ギフト・プリペイドカードの他店舗販売における技術提供で国内屈指の実績(インコム・ジャパン)

2012年10月17日8:30

ギフト・プリペイドカードの他店舗販売における技術提供で国内屈指の実績
大手コンビニや家電量販店などを中心に対前年比2倍以上のペースで伸びる

インコムは、ギフトカードおよびプリペイドカードに関連した技術提供を行う業界最大手の企業である。北米を中心に2万箇所の流通・販売網を構築しており、2011年度においては約1.2兆円のプリペイドカード、ギフトカードを販売している。国内でも大手コンビニエンスストアや家電量販店、GMSなどにPOSA(InComm’s Fastcard point-of-sale activation)の仕組みを提供。POSアクティベーションを行う約9割の企業がインコム・ジャパンに接続していると言われている。

2013年2月までで30の販売店と契約へ
中規模企業や専門店からの引き合いも増える

インコム・ジャパンが提供する「POSA (Point of Sales Activation)」技術は、小売店のPOSレジで支払いが確定した時点で、カードの有効化を行う技術である。現在、国内の提携社数は約70社。そのうち販売店は約20となっている。2013年2月までに新たに9社でサービスを開始する予定であり、「大手企業は比較的ご導入いただきましたので、現在は中規模企業や専門店への営業を強化しています」とインコム・ジャパン 代表取締役 荒井琢麿氏は説明する。

最近では、100~500店舗の規模への導入も増えてきているそうだ。販売する券種については、カードを提供する企業との話し合いの中で決定される。導入企業の多くは、POS連結およびVTS(仮想端末サーバ)を選択している。POS対応については、POSアクティベーション機能をパッケージで提供できる富士通アドバンストソリューションズの「やごやさん」の果たした役割が大きかったといいう。また、最近では専用端末による運用も東京メトロで開始している。

決済に加え、広告、流通手段としての認知も深まる
2012年度は200回のプロモーション実施を目指す

任天堂の「New スーパーマリオブラザーズ2」(左)と「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」(右)のPOSAカード  (C)2012 Tohoku University/Nintendo

POSA導入企業で販売できるカードの種類は、2011年末に100を超えた。カードの販売金額については、対前年比2倍以上のペースで伸びている。当初は、決済手段として同社のサービスを捉える企業も多かったが、最近では広告手段、流通手段として積極的に活用する企業も増えているそうだ。POSAでは、カードの物理的な媒体を利用して、3万店強の店舗でプロモーション手法を打つことが可能だ。例えば、セブン-イレブンでは、任天堂の「New スーパーマリオブラザーズ2」と「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」のPOSAカードを利用したダウンロードカードの販売をスタートしたが、パッケージで販売していた時と同じ感覚でカードを売ることが可能となった。

「大手コンビニエンスストアや家電量販店などでPOSAカードを見かける人も多くなり、消費者への認知も進んでいます。カード発行会社の企画するプロモーションは積極的にサポートしており、2011年で年間170回の施策を行い、今年は200回を目標にしています。これにより、販売店の売り場に継続して刺激を与え、売り上げを伸ばしていきたいと考えています」(荒井氏)

SNS系のゲームカードはほぼ100%の利用率を誇る
店舗の販売商品とPOSAをクロスした展開も実施

現状、オンラインコンテンツのカードに比べ、知人などにプレゼントするギフトカードの売上は伸びているものの、オンラインコンテンツほどではない。今後は、同社に加え、流通店舗独自の施策を強化することにより、認知度が進み、利用は間違いなく伸びると期待している。

インコム・ジャパン 代表取締役 荒井琢麿氏

最近では、POSアクティベーションと似通った技術で事業を展開する競合も登場しているが、「弊社としてはPOSAのマーケットを整理して、短期・中期的に何をしなければいけないかを見極めていきたいです」と説明する。現状、国内で展開する企業でソニーの「PlayStationネットワークカード」、任天堂の「ゲームタイトルカード」等を販売できる企業は同社のみであり、「米国本社にあるソリューションで、日本に持ち込んでいないものは数多く、まだまだあります。マーケットのニーズを見極めて順次展開し、結果として競合他社との差別化が生まれると考えています」と荒井氏は自信を見せる。

なお、インコム・ジャパンでは、「GREEプリペイドカード」や「Mobageモバコインカード」を数多くの小売店で販売している。同カードは、インコム・ジャパン自身がカードイシュアとなっている。カードの有効期限は6カ月間と短いが利用率はほぼ100%を誇り、利用率の高さが特徴となっている。

また、同社では、RFID技術を利用してPOSアクティベーションを実現する特許も実現したが、国内展開はまだ考えていないという。

今後は店舗で販売する商品とクロスした展開も期待される。すでにスリーエフでは、iTunes Cardを購入するとコカ・コーラが無料になるキャンペーンを実施。また、「カードパートナーの皆さんの知恵も借りながら、小売り領域で使えるPOSAの範囲を広げていきたい」(荒井氏)としている。なお、荒井氏は、国内だけではなく韓国の市場についても統括している。韓国ではギャラクシア(Galaxia)と提携し、同国内でもPOSAの導入に力を入れている。「日本が2~3年あまり先行している感がありますが、韓国はシステム開発力、即決力が優れていると感じており、導入の加速は早いと思います」と荒井氏は期待している。

※iPhone、iPad、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)
現金とキャッシュレスの売上をリアルタイムに確認可能なIoTプラットフォーム「IoT Cube」/Pay BOX(飛天ジャパン)

BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP