EC決済、モバイル決済の最新トレンドと決済手段について(下)

2010年8月4日 00:07

■各決済方式

 ここからは「ペイメントナビゲーション」を利用してインターネットの決済手段について簡単に紹介する。なお、各決済方式の概要については、「ペイメントナビゲーション」を参照してもらいたい。

(1)クレジットカード決済、デビット決済

ショッピングサイトやショッピングモールなどで、利用者が国際ブランド付きのクレジットカードやデビットカードのカード番号と有効期限を入力すると、カードを発行したイシュアにデータを送信し、リアルタイムでオーソリゼーション(与信照会)を行う仕組みだ。デビットカードも同様の方式で決済を行っているが、EC加盟店によっては使用を中止しているところもある。

最近ではユーザーが加盟店のWebサイトでクレジットカード番号、有効期限、パスワードなどを入力し、次回以降、パスワードのみでログインできるワンクリック決済を採用するケースも多い。

(2)IC電子マネー

FeliCaカードやFeliCa対応携帯電話を利用し、FeliCaポートが付いたパソコンやFeliCa対応リーダライタにかざすことで、インターネットを通じてバリューを送るインターネット決済である。最近ではFeliCa搭載携帯電話を活用したEdy、iDなどの決済も行われている。

(3)ネットワーク電子マネー

運営事業者がインターネットのネットワーク上でバリューを管理する方法。ユーザーは、コンビニエンスストアなどで、ID番号が入力されたカードやシートを購入する。カードやシートには基本的に16桁のID(数字やひらがな)が入力されており、利用者は加盟店のWebサイトでIDを入力することにより、チャージ額を引き落とし、決済に利用する。ウェブマネーの「WebMoney」、ビットキャッシュの「BitCash」、NTTコミュニケーションズの「ちょコム」、デジタルチェックの「C-CHECK」、NTTカードソリューションの「NETCASH」が有名である。

(4)Pay-easy(ペイジー)

税金や公共料金、各種料金などの支払いを、金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶことなく、パソコンや携帯電話、ATMから支払うことができるサービス。Pay‐easyは、「Pay-easyマーク」が付いている納付書・請求書の支払いや、支払い方法としてPay-easyが選択できるサイトでの料金の支払いなどに利用できる。

(5)インターネットバンキング

Webを介した銀行取引のサービスである。モバイルバンキングは携帯電話のインターネット閲覧機能を利用した銀行取引サービス。主なサービスとして振り込み、口座の入出金明細の表示、残高照会などが行える。24時間インターネットで取引ができるため、利用者は窓口へ出向かなくても済む。

(6)代引き

インターネット決済では宅配便の配達時に料金を回収する「代金引換(代引き)」が利用されているケースが多い。決済手数料は、原則的に利用者の負担となる。手数料に関してはインターネット決済の購入金額などにより設定される。宅配業者の中には、配達時に専用のハンディ端末を利用して、クレジット、デビットカードなどの決済も行うケースもある。

(7)コンビニ決済

コンビニ決済には「前払い」と「払込票」による決済の2種類がある。クレジットカードを持てない未成年者やクレジットカードを保持できない層でも利用できる。

(8)PayPal

PayPalは、米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、eBayグループのオンライン決済事業会社。加盟店は入会金、申込金、審査料などの初期費用、月額利用料なしでサービスを利用できる。世界中で2億2,000万以上のアカウントが開設されているため、加盟店にとっては、海外進出が図りやすい。なお、PayPalを利用するユーザーはVisa、MasterCard、JCB、American Expressといった国際ペイメントブランドが付帯されたカードを保持していることが条件となる。

(9)携帯キャリア決済

携帯電話のキャリア(通信事業者)が提供するサービスで、契約ユーザーが利用したサービスや商品を通信料金と合算して回収する方法。ユーザーはパスワードで支払うことができるので、クレジットカード番号などは必要ない。また携帯電話上で利用履歴が確認できるメリットがある。NTTドコモがドコモ ケータイ払い、KDDIがまとめてau支払い、ソフトバンクモバイルがS!まとめて支払いのサービス名で、回収代行を行っている。なお、決済代行事業者のペイジェントは3キャリアすべての決済に対応している。

(10)ISP課金

インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)がWebサイトの加盟店などに代わり、支払いを代行するサービスである。NECビッグローブの「BIGLOBE決済」、NTTコミュニケーションズの「OCNペイオン」、ニフティの「@nifty決済」、ソネットエンタテインメントの「So-net」などが有名だ。利用料金は毎月のISP接続料金と合算して請求される。

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