「価格.com」が実店舗の店頭価格・在庫情報の掲載を開始(カカクコム)

2013年4月4日8:04

「価格.com」が実店舗の店頭価格・在庫情報の掲載を開始
購入意向の高いユーザーに付加価値を提供

カカクコムは、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」において、2012年12月19日から、実店舗の販売情報を提供開始した。ネット通販の販売情報に加え、近隣店舗における店頭価格、在庫状況も入手できるようにすることで、ユーザーの購買検討における利便性向上を図る。

スマートフォンからの利用者は1,000万人を突破
価格.comで情報検索した人の6割が店頭で購入

カカクコムが運営する「価格.com」は、パソコン、家電、ファッション、食品など、あらゆる製品・サービスを、販売価格やクチコミ情報、ランキングなどの視点から比較・検討できる購買支援サイトである。2013年3月末現在、月間利用者数約4,200万人、月間ページビュー約10億4,000万PV、累計クチコミ件数約1,500万件の利用を誇る日本最大級の価格比較サイトとなっている。

PC版のイメージ

月間の利用者のうち、PCが約3,000万人 スマートフォンが約1,000万人 モバイルが約110万人となっており、スマートフォンからの利用者は前年に比べると2倍近くの増加となっている。ただ、PCからの利用者は決して減ってはおらず、スマートフォンの普及によりすそ野が拡大しているそうだ。利用者に関して、携帯電話の場合は、一定の年齢層への偏りが見られたが、スマートフォンにおいては、幅広い年齢層で利用が増えてきているという。

これまで、価格.comでは、通販サイトへの送客が中心となっており、実店舗への誘導は行ってこなかった。しかし、価格.comの利用者には、クチコミ掲示板で実店舗の販売状況を共有し、店頭で商品を購入する人も多くいたという。

「弊社でユーザー調査を行いましたところ、価格.comで情報検索を行った方のうち、約6割が店頭で購入し、通販からの購入は4割程度であることがわかりました。このことから、店頭販売の情報ニーズはかなり高いと確信しました」(カカクコム ショッピング本部 ショッピングメディア部 金澤征嗣氏)

例えば、明日からの旅行にむけて、今すぐ希望のカメラを購入したいと思ったとき、近隣の販売店と、在庫、価格、営業情報などが検索・比較できると便利だ。ある程度のニーズがあることは認識しつつも価格.comがこれまで実店舗送客を行ってこなかったのは、ビジネスモデルを成立するまでの環境が整っていなかったからだとする。現在、高機能なスマートフォンが普及し、いつでもどこでも快適な比較検索が容易になった。また位置情報やPush配信などのサービスも充実し、さまざまな取り組みが検討できるようになったことも大きい。一方で、実店舗側の意識も以前に比べ積極的にネット集客を活用しようとする動きがでてきたのだという。そんな変化を察した価格.comは、満を持してO2Oサービスを開始した。

まずは6カテゴリ、約400店舗の情報を掲載
製品・価格情報に加え現在地付近の店舗を地図表示

価格.comでは、PC、家電、カメラの利用が多い。今回のO2Oサービスでは、その3カテゴリを押さえつつ、ゲーム、カー用品、コンタクトレンズカテゴリにおいて、量販店や専門店などを中心に約400店舗の情報を掲載している。

スマートフォン版のイメージ

現状、家電量販店の上新電機、パソコンのユニットコムなどが参加しているが、家電量販店などで前向きに検討しているところも多いそうだ。また、そのほかのカテゴリについても順次サービスを追加していきたいとしている。

O2Oサービスの特長としては、価格.comの製品情報ページにある「店頭購入」タブをクリックすると、その製品を購入できる近隣店舗とそれぞれの在庫情報を、販売価格の安い順に一覧表示する。また、PC版ではIPアドレスから、スマートフォン版ではGPS機能によって、現在地付近の店舗を地図表示できる。さらに、沿線・駅名を指定した店舗検索や、在庫の有無などの条件からも店舗検索が行える。

加えて、店舗情報ページでは、住所や電話番号、営業時間、駐車場情報などの店舗の基本情報のほか、会員特典や保証など各店舗が提供している各種サービス情報も確認できるという。

なお、登録企業は、価格.comの入稿環境を利用して、直接、店舗情報、販売情報データ等を入稿しているそうだ。

現状のサービスはマネタイズまで進んでいないため、ビジネスモデルの確立は今後の課題となるが、情報の掲載料金や販売促進ツールの利用料等を収益元として考えている。また、最終的には来店ログを取得することにより、来店や購入に関しての成果報酬課金も検討している。

「現在は、サイトの媒体力を高めることに主眼を置いていますが、リリース後、収益化につながるさまざまな仕組みを提案される機会も多くなりました。マネタイズについてはタイミングを見定めつつ、形にしていきたいと思います」(金澤氏)

「店頭購入」は100万PVのアクセスを超える
2年以内に2万加盟店の獲得を目指す

サービスを開始して間もないが、「店頭購入」のカテゴリは月に約100万PVのアクセスがある。金澤氏は、「価格.com利用者のほとんどが製品情報を閲覧します。そこからの導線はインパクトが大きく、購買にもつながりやすい。まだまだ店舗数は少ないですが今後はサイトを閲覧すれば実店舗のさまざまな情報をくまなく手にできる展開を目指しています」と説明する。

カカクコム ショッピング本部 ショッピングメディア部 金澤征嗣氏

カカクコムでは、実店舗情報における展開について、「店舗情報や価格だけではなく、それ以外の付加価値を提供することが必要」と考えている。例えば、セールなどのPR情報、Webチラシ情報など更新性や希少性の高い情報を提供することにより、いつきても便利、楽しい、お得といった状態をつくり、リピートを促進する環境を整えていきたいという。

現時点で、店舗の店頭価格や在庫を比較検索できるWebサイトはそれほどないが、検索できるお店の量とバリエーションも成否の要となるため、当面の目標は掲載店舗を積極的に拡大することを挙げている。金澤氏は、「価格.comは、製品の購入を意識して閲覧されているユーザー様が多いため、店舗送客においては、ネットでも、リアルでも有利なポジションにいると思います。ネット同様にリアルにおいても最終的なアクションにつなげていきたい」と自信を見せる。店舗数については2年以内に2万店舗の獲得を目指す。ただし、全国規模で数千、数万店舗を展開している企業もあるため、「決して不可能な目標ではない」と金澤氏は力強く語った。

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