成長が続く日本最大級のショッピングモール「楽天市場」(楽天)

2013年10月10日8:00

成長が続く日本最大級のショッピングモール「楽天市場」
出店者へのきめ細かいサポート、「楽天スーパーポイント」による会員の囲い込みを図る

楽天が運営する「楽天市場」は、約4万1,000店舗の出店者、商品数約1億5,000万点を誇る日本最大級のショッピングモールだ。楽天では、出店者の店舗運営のサポートや物流支援、楽天会員への「楽天スーパーポイント」付与による囲い込みを強化することで、年々流通総額や会員数を拡大させている。

店舗に対し動画の活用を促進
モバイル経由の流通総額が拡大

「楽天市場」では、店舗づくり、顧客とのコミュニケーション、価格設定の表現など、店舗が主体的に動き、独自性を出せるサービスを目指している。

約4万1,000店舗の出店者、商品数約1億5,000万点を誇る日本最大級のショッピングモール
約4万1,000店舗の出店者、商品数約1億5,000万点を誇る日本最大級のショッピングモール「楽天市場」

店舗支援としては、ネットショップのページ作成から決済機能、アクセス分析など、店舗運営をサポートするシステムの提供に力を入れる。直近では、店舗に対し動画の活用を促進。動画を活用している店舗の方が利用者の購入率が高いデータも表れているため、デジカメや携帯などで撮影した動画をそのままアップロードすることができる機能をリリースして店舗に対し積極的に利用を促している。

スマートフォン対応の強化も図る。現在、全体の約3割がスマートフォンを含めたモバイル経由の売上だが、2013年末には全体の4割以上の売上がモバイル経由になると想定している。また、2014年には5割を超えると見ている。楽天では、ここ1~2年でモバイルからの利用者の購入が主流になると考えており、店舗に対しスマートフォンの活用を促している。

「出店者はスマートフォンページをデフォルトで作成可能ですが、何もしないと機械的なページとなるため、バナー作成、画像掲載により転換率がアップすることをデータとしてお伝えしながら、展開しています」(楽天 楽天市場事業 PR推進部 PR推進グループ マネージャー 塩崎祐之氏)

また、日本から海外ユーザーへの販売についての機能も拡張。例えば、自動翻訳機能を提供しているが、不自然なところは英語で書き直すことが可能だ。さらに、物流も強化しており、一度在庫を預かり、物流を代行するサービスを展開している。

「楽天スーパーポイント」をキーに会員の囲い込みを図る
トップページもパーソナライズして、個々に合ったおすすめ商品を紹介

楽天市場には約1億5,000万点の商品があり、幅広い商品が売れているが、食品と家電、ファッションは柱になっているそうだ。楽天市場において商品を購入したユニークユーザー数や決済件数も順調に増加。楽天では会員の日常使いを後押ししており、例えばネットスーパー事業の「楽天マート」では鮮度の高い食品を販売している。

楽天 楽天市場事業 PR推進部 PR推進グループ マネージャー 塩崎祐之氏
楽天 楽天市場事業 PR推進部 PR推進グループ マネージャー 塩崎祐之氏

高いポイント還元率を誇る「楽天スーパーポイント」については、店舗にとって重要なマーケティングツールとなっており、8,600万人の会員を囲い込んでいる。塩崎氏は、「楽天スーパーポイントは、お客様に付与したポイントがしっかり利用されるという意味でも優れたサービスであると考えています」と自信を見せる。楽天では楽天市場以外に約40のサービスを抱えており、例えば「楽天トラベル」などで貯まったポイントを利用して楽天市場で利用してもらうことも可能だ。

なお、会員数は8,600万人だが、楽天会員入会後サービス利用の認められない非アクティブ会員及びログインをした月内に退会をした会員を除いた実質会員の数は5,900万人となっている。

利用者の稼働活性化施策としては、セールイベント「楽天スーパーセール」を企画して運営している。2013年は3回、2013年もすでに3回実施しており、一日に120億~150億の売上を記録しているそうだ。

会員の利用状況に応じたレコメンド機能については、トップページもパーソナライズして、個々に合ったおすすめ商品を紹介している。今後は、購入履歴を活用して、より精度を高めていきたいとしている。

「例えば、お子様がいる方には学資保険の案内、独身の方には医療保険の案内など、サイト上で出し分けています。弊社ではさまざまなサービスを提供していますが、独自のレコメンデーションを構築していきたいです」(塩崎氏)

さまざまな決済手段を提供
将来的に20兆円の売上を目指す

利用できる決済手段については、クレジットカード、「楽天Edy」等の電子マネー、ネットワーク電子マネー、キャリア決済、代引き、コンビニ支払などとなっている。塩崎氏は、「ネット通販がこれからの中、色々な選択肢をお客様にお見せするのが現在のフェーズだと思いますので、さまざまな支払い手段を提供し、お客様にお選びいただいています。現状、クレジットカードの決済比率は7割を超えています」と説明する。また、楽天カードが発行する「楽天カード」と絡めたマーケティングも強化しており、会員数も順調に伸びているそうだ。

なお、楽天では、楽天グループ以外の提携先サイトで、楽天会員IDとパスワードを利用して決済が行える「楽天あんしん支払いサービス」の提供を行っている。同サービスは8,600万人の楽天会員であれば誰でも利用可能で、決済額も二けた増で伸びを見せている。最近では、テレビ局がオンデマンド配信を強化しており、テレビ朝日、NHK、TBS、フジテレビについては導入済だ。塩崎氏は、「映像のオンデマンドは伸び代がありますので、決済金額の伸びはさらに期待できます」と笑顔を見せる。

今後は、海外展開と物流については重点的に強化していく方針だ。海外向けの販売は2013年5月の段階で、前年同月比300%の伸びを示しており、さらなる成長が期待できる。また、物流については千葉県市川市に専用倉庫があるが、兵庫県の川西市に物流倉庫を建設中だ。東北、東海、九州にも物流拠点を設置する方針となっている。

「物流部分を弊社にお任せいただくことで、お店にとって、より早く、便利で安心して届けられる環境を整備し、ユーザータイムに力を入れていただきたいと考えています」(塩崎氏)

楽天市場は年間で1兆数千億円の売上があるが、将来的に20兆円まで高めたいとしている。まだまだ民間消費支出に占めるEC化率は3%程度のため、伸び代は十分にあると見ている。

tokusyu

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