渋谷の街で街路灯にNFCスマートフォンをかざして情報取得(シブヤテレビジョン)

2013年7月8日8:00

渋谷の街で街路灯から「ここでしか手にできない」お得な情報をゲット
街路灯にNFCスマートフォンをかざして情報取得

シブヤテレビジョンは、サイバーエージェント、凸版印刷、渋谷駅周辺の各商店街組合と共同で、渋谷駅周辺の街路灯約300本にNFC対応のICタグ内蔵シールを設置し、NFC搭載スマートフォンをかざすとお得な情報が取得できる「Shibuya Clickable Project(シブヤクリッカブルプロジェクト)」を2013年6月10日から開始した。

街路灯約300本にICタグ内蔵シールを設置
『シークレットクーポン』など厳選した情報を提供

シブヤテレビジョンは、街頭ビジョン、広告代理事業に加え、ライブホール Shibuya O-Groupを運営しており、実店舗やメディア、商業施設と組んでイベントを行うなど、地域に根差した活動を行っている。

街路灯にNFCスマートフォンをかざすイメージ

「渋谷はさまざまな日本カルチャーや文化が集まっています。一週間、二週間先ではなく、『その場』『その時』に適した限定の情報やサービスを提供することにより、渋谷の街の楽しみ方を変えたいと考えています」(シブヤテレビジョン第一営業局 局長 平田昌吾氏)

渋谷は「ギャル文化」をはじめ、若い人が訪れる街という印象があるが、現在は多種多様な店舗が揃っており、年代もさまざまな人が訪れている。そのため、渋谷には、奥深い魅力があるそうだ。

同社では、渋谷ならではの情報を提供するためのタッチポイントとして、かざすだけで情報の取得が可能なNFCに着目。渋谷の公園通りや道玄坂、宮益坂の街路灯約300本にICタグ内蔵シールを設置。利用者は、NFC搭載スマートフォンあるいはQRコードを読み取ると、その場、その時間でしか手に入らない情報を取得可能だ。NFCスマートフォンはタッチするだけで、情報にアクセスできるため、利便性を考えると街の楽しみ型にはまるという。

平田氏は、「ユーザーの視点で、こんな情報があったらいいな、と思える情報を意識しました。基本的に渋谷に訪れないと、手にできない情報を配信しています」と自信を見せる。まず、Webサイトのデザインは渋谷らしい、スタイリッシュなイメージを意識して構築。特典についても、単純な割引クーポンではなく、『シークレットクーポン』として、こだわりカフェで、独自の特別体験を受けられるサービスの提供など、お店もお客様も楽しめる仕組みにしているそうだ。また、イベントについては、その日、その時間、その場所の近くで行われている情報の提供を意識している。

今回、凸版印刷では、「Cylsee」にICタグの設置位置をもとにした地域限定情報の発信機能「CylseePositioningSystem(シルシーポジショニングシステム)」を開発。CPSは、街路灯に設置したICタグから、その地点の位置情報を正確に読み取ることができるため、「いまだけ、ここだけ、あなただけ」の地域情報を絞り込んで配信することができるという。

これまで、NFCやQRコード等を利用したスマートポスターは、それほど利用者の数が伸びないケースも多かったが、「従来のシステムは企業本位でしたが、ユーザー目線で『こんなのがあったらいいな』という情報を配信できれば受け入れられると感じています」と平田氏は期待している。

モバイル3キャリアも告知に協力
将来的に1日10万人の利用を目指す

告知については、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルを中心に活動するモバイル非接触ICサービス普及協議会の協力を得て、渋谷エリア内のドコモショップ(渋谷店、渋谷道玄坂店、渋谷宮益坂店、渋谷西口店)、auショップ(渋谷公園通り店、渋谷宮益坂店、渋谷店)、ソフトバンクショップ(渋谷店、渋谷明治通り店、渋谷センター街店、渋谷道玄坂店、渋谷宮益坂店)で告知フライヤーを配布している。また、シブヤテレビジョン運営の渋谷内の街頭ビジョン全8基でもプロモーション映像を配信し、告知に努めている。

NFC Project Teamのメンバー。左から経営企画局 経営企画室 室長 山下泰広氏、第一営業局 局長 平田昌吾氏、経営企画局 経営企画室 河野智英子氏

すでに、同エリア内の商業施設や飲食店等にもICタグの設置について交渉を進めている。街路灯には、緯度経路情報が入力されているため、今後は、渋谷防災地図など等の災害緊急情報や道順案内なども提供していく方針だ。また、街路灯を利用した宝探しゲームなどにより、ユーザーが楽しめる施策も検討している。さらに、”PassKit”を利用した実店舗での購買支援も視野に入れる。

そのほか、地図情報サービス「マピオン」と連携し、飲食店、コンビニ、ドラッグストアなどの幅広いスポット情報を充実させるほか、「Cylsee」のログを蓄積し、来街者の行動履歴を分析することで、ビッグデータ基盤を活用し、最適な情報を配信できるシステムへの拡張を予定している。

「将来的には渋谷の街全体で広げていきたい」と平田氏は意気込みを見せる。現在、渋谷への乗降客数は1日40万人と言われているが、「ゆくゆくは1日10万人の利用を目指していきたい」ということだ。

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