「今後の決済端末に求められる付加価値とは?」特集~(1)東芝テック

2010年8月3日 08:36

 INFOXに対応した「CT-4100」を販売開始
「高機能」「斬新なデザイン」を売りに勝負に出る

東芝テックでは3月25日から、NTTデータが提供するINFOX向けの決済端末「CT-4100」の販売を行っている。クレジット決済端末の価格は年々下がっていると言われているが、そんななか同社では敢えて高機能を売りとする「高付加価値」端末を市場に投入した。

テンキーをなくしタッチパネルを標準搭載

「きせかえ」シートで女性の心をつかむ

「弊社としては他社との値下げ競争をするのではなく、これまでにない付加価値をつけることで加盟店から選ばれる端末を目指しました。CT-4100は業界最小クラスのサイズやタッチパネル方式の採用、環境問題への配慮など、従来の端末と比べて高い機能性と斬新なデザインを兼ね備えています」(東芝テック リテールソリューション事業部e-ソリューション統括部決済ソリューション部 決済・電子マネー企画 グループ長 岡田 徹氏)

POSレジとの連動により、金額の2度打ちの手間がかからない。また、支払い金額の誤入力を防ぎ、処理時間も短縮できる

CT-4100はクレジット決済端末では一般的であったテンキーをなくし、4.3型の液晶カラーディスプレイを搭載。加盟店は画面のガイダンスに沿ったスムーズな操作が可能になる。

寸法も110(W)×155(D)×119(H)mmとINFOX端末としては最小クラスのサイズを実現。店舗の狭いスペースでも容易に設置できる。

「リテイルテックジャパン2010では筺体に『きせかえ』できるカラフルなシートを取りつけましたが、女性の方からの評価は非常に高かったです」(岡田氏)

またリテイルテックジャパン2010ではタイヘイコンピュータのデジタルサイネージ端末「POCKETTA(ポケッタ)」とCT-4100を接続したデモを行った。ポケッタ端末はFOMA通信モジュールを標準搭載しており、店舗での通信回線工事が不要だ。そのため、屋外でもCT-4100に接続するだけで決済端末として利用できるメリットがあるという。

銀聯対応を売りに地域などでの導入を目指す

PCI PTS Ver2.1にもCCTで初めて対応

そして東芝テックの強みとなるのがPOSとの連動だ。同社ではPOSシステムの開発・導入経験から、他社にない接続ラインナップを用意している。決済サービスアプリケーションとして「磁気、IC クレジット」「J-Debit」を標準で搭載。オプションで「中国銀聯カード」、「売上集計サービス対応」、「売上レポートサービス」、「POS接続」の決済サービスアプリケーションを提供している。

銀聯に関してはこれまで三井住友カードが単独で加盟店開拓を行ってきたが、7月1日に三菱UFJニコスが新たにアクワイアリングを展開することを発表した。今後は国内の他のカード会社も積極的に加盟店開拓を行うことが予想される。

「銀聯は百貨店や家電量販店など、国内の大手加盟店が積極的に導入していますが、地方を含め、まだまだ需要はあると思います。中国からの個人観光ビザの発給要件が7月1日に緩和されたこともあり、これまで導入を検討してこなかった加盟店からも引き合いが増えています」(岡田氏)

セキュリティ面にも配慮しており、EMVLevel1、2認定を取得済みで、ピンパッドについても国内初のPCI PTS Ver2.1(オフライン/オンライン)認定を取得している。PCI PTSはバージョンが上がるたびに基準が厳しくなり、端末メーカーの多くが対応に苦労しているが、今後もPCI PTSの認定は継続して取り組んでいく方針だ。

環境面への配慮にも気を配っており、CT-4100から出力される各種伝票は同社従来機に比べ紙の使用量を60%削減することに成功した。また従来機に比べて30%の消費電力削減を実現しているという。

目標の販売台数は2010年度で2万台だが、すでに東芝テックのPOS加盟店などからの引き合いもあるという。同社では従来機とほぼ同一の価格での販売を行う予定だが、「中長期的には10~20万台は販売したい」と岡田氏は意気込みを見せる。

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