国内でいち早くリアル店舗でネット決済を実現した『O:der』

2013年12月12日8:00

国内でいち早くリアル店舗でネット決済を実現
モバイルウォレットサービス「O:der」で新しい消費体験の確立を目指す

スマートフォンを活用して、商品の事前予約から決済、デジタルスタンプまで、シームレスに行うことが可能なサービスがスタートした。Showcase Gigは、iOSやAndroidに対応したモバイルウォレットサービス「O:der(オーダー)」を提供している。店舗にとっては、顧客に新しい消費体験を提供することで、集客・販促の効率化を実現できるという。

ユーザーの登録、注文、受け取りまでのプロセスをスムーズに
店舗は集客と店舗オペレーションを改善可能

「FIAT CAFFÉ」での『O:der』利用イメージ

「FIAT CAFFÉ」での『O:der』利用イメージ

O:derは、リアル店舗でネット決済が可能になるサービスだ。O:derに登録した顧客は、事前にO:derを通じて商品の受け取り時間を指定し、VisaやMasterCardのクレジットカードによる決済までを済ませておくことで、来店後のスピーディな受け取りが可能になる。また、事前オーダーや、店舗内での飲食利用でデジタルスタンプも貯まり、10個貯まると特典を受けることができる。さらに、店舗のお得情報をアプリのプッシュ通知等で受け取ることも可能だ。

「登録、注文、受け取りまでのプロセスをユーザーの負担なく行えることを意識しました。これまで、ギフトクーポン企画などの実験的なものはありましたが、恒常的に使えるサービスで、対面領域でネット決済させる事例は国内企業で前例がないという評価をいただいています」(ShowcaseGig 代表取締役 新田剛史氏)

『O:der』のトップ画面、近隣店舗リスト

『O:der』のトップ画面(左)、近隣店舗リスト(右)

店舗にとっては、iOSに対応した端末(iPhoneやiPad)があれば、新たな端末の導入は不要だ。アプリ上でどのような顧客が来店しているのかを直感的な操作でリアルタイムに確認可能であり、簡単にCRMサービスを開始することができるという。また、顧客からの予約が入った場合には、アプリ上からの通知に加え、電話での自動通知を受け取ることもできるという。さらに、顧客の来店状況、趣味・嗜好などの属性を簡単に確認できるのも特徴となっている。

サービス開始後は、店舗の現場から上がる改善点などを積極的に取り入れ、機能も順次拡張している。例えば、カメラにおけるスキャン性能の向上のため、アプリを改修してどの角度からも読みやすく調整した。

初回利用者の2回目の利用率が7割を超える店舗も
2014年末までには100万人の登録を目指す

現在、導入店舗は約20店舗。例えば、いち早くサービスを開始した「FIAT CAFFÉ」では1店舗のみで500人の顧客を獲得できているそうだ。また、11月中旬にサービスを開始した「the 3rd Burger」でも2週間で約350人の利用者が登録。すでに導入店舗の中には、初回利用者の2回目の利用率が70%を超えるところもあるそうだ。

事前オーダー(左)とオーダーチケット(右)

事前オーダー(左)とオーダーチケット(右)

同社には数多くの問い合わせが寄せられているというが、「まずは表参道や青山の人気店を中心に開拓しているため、弊社でもPDCAを回しながら、導入をお待ちいただいている状況です」と新田氏は説明する。同社では、代官山や下北沢、一部地方などにも導入店舗を拡大する予定となっている。

「2014年2月ごろまでは100店舗程度の人気店でさらなる実績を築き、その後は機能拡張と導入店舗の裾野を広げ、人気店に加え大手のチェーン店なども開拓していきたいです。2014年12月までには100万ダウンロードの登録者を目指しています」(新田氏)

現状、初回導入店舗は3か月間無料で利用ができる「トライアルプラン」があり、4か月目以降はサービスの利用形態は月額5,000円(仮)で月に2回までプッシュ通知配信が可能な「プレミアムプラン」を用意している。今後はサービスの料金体系についても店舗のニーズに沿ったプランを提供していきたいとしている。

モール型の展開により店舗のカード決済導入を促進
低額決済手数料でサービスを提供へ

「the 3rd Burger」でのスタンプ利用イメージ

「the 3rd Burger」でのスタンプ利用イメージ

現状、O:derの導入店舗でクレジットカード決済を導入している店舗は一部となっている。その理由として、事前決済を導入する店舗の場合、カード会社との個別審査が必要なため、加盟店契約締結まで時間がかかっていたことが挙げられる。同社では導入店舗のスムーズなカード決済導入に向け、12月以降、モール型販売へのシフトを予定している。カード会社との契約は同社が直接結ぶため、各店舗のクレジットカード決済導入の障壁は低くなる。

「弊社がカード会社の加盟店となることで、個別審査のプロセスを減らし、事前決済の導入企業を拡大していきたいと考えています」(新田氏)

なお、決済代行事業者は共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティングが提供する「QCS」と契約している。

O:derの完成度はまだ20%?
モバイルウォレットにより新しい消費体験の確立を目指す

「行動様式そのものをデザインする新しい消費体験を確立させたい」。新田社長は力強くそう語る。O:derに関してはサービスの改修を重ねている段階であり、「完成度は20%にも達していない」(新田氏)そうだ。

ShowcaseGig 代表取締役 新田剛史氏

ShowcaseGig 代表取締役 新田剛史氏

同氏は、SNS「mixi」でつながる友人とクリスマスまでの期間を楽しむことができる企画「mixi xmas」のサービスを手掛け、ロイヤリティ マーケティングのスマートフォン向けO2Oアプリ「ポンタイム」の企画に携わってきた実績がある。今後は、事前決済やデジタルスタンプ機能の提供に加え、購買や店舗への帰属意識を高めるゲーミフィケーションなどの機能を盛り込むことで、さらにユーザーの共感を生むサービスを目指していくそうだ。

新田氏は、「まずは飲食の業態を中心に加盟店を開拓し、今後1万店は最低でも獲得していきたいと考えています。国内で未知数なモバイルウォレットサービスを確立させることで、マーケティング・CRM領域での№1のサービスを目指します」と笑顔を見せた。

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