チャージを促すため、年に数回、割引率を20%に高める施策を展開。同施策は、新規会員の獲得においても成果を生んでいるそうだ。

羽入氏は、「今後はプロントの会員であることの優越感をさらに感じていただけるような展開を検討していきたいです」と力を込める。

2011年からNTTドコモのiDを導入

モバイルプロモーションと絡めた展開を検討

2011年6月からは、NTTドコモの「iD」も追加で導入した。初代のリーダライタの入れ替え時期と重なったことや、フランチャイズの加盟店、エンドユーザーなどから、電子マネーの追加導入を求める声が多かったことから、対応に至った。

 

初代のリーダライタからの入れ替えに合わせNTTドコモの「iD」も追加で導入

同社がiDを採用した理由としては、まずポストペイ決済でもっとも利用者が多いことが挙げられる。また、プロントでは前年にモバイルプロモーションサービスをスタートしており、「NTTドコモが推進する『iD』を導入することで、モバイルを切り口にした新しいプロモーションが展開できると考えました」と羽入氏は期待する。

利用開始から1年弱が経過したが、利用率も日増しに高まり、「今年は昨年よりも1.3倍ほど伸びています」と羽入氏は笑顔を見せる。具体的な数値は非公表だが、同社にとってもiD決済の利用がここまで多いのは想定外だったようだ。

なお、プロントコーポレーションで導入している決済端末は、複数の電子マネー/ポストペイが利用可能なマルチ決済端末となっている。今後、他の電子マネー導入については、導入効果やハンドリングの手間などを踏まえ、検討していきたいとしている。

プラスチックプリペイドカード「プロン女カード」も発行

新規客を呼び込むツールとして販促に活用

新規顧客の獲得に向けては、2012年3月6日から、プラスチックタイプのプリペイドカード「プロン女(ジョ)カード」の発行を開始した。
「プロントをよくご利用いただいている方やご存知の方にプロン女カードをご購入いただき、その友人にプレゼントしてもらい、これまでプロントの魅力を知らなかった方に来店していただきたいと考えています」(羽入氏)

店舗入り口やレジなどでプラスチックタイプのプリペイドカード「プロン女(ジョ)カード」をPR

同社では、過去に利用実態の調査を行ったが、プロント店舗に女性が1人で来店しているケースが見受けられたそうだ。現状、女性が1人で立ち寄り、食事とお酒を楽しめる飲食店はそれほどないため、2011年からは女性をターゲットにしたキャンペーンを積極的に実施している。

プロン女カードは、500円、1,000円、3,000円、5,000円の4種類のカードを販売。プロントメンバーズカードとの差別化を図るため、再チャージの機能は設けていない。また、有効期限は2年間と長めに設定しており、退蔵益による収益よりも店舗に来店してもらうことに重きを置いている。

同社では、2012年のホワイトデーに合わせ、3月6日~15日まで「プロン女カード インビテーションパック」を販売した。その効果もあり、日々決済額は伸びており、徐々に新規顧客が増えているそうだ。

「今後は季節に合わせたデザインも検討しています」(羽入氏)

ギフトカードモールを利用した他店舗販売も視野に入れているが、「まずは現状のプロン女カードで十分な実績を築いてから検討していきたい」としている。

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