スマホ活用のショッピングサービス「Origami」公開、KDDI、DACが出資

2013年4月24日8:34

スマホ活用のショッピングサービス「Origami」公開、KDDI、DACが出資

Origamiは、2013年4月23日、iPhoneで利用できるeコマースプラットフォーム「Origami」のオープンを記念して記者会見を行った。Origamiは、ユーザーの趣味嗜好に合った好きなものを、楽しみながらより早く、簡単に見つけられる 次世代eコマースプラットフォームであるという。また、同日は、KDDIのベンチャーファンドであるKDDI Open Innovation Fundと、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)から、合計5億円の第三者割当増資を受け、両社と業務提携したことも発表された。

初期費用無料、販売の10%の手数料で提供
スマートフォンからワンクリックで決済が可能に

Origamiのイメージ

Origamiは、従来のネットショッピングを刷新し、ユーザーそれぞれの仕様に進化を強めた次世代のeコマースプラットフォームとして誕生する。サービス開始時点ではiPhoneアプリでの提供を開始。Origamiが提供するサービスは、SNS要素を含むことで、自身に合ったサービスを楽しみながらより早く見つけることが可能だ。また、ユーザーが好きなショップやブランド、そしてほかのユーザーをフォローしてコミュニティをつくり、相互につながることができる。それにより、画像起点で新たな商品を見つけることができるのはもちろん、従来の商品サーチだけではなく、自分の趣味や現在地をもとにカスタマイズされた情報を見つけることが可能となった。

さらに、オンライン、実店舗を問わず気になる商品をユーザー間でシェアすることもできる。ユーザーは、FacebookやauIDでログインでき、購入方法もクレジットカードを登録することで、スマートフォンからワンクリックで決済が行える。出店ショップ、ブランドにおいても既存のショッピングサイトのように複雑な手続きが不要となり、オンライン上で簡単に登録することができるという。また、初期費用無料、売り上げの10%の手数料でサービスを提供しているのも特徴となっている。Origamiでは、自社のフォロワーや購入者を把握できるシステムを有しており、マーケティングにも有効活用できるそうだ。

個々人にあった横並びのないサービスを提供
クオリティの高いブランドの商品を取り揃える

現在、日本のeコマースマーケットは、10兆円、年間成長率は15%となっている。しかし、120兆円のオフラインマーケットには及ばない。

Origamiのメンバー。左から技術担当副社長 野澤貴氏、代表取締役CEO 康井義貴氏、ビジネス開発担当副社長 マックス・マッキー氏

「モバイルコマースのマーケットは、10兆円でもなく、120兆円でもなく、130兆円の巨大マーケットなのです。このエクスペリエンスを提供するのがOrigamiです」(Origami 代表取締役CEO 康井義貴氏)

ユーザーは、好きなブランド、ショップのアカウントをフォローし最新情報を入手できる。また、気に入ったアイテムをスマートフォンでそのまま購入可能だ。さらに、アイテムに「いいね!」を付けたり、今いるショップにチェックインすることで、友達とショッピング体験をその場で共有できる。

「Origamiは、Twitterのようなネットワークベースのコマースのようなイメージであり、いろいろなブランドが参入し、個々人がそれぞれのネットワークをつくっていますので横並びは存在しません。好きなブランドをフォローするとその情報だけが一カ所に集まってきます」(康井氏)

昨今、オンラインとオフラインを結ぶO2Oがキーワードとなっているが、ユーザーは、「マップ」を利用して今いる場所の近くのショップを表示可能だ。

origamiの参加ショップ

「例えば、HEAD PORTERの店舗に行って、看板の写真を撮り、それが友達のフィードに流れていくと、自動的にHEAD PORTERの店舗へのリンクが張られるようになっています。その写真のタブをタップしますと、友達もHEAD PORTERに飛ぶようになっています」(康井氏)

Origamiに加盟済みのショップは、BEAMS、A.P.C.、森美術館、3.1 Phillip Lim、吉田カバン、A BATHING APE®、RESTIR DIGITAL、MoMA DESIGN STORE、BIOTOP、Hysteric Glamour、SHEL’TTER、HEAD PORTER、SELECSONIC、NEIGHBORHOOD、MIZUMA ART GALLERY、Jurlique、BEDWIN & THE HEARTBREAKERSを含む、百貨店、セレクトショップ、ブランド、アート•ギャラリー等となるが、すでに500件のブランドから応募があるという。ファッション、コスメティクス、アートギャラリーなど、クオリティブランドと呼ばれる、「従来のコマースになかった商品を扱っているのが大きく違う」という。

6月からはauかんたん決済を導入
DACは広告分野で協力

今回、KDDIとグローバル・ブレインは、「KDDI Open Innovation Fund」を通じてOrigamiへの出資を行いOrigamiとの業務提携を開始した。業務提携の第一弾として、Origamiのサービス内にauIDログイン機能、および住所入力支援機能を導入。これによりauユーザーは、auIDを用いて会員登録から購入時の送付先情報の入力までの流れを簡素化することができる。

KDDIのeコマース事業とauかんたん決済

KDDIでは、「マルチデバイス」で、「マルチネットワーク」により、さまざまな使い方である「マルチユース」をシームレスに実現する「3M戦略」を推進している。例えば、auスマートパスは500万人のユーザーを抱えている。auスマートパスは順調に拡大しており、今年度末には1,000万人の獲得を見込んでいる。また、「うたパス」、「ビデオパス」、「ブックパス」の提供も行っているが、これに加え、eコマースについても強化している。auショッピングモールにおけるスマートフォン経由の売上を見ると300%の成長率を誇る。また、「65%のユーザーがクレジットカードを使うのではなく、auかんたん決済で購入していただいている」(KDDI 新規事業統括本部 統括本部長 執行役員専務 高橋誠氏)のが特徴だ。Origamiでは、6月からauかんたん決済を導入する予定であるという。

また、同日はデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)のOrigamiへの出資も発表。DACでは、広告を中心とした協業を行うが、eコマースやO2O分野への参入は初めてとなる。同社 代表取締役社長 矢嶋弘毅氏は、「Origamiとともに新しい広告モデルを確立したい」と意気込みを語った。

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