メガバンク初となるVisaデビットカード「三菱東京UFJ-VISAデビット」を発行

2013年12月9日8:00

メガバンク初となるVisaデビットカード「三菱東京UFJ-VISAデビット」を発行
日常生活での利便性を高め、現金から電子決済へのシフトを図る

三菱東京UFJ銀行は、2013年11月20日から、メガバンク初となるVisaデビットカード「三菱東京UFJ-VISAデビット」の取り扱いをWebサイトにおいて開始した。年会費は1,050円で、有効期限は5年間。同行に普通預金口座を持つ15歳以上(中学生を除く)が対象となる。なお、店頭での取り扱いは2014年1月14日より開始する予定となっている。

24年度からシステム開発をスタート
発行や運用に伴うシステムおよび業務をVisaに委託

「現金から電子決済への流れが続く中、品ぞろえの1つとして検討したのがきっかけです。この商品はクレジットカードからシフトするわけではなく、あくまでも現金の市場を電子決済にシフトさせる思いを込めて出しました」(三菱東京UFJ銀行 リテール事業部)

メガバンク初となるVisaデビットカード「三菱東京UFJ-VISAデビット」

メガバンク初となるVisaデビットカード「三菱東京UFJ-VISAデビット」

三菱東京UFJ銀行では、24年度から26年度までの中期経営計画を策定する際、Visaデビットに着目。22年度の終わりにリサーチを行い、23年度に検討を重ね、24年度からシステム開発をスタートした。

同行では、ビザ・ワールドワイド・ジャパンに対し、Visaデビットカードの発行や運用に伴うシステムおよび業務を外部委託。「これまでの実績も含め、一番知見があること、トータルでお願いする上でコスト面も含めメリットがありました。Visa様には売上を管理する仕組みなどを含め、委託しております」(同リテール事業部)

三菱東京UFJ-VISAデビットは、申込者に専用のカードを発行。国内外約3,600万のVisa加盟店やインターネット上で、現金と同じように利用可能だ。また、予め自身で利用限度額を設定できる。

カードデザインは赤、黒、白の3種類から選択可能
普及に向けた最大の課題はデビットカードの認知度

カードデザインは、赤、黒、白の3種類から選択できる。「自由に券面を選べればお客様に喜んでいただけると感じました。券面もキャッシュカードと違い、縦を基調にしています」(同リテール事業部)

同行では、「Do Smart▶」というコンセプトのもと、「もっと使える、もっと頼れる」銀行になるためのサービスを拡充している。今回のVisaデビットカード発行は、「もっと使える」のファクトとしての位置づけを持たせたそうだ。新たな顧客層の開拓は一定量あると考えているが、それ以外のソリューションも含め、トータルで顧客利便性を高めていきたいとしている。

Visaデビットカード発行に向けては、銀行ならではの課題もあると言われている。例えば、銀行ホストシステムが保守により一定時間停止する間も、いかにして本商品の利用できる環境を確保するか、が1つの課題だったが、関係企業と協力して乗り越える仕組みを構築したため、大きな問題にはならなかったそうだ。

また、先行してサービスを展開する企業で見受けられた二重引き落としの問題については、「すでに先行してサービスを行っている会社からお話を伺っていますが、その課題も徐々に解決されていると聞いています」と同リテール事業部では説明する。

それよりも今回の発行に向けた最大の課題は、「Visaデビット自体の認知度を上げていくためにはどうしたらいいか?」ということだったそうだ。一般の生活者の多くがデビットカードの商品性を理解していないため、その利便性を実感してもらうための施策を検討していかなければいけないという。

利用金額に応じて0.2%~0.5%をキャッシュバック
海外のATMで現地通貨を引き出しできる

会員へのサービスとしては、利用金額の0.2%~0.5%のキャッシュバックが毎月自動で受けられる仕組みを提供。また、会員は専用Webサービスで、利用状況を確認可能だ。さらに、利用の都度eメールで通知するサービスを提供している(ダイレクト契約があり、eメールアドレスを登録していることが前提)。

「キャッシュバックについては、銀行ならではのお返しがいいという結論に達しました。現金と同じようにカードを使っていただきたいと感じていますので、毎月のキャッシュバックが喜ばれると思いました。また、現金と同じような使い方が疑似的にできないかと考え、利用限度額に関しては一回のお買いもの、1日の上限、毎月でいくらまで利用できるかを設定可能です」(同リテール事業部)

加えて、ショッピング保険が付帯されているほか、海外にあるVisa/PLUSマークがついたATMで現地通貨を有利に引き出すことができる機能も提供している。同行では店頭でセールスをする際に、利用者から海外でのATMの引き出しが可能な商品の照会が多いため、ニーズは高いと考えている。

具体的な利用シーンについては、スーパーやドラッグストア、ファミリーレストランなど、日常生活で便利に使ってもらいたいとしている。同行の4,000万人のユーザーも対象となるが、キャッシュカード一体型ではないため、新たな需要を開拓するという側面が強いそうだ。

「基本的には現金をお使いの方すべてがターゲットですが、若年層、主婦など、現金を多くお使いの方はメリットを感じていただけると思います。また、ご高齢の方も新たな1枚としてお使いいただければと感じています」(同リテール事業部)

2014年1月からは店頭での募集を開始
Visaデビットカード発行によりキャッシュレス化を図る

具体的な発行枚数や手数料収益の目標は非公表だが、23歳以下のお客さまに加え、前年1年間で10万円の利用者は翌年の年会費が無料になるため、その金額をクリアできるユーザー数を獲得していきたいそうだ。まずはネット限定での募集となるが、店頭での取り扱いは2014年1月14日よりスタートするため、「3月~4月はフレッシャーズキャンペーンで口座が増える時期となり、お申込件数は伸びると考えています」と同リテール事業は期待を寄せる。

同行では、「『三菱東京UFJ-VISAデビット』は利用と同時に口座から金額が引き落とされ、ネットで明細を確認できるなど、ネット環境と近しい商品でもあります。国内でも若年層まで含めてネットリテラシーの高い人が増えているため、デビットカードが普及する環境は整ってきました。現在の約290兆円の個人消費のうち、クレジットカードでも12~13%なので、現金市場からデビットカードにシフトすることで、皆様の生活がさらに便利になればと考えています」と期待を口にした。

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