実店舗で利用できる「JNB Visaデビットカード」を新規口座開設者に発行

2013年12月13日5:45

実店舗で利用できる「JNB Visaデビットカード」を新規口座開設者に発行
制度改定後「JNB カードレスVisaデビット」の稼働率は大幅に高まる

ジャパンネット銀行は、2013年12月2日から、「JNB Visaデビットカード(キャッシュカード一体型Visa デビット)」の発行を開始した。同社ではネット決済専用の「JNB カードレスVisaデビット」を発行していたが、利用者から要望の多い実店舗でも使えるVisaデビットカードの発行に至った。

入会審査なく誰でも持てるVisaデビットカードを発行
国内で唯一、法人向けカードも発行

ジャパンネット銀行が「JNB Visaデビットカード(キャッシュカード一体型Visa デビット)」の発行を開始した理由としては、多くの利用者の要望があったからだという。実際、2013年1月に行ったアンケートでは、約60%の人が「キャッシュカード一体型のVisaデビットカードが発行されたら利用したい」と回答した。

「JNB Visaデビットカード(キャッシュカード一体型Visa デビット)」

「JNB Visaデビットカード(キャッシュカード一体型Visa デビット)」

JNBのVisaデビットはジャパンネット銀行の口座利用者であれば、年齢、職業に関係なく持つことが可能だ。従来は、ネット決済専用の「JNB カードレスVisaデビット」を発行していたが、ネットショップだけでなく、国内・海外約3,600万のVisa加盟店で利用できるようになる。また、「VISA/PLUS」マークがある海外ATMから、預金を現地通貨で引き出すことも可能だ。

「JNB Visaデビットカード」は、新規口座開設者全員に発行される。また、すでに口座を持つ利用者がVisaデビット機能付キャッシュカードへの切り替えを希望する場合、無料で発行するそうだ。

実店舗でのサービス開始の理由としては、前述の顧客からの要望に加え、Visaにおける2013年8月のチャージバックルールの改定やそれに伴う加盟店のインフラ整備が進んできたことが挙げられる。

「弊社でもオフライン取引の店舗、不正使用のリスクが高い店舗での利用はストップしています。また、モニタリングの仕組みも追加で導入し、不正使用対策には万全を期しています」(ジャパンネット銀行 個人事業部 決済商品グループ 小谷卓氏)

さらに、ビジネス口座(法人、営業性個人用口座)もJNB Visaデビットカードに対応。審査や与信などがなく、設立1年目から持てるカードであるため、今後も可能性は大きいとしている。

「現状、国内で法人向けのデビットを発行しているのは弊社だけですので、積極的に告知していく方針です。今後は、ビジネス口座をお持ちのお客様の利便性を高めるため、サービス改善を引き続き検討していきたいです」(小谷氏)

「JNB カードレスVisaデビット」は前年対比240%の決済金額に
オーソリデータの承認率も10%程度アップ

なお、ジャパンネット銀行では、2013年4月に、1つのカード番号を最長5年間繰り返し利用できるなど「JNB カードレスVisaデビット」のサービス変更を実施。その結果、13年度上期は対前年比240%の決済金額に増えており、「目論見以上に利用率は高まっています」と小谷氏は笑顔を見せる。

ジャパンネット銀行 個人事業部 決済商品グループ 小谷卓氏

ジャパンネット銀行 個人事業部 決済商品グループ 小谷卓氏

その要因としては、月間の利用率が倍近く伸びており、一口座当たりの決済回数も1回程度増えている。2013年4月の改定と同時に利用口座をリセットしたにも関わらず、現在は約10万。「稼働口座数が圧倒的に伸びています」と小谷氏は成果を口にする。

また、サービス改定前はカード番号が一回限りの使い切りだったが、継続して利用できるようになったため、オーソリデータの承認率も10%程度アップしているそうだ。小谷氏は、「お客様の利便性が高まることにより、購買に対する意欲もアップし、継続してご利用いただく機会が増えました」と説明する。

現在の決済単価の平均は約5,000円。利用サイトとしては、アマゾンや楽天といった大手モールが利用上位に挙げられる。また、海外利用については、国内での利用が進んでいるため、従来の3割から2割程度まで下がっているそうだ。さらに、スマートフォンからの利用が2割程度となっている。法人向けカードについては、2013年4月のサービス改定後、利用金額の伸びは個人向けのカードよりも高いそうだ。

同社では、1%現金還元が受けられる「Visaデビット キャッシュバックモール」のサイトを充実させることで、さらなる利用を促している。

1年で20万~30万の利用者獲得を目指す
銀行として収益の柱になるような展開を目指す

「JNB Visaデビットカード」については、認知の低い商品なのでまずは知ってもらうことが大切であると考えている。最近では、VisaもテレビCMでVisaデビットの告知を行っているため、認知度も向上しているという。小谷氏は、「商品性を理解していただいてからお申し込みいただいていますので、クレジットカードと勘違いをした利用者からのお問い合わせは限りなく少ない」と説明する。

同社では、10月から既存のキャッシュカード利用者に向け、切り替え予約キャンペーンを実施。現在ジャパンネット銀行の顧客は250万人、そこからの申し込みも順調なようだ。

今後の目標について小谷氏は、「現状、普通預金口座の開設数が月間約1万5,000あるため、1年で20万~30万の利用者を獲得したいと考えています。家電やアパレルなどの商品は引き続きインターネット決済で利用する方が多いと思いますので、JNB Visaデビットカードの発行により飲食やスーパー、レジャーなどでの利用が見込めると考えています」と期待する。

同社では、銀行として収益に貢献できるプロダクトを目指していきたいそうだ。小谷氏は、「現在は、認知度を高める段階ですが、今後はプレイヤーも増えると思いますので、ジャパンネット銀行に口座をお持ちでない方に向けた外部媒体への広告出稿など積極的に展開する時期が来ると思います。まずは1~2年のうちにVisaデビットマーケットの20%のシェアを取り、最終的には収益の柱にしていきたい」と意気込む。

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