「注目企業のeコマースサイト活用法」特集~ネットプライス

2010年8月1日 09:48

トレンドに合ったヒット商品を「ギャザリング®」で提供
クレジットカード決済の比率が年々アップ

商品の購入申し込み数が増えるごとに、商品の価格が段階的に安くなる、インターネットを使ったネットプライス独自の共同購入の仕組みを「ギャザリング®」と言う。2000年3月、この仕組みを日本でいち早く実現し、「ギャザリング®」と名づけたのがネットプライスだ。

メディアに紹介された商品と

タレントとのコラボが売れ筋

ネットプラスは1週間ごとに商品が入れ替わる「netprice(ネットプライス)」「ちびギャザ」と24時間・12時間限定のフラッシュセール「24value.com(ニーヨンバリュードットコム)」のサービスを展開している。

左が「リテンションクールパック」特集、右が「極生シェイク」特集

Webサイトのnetpriceとモバイルサイトちびギャザは毎週火曜日の13時に商品が入れ替わる。両サイトでは一週間に約750アイテムを販売。1週間という短い期間に、インターネットメディアを中心とした提携媒体や、テレビ、TwitterなどのSNSを利用して、集中的な集客を図っている。  

以前は約900アイテムがあったが、最近はよりこだわった商品を提供するために約750アイテムまで絞ったという。これにより1アイテムあたりの売り上げアップを狙っている。

「共同購入を行う企業は増えていますが、1週間で商品が入れ替わるサイクルの早さが当社の特徴です。旬な商品を毎週入れ替えることにより、トレンドに合った爆発的なヒットを生み出します」(ネットプライス 販売本部 WEB&MOBチーム マネージャー 三根俊輔氏)

最近のヒット商品の傾向として、まずテレビ番組などのメディアで紹介されたアイテムが挙げられる。同社ではバイヤーがテレビで紹介された翌日には販売できるように、人気番組の放送などをマメにチェックしている。もう1つが芸能人とのコラボ商品。今年の3月からタレントのほしのあきさんと共同開発した美脚補整用のトレンカ「パーフェクトスリムシェイプ スタイルアップトレンカ」、はくだけで即ウエストシェイプ、ヒップアップが期待できる「スタイルアップレギンス」の販売を開始した。トレンカは累計8万枚の大ヒットを記録。今後も共同開発のシリーズは追加される予定だ。

Webとモバイルサイトで展開する24value.comは毎日午前0時にアイテムが入れ替わる24時間限定(0:00~23:59時)、12時間限定(12:00~23:59時)のフラッシュセール。1日約150アイテムを扱っている。取扱商品はブランド、ジュエリー、時計、コスメ、ヘルスケア、訳ありフード、家電、生活雑貨など。短期間販売をフックにサプライヤーから少数在庫や訳あり商品などを特価で仕入れ、インターネット通販市場最安値を目標としている。割引率は最大で9割引だ。

会員数は約200万人

クレジット決済は6~7割

販売本部 WEB&MOBチーム マネージャー 三根俊輔氏

IDを発行した会員の累計は現在、約200万人。入会者はIDとパスワードでログインして決済処理を行う。決済手段はクレジットカードと代引きの2種類。年々、カード決済の割合が増えており、現在は6.5~7割を占める。クレジットカード番号は同社の社内で保持しており、登録すれば次回からはIDとパスワードで決済が可能だ。なお、同社の決済処理はSBIベリトランスのサービスを利用している。以前はカード処理をすべてSBIベリトランスに委託する非保持サービスも検討したが、現状は採用していない。決済手段に関しても今のところ、増やす予定はないという。

配送に関しては火曜日に注文を締めきり、水・木曜日に倉庫に納品、金~土曜日に発送するケースが一般的だ。

20代など若年層のユーザー獲得と

スマートフォンユーザーの囲い込みを狙う

iPhoneアプリ対応にもいち早く着手

現在、毎週の稼働会員は2万5,000人前後。Webサイトの場合はファッション、モバイルの場合はコスメやダイエットの訴求を強く意識している。もともとモバイルサイトからスタートしたことや広告の出稿媒体の中心が携帯サイトであることも影響し、モバイルのほうがWebよりも若干購入率が高い。ただ最近はWebサイトからの購入者も増えているという。商品単価はWebサイトの方がやや高めだ。購入の時間帯としてはモバイルが朝の通勤時間や帰りの5時以降、Webは夜の20時以降の割合が強まっている。

サービススタートから約10年が経過しているが、現在でも10年前の顧客がメインでアイテムを購入しているという。今後の課題としては、まず若い層の取り込みが挙げられる。

「30代、40代の方の利用が多く、既存顧客のリピート率は50%以上あります。購入者の多くがリピーターであることは当社の強みでもあるが弱みとも言えます。今後は、そういったリピーターだけではなく、20代などの若年層も積極的に取り込んでいきたいと考えています」(三根氏)

もう1つはスマートフォンへの対応だ。同社ではすでに「ちびギャザ」「24value.com」をiPhoneに対応させている。今後はiPhoneアプリでの利用率を高めるとともにスマートフォンユーザーの取り込みを強化していきたいとしている。さらに、ネットプライスでしか購入できないオリジナルアイテムの比率も高めていく方針だ。

↓次の記事「渋谷発、こだわりのある鞄や小物を手づくりで販売 昨年からクレジット決済を導入し、顧客の利便性が向上」~ヘルツ(HERZ)

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