カード決済の不正利用を瞬時に検知可能なソフトウェアを販売(日本NCR)

2014年5月20日23:00

カード不正を瞬時に検知可能なAlaric Systemsのソフトウェアを販売開始
多様化する不正パターンに継続的に対応できるセルフラーニングモデル

日本NCRは、2014年5月20日、NCR Alaric Systems(エヌシーアール・アラリック・システムズ:Alaric)のマルチチャネルの決済処理を行うAuthentic(オーセンティック)ソフトウェアと不正防止を行うFractals(フラクタルス)ソフトウェアの販売を開始した。同社ではカード会社、銀行、流通事業者などに対し、同ソフトウェアの販売を行う。

決済処理を行うAuthenticソフトウェア
不正防止を行うFractalsソフトウェア

Alaricは、2013年12月にNCRが買収した企業だ。NCRの買収前は、クレジットカード、オンラインショッピングなどのサービスを提供する企業で採用を重ねてきたという。

多様なチャネルと決済を結びつけるAlaric

多様なチャネルと決済を結びつけるAlaric

ここ数年、オムニチャネルの取り組みが進んでいるが、NCRでは、スマートフォンやソーシャルメディアといった、消費者が好きなチャネル、クレジットカードや電子マネー現金など、さまざまな決済手段を用いたサービスを提供可能だ。ITの技術が高性能になる一方で、カードの不正利用対策が喫緊の課題となっている。カード犯罪も以前は、単純にカードの盗難や偽造が中心だったが、カードを提示しないCNP(Card Not Present)の不正が増加するなど、「手口がインテリジェント化してきている」と日本NCR 取締役副社長 兼 副社長 大串政弘氏は話す。

今回サービスを提供するAlaricは、トランザクションの分析を行い、オンラインで不正を防止可能なソフトウェアとなっている。 Alaricソフトウェアは、決済処理を行うAuthenticソフトウェアと不正防止を行うFractalsソフトウェアで構成される。 Authenticソフトウェアは、支払い取り引きを受け付け、本人認証、利用者権限の適用を行うプラットフォームとなる。新規のネットワークやホストインターフェースに対応する簡単で柔軟性に富んだコンフィグレーションとなっているのが特徴だ。

「ニューロ」や「ルール」では不正対策に不十分?
カード会社、流通などさまざまな企業が利用可能

左から日本NCR 取締役副社長 兼 副社長 大串政弘氏、laric Systems Limited, Regional Director Asia/PacificのPaul Griffin氏

左から日本NCR 取締役副社長 兼 副社長 大串政弘氏、Alaric Systems Limited,Sales Director Frank Tan氏

Fractalsソフトウェアは、取引の異常を検知し、不正取引を防止可能なソリューションとなっている。

従来型の不正検知システムは、「ニューロ」や「ルール」が主流だったが、「現在の不正は形を変えているので従来型では検知が難しくなっています。理由は簡単で、新しい不正は毎週登場しており、既存のシステムでは対応しきれない状態です」とAlaric Systems Limited,Sales DirectorのFrank Tan氏は指摘する。

その点、Fractalsソフトウェアは、「セルフラーニング(自己学習)」できることが、競合他社との差別化のポイントとなっている。これにより、都度変化する不正パターンに対して瞬時に、継続して対応することができるという。

国内や海外でも不正検知システムは複数存在するが、オンライン上で、リアルタイムに不正を止めることが可能な点がAlaricの強みとなる。 Alaricは、イシュア、アクワイアラ、サービスプロバイダ、流通企業、インターネットショッピングなど、さまざまな企業が利用可能だ。価格については、カードのトランザクション数等によって個別対応となっている。 

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