NFC技術を利用した世界初の商店街でのイベント「Touch ♪ Downtown 六角橋」を開催(NFCラボ)

2012年11月5日8:30

11月17日に世界初のNFCタッチ商店街が登場!
横浜の六角橋商店街で生活者がNFCを体験できるイベントを開催

NFCラボは、2012年11月17日(11時~16時)、NFC技術を利用した世界初の商店街でのイベント「Touch ♪ Downtown 六角橋」を神奈川県横浜市の六角橋商店街で開催する。同イベントでは、六角橋商店街の店舗等で面白く奇抜なNFCサービスを提供し、実際に訪れた生活者に利用してもらうことで、今後のサービスの可能性を検証するという。

六角橋商店街連合会も実験に期待
“バカで面白いことだからやる”

神奈川県横浜市にある六角橋商店街は、東急東横線の横浜駅から約5分の距離にあり、「白楽駅」の西側に広がっている。「Touch ♪ Downtown 六角橋」のイベントに協力する六角橋商店街連合会では、「NFCの実験と聞いたときに、決済だったら断っていた。まじめで普通なことはやりたくない。バカで面白いことだからやるんです」と期待を寄せる。

実験に期待する六角橋商店街連合会の糸井氏(中央)と石原氏(右)。左はNFCラボ 運営委員のブリリアントサービス 代表取締役 杉本礼彦氏

六角橋商店街では、六角橋周辺の気になっていた“あの店”“この店”の名物料理を、少しずつ一度にいろいろ食べ比べができる「六角橋食べくら横丁」のイベントを定期的に開催している。NFCラボでは、同イベントを開催する11月17日にNFCの各ソリューションを活用し、若年層からお年寄りまで利用してもらうことにより、店舗と生活者のコミュニケーションを図ることで、その利便性を体感してもらう予定だ。

「これまでのNFC実証実験は、限られた環境で関係者を中心に行われることが多く、店舗のマーケティング活動に有効活用されるケースはほとんどありませんでした。今回は展示ではなく、実際のお店の中にシステムを組み入れる予定です。一般の方が実際にNFCに触れることで、生活が便利に面白くなることを感じていただければと考えています」(NFCラボ会長の山下計画 代表取締役 山下哲也氏)

協賛企業は今後も増える予定とのことだが、ブレイブテクノロジー、ブリリアントサービス、ソニー、ヤフー、クアルコム、シャープ、NEC/BIGLOBEの8社が名を連ね、ウィズグループが運営に協力している。また、NFC の標準規格策定や推進を行う「NFCフォーラム」が同取り組みに賛同し、エンドース(後援)している珍しい企画となっている。

「非接触戦隊ロッカク」「NFC世界カメラ」など
ユニークなNFCサービスを生活者が体験できる

イベントのWebサイトも開設。当日のスケジュールや企画などを閲覧できる(http://lab-nfc.com/event/rokkaku/)

NFCタグは、ソニーの「FeliCa Lite」を使用する予定だが、「NFCラボでは、あくまでも場を提供するのみでタグの提供のみを行います。その中で、制作企業様の企画を展開してもらい、商店街に訪れた方に楽しんでいただければと考えています」とNFCラボ 運営委員のソニー FeliCa事業部 プロダクト&サービス部 シニア ビジネスクリエイター 鳥居三朗氏は話す。

NFCラボによると、今回協力した企業から、数多くの面白く奇抜なアイデアが寄せられたという。例えば、ブレインハーツでは、生活者が商店街のあるエリアに入ると、自動的に店舗のクーポンを配信し、受け取った人は、店舗のポスターにスマートポスターをタッチすることで、クーポンが利用できる仕組みを提供するという。また、凸版印刷が企画した謎のヒーロー「非接触戦隊ロッカク」では、生活者がカードでロッカク6人全員をタッチすると、商品をプレゼントする予定だ。

ソニックムーブでは、気になるキーワードにスマートフォンをタッチすると「食べくら横丁」会場内の店舗を早く、簡単に探すことができるシステムを提供する。フジシステムズでは、NFCタグをNFCスマートフォンリーダにタッチすると、ユニークなフレームが登場し、カメラと合成した写真が撮影できる企画を行う。

生活者に使ってもらうことが新たな活用のヒントになる
実験の成果を海外に配信し、NFCのモデルケースに

NFCラボ 運営委員のブリリアントサービス 代表取締役 杉本礼彦氏は、「実際の商店街で利用していただくことにより、今後の活用のヒントがいろいろ出てくると思います。それとともに課題についても明らかにしたい」と意気込みを見せる。また、鳥居氏も、「イベントの結果は、日本だけではなく英語やフランス語で配信し、NFCを活用したアプリケーションのモデルケースにしていきたい」と力を込める。

NFCラボ会長の山下計画 代表取締役 山下哲也氏(左)とNFCラボ 運営委員のソニー FeliCa事業部 プロダクト&サービス部 シニア ビジネスクリエイター 鳥居三朗氏(右)

具体的な検証はイベント終了後に検討するとしながらも「例えば、多くの商店街では、紙のスタンプカードを配布してポイントの管理を行っていますが、お客様がいつ来店して、何を購入したかといったデータを把握できていません。そのため、将来的にはNFCタグを利用した共通ポイントカードを発行し、各店舗のお客様が月に何回来店しているのかを把握することなども考えられます」と山下氏は今後の可能性を述べる。

なお、2011年12月13日に発足したNFCラボは、現在、会員323人が参加している。個人の組込系のエンジニアを中心にAndroidスマートフォンを活用してモノとリアルをつなげるサービスの構築を目的にスタートしたが、“未来に世の中の生活で普通になるもの”をつくることが必要であると考え、それを実現する仕組みの1つとしてNFCに着目している。

「個人を中心に新しいアイデアを広げるきっかけの場になることがNFCラボの1つのミッションです。現在、日本各地で勉強会を開催しており、幅広い年代の方が参加して、アイデアを出し合ったり、アプリの開発などを行っています。参加する皆さんの立場がそれぞれ違うため、協力して新しいことができると期待しています」(山下氏)

NFCラボでは、「将来的にNPO法人化を行い、ビジネスにつながるようなプラットフォームを構築していきたい」(杉本氏)としている。

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