イヤフォンジャック型の磁気リーダと独自アプリの開発で差別化を図る(日本ポステック)

2012年6月28日8:00

イヤフォンジャック型の磁気リーダと独自アプリの開発で差別化を図る
クレジット決済に加え、POSやポイントカードシステムとの連携も可能に

日本ポステックは、スマートフォンやタブレット決済に対応可能なイヤフォンジャック型磁気カードリーダ「JPT-S100」とスマートフォンアプリを提供している。単純なクレジットカード決済はもちろん、加盟店のニーズに応じたアプリケーションの開発が可能なシステムとして販売を強化している。

アナザーレーン向けに専用アプリ「OVAL」を提供

自社製品の一環としてアプリを構築可能

日本ポステックが提供する「JPT-S100」は、入力をイヤフォンジャック端子利用とすることで、特定機種へ依存しない汎用性のあるサービス開発が可能となる。利用者が磁気カードをスライドさせて読み込んだ情報をアプリケーションで処理させることのできる入力デバイスで、読み込んだ情報はイヤフォンジャック端子よりスマートフォンなどに取り込まれるという。すでにiOS版はリリースしており、7月にはAndroidにも対応する予定だ。

イヤフォンジャック型磁気カードリーダ「JPT-S100」

読み込みおよび情報の処理には各プラットフォームに対応したアプリケーションが必要となるが、導入企業での開発だけではなく日本ポステックでの受託開発も行うという。

「スマートフォン決済ソリューションは国内でも複数のシステムが登場していますが、将来的には機能やセキュリティ面は各社ともそれほど差はなくなると思います。弊社では、アプリケーションをカスタマイズしてつくり込める柔軟性が強みになっています」(日本ポステック 営業 勝部駿氏)

すでに、決済代行事業者のアナザーレーン向けにiOSに対応したスマートフォンアプリ「OVAL」をつくり込んだ。

「導入企業が独自のアプリを構築したい場合は、各企業の要望に合わせて対応する準備はできています。SDK(開発キット)により、自社製品の一環として提供できる点は強みとなります」(勝部氏)

ポイントカードや予約システムなどの開発も可能

セキュリティ面では「DUKPT」のキーマネジメント方式を採用

同社ではスマートフォンに加え、タブレットを利用した決済ソリューションにも対応している。現在、流通小売店では、タブレット型のPOSに注目する企業が多く、そこに同社の決済ソリューションを組み合わせて展開していきたいとしている。同社では直販はせず、POSベンダーなどと協力して開発を進める方針だ。勝部氏は、「弊社はスマートフォン決済ソリューションの提供事業者としては後発のため、他社のPOSアプリケーションと組み合わせて市場を開拓していきたいと考えています」と説明する。

例えば、決済に加え、自社会員カードを利用したポイントサービスシステムの開発や予約システムの開発などにも対応できるという。

また、セキュリティ面では、PCI DSSの関連規格であるPCI PTS推奨の「DUKPT」に対応したキーマネジメント方式を採用しているそうだ。

銀聯など決済手段の拡充に力を入れる

2013年9月末までに2万台の販売を目指す

日本ポステック 営業 勝部駿氏

決済手段の拡充にも力を入れる。すでに銀聯カード決済については、モバイルPOS端末の「JPT-S90」で対応しており、「JPT-S100でも今後当然に視野に入っている」そうだ。また、JPT-S90では三井住友カードと提携しているが、「JPT-100についてもアクワイアリングについての提案を行っています。ほかにも複数のアクワイアラから引き合いをいただいています」と勝部氏は話す。

日本ポステックでは決済手数料などの収益は考えておらず、「決済端末やアプリケーションの開発費用、DUKPTによる暗号化部分の月額費用などがベースとなる」そうだ。端末については、3,000円程度の料金を想定している。また、アプリケーションに関しては、「シンプルなクレジット決済アプリであれば、100万円以下で提供できます」と勝部氏は自信を見せる。

同社では、2013年9月末までに2万台の販売目標を掲げている。最近では、他のスマートフォン決済ソリューション注目を集めているが、「スマートデバイスを利用した決済システム導入の障壁がなくなれば、アプリケーションを柔軟につくり込める弊社にも追い風になる」(勝部氏)とみている。

⇒⇒⇒特集トップへ

page toppagetop