2013年2月24日9:00
ローマ法王ベネディクト16世が突如退任を表明した。理由は高齢のためだが、必要とされる強さがなければローマ法王の職務を続けることはできないと判断されたようだ。
ベネディクト16世は在任中、財務状況の透明性を優先課題のひとつにしていた。そのためスイスの金融に詳しい法律事務所を採用。バチカンの財政基準を確立させようとしていた。
ベネディクト16世の退任とともに話題になっていることがある。それはバチカン市国でのカード決済だ。イタリアの中央銀行は、昨年12月31日以降、バチカン市国のカード決済を禁止していた。
そのカード決済が、セントバレンタインデーに復活したのである。カトリック教会の総本山への巡礼者だけでなく観光客も、美術館などでカード決済ができるようになる。
カードが禁止となったのは、バチカン教皇庁が欧州連合のマネーロンダリング禁止規定に準拠していなかったから。イタリアの銀行は欧州連合の一員として規定を守る責任から、カード決済を含む電子決済を中止したのである。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。