au WALLETまるわかり解説!-Suicaなど電子マネーとの違いとは?「前編」

2014年6月13日0:00

au WALLETまるわかり解説!
-Suicaなど電子マネーとの違いとは?「前編」

日本カードビジネス研究会

基本的な利用方法やキャンペーンについてはau WALLET公式サイトをご覧いただくとして、ここでは、au WALLETカードの決済機能にフォーカスして簡単に整理してみます。

■au WALLETカードとは?
MasterCard加盟店、WebMoney加盟店で使える「プリペイド」カードです。
クレジットカードではありません(←ここ重要)

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クレジットカードは後払い、プリペイドカードは前払いです。クレジットカードは「個人に代わってカード会社が立替えてくれる額=ショッピング利用可能枠」の範囲内でお買い物ができる『後払いカード』で、使った分は後日、主に登録した銀行口座から引き落とされます。

一方、au WALLETカードはチャージした残高の範囲内でお買い物ができる『前払いカード』です。そこはSuica等の電子マネーと一緒です。

■ではSuica等の電子マネーとはどこが違うのか

MasterCardカード決済機能に絞って比較してみましょう。

●電子マネーとの違い その1
→支払いは店員さんにカードを渡す(=「かざして」決済ではない)
はい。かざして決済はできません。(←ここ重要)

Suica等の電子マネーは「FeliCaチップ」といって、かざすだけで決済できる能力を備えています。(EdyやWAON、nanacoやiD等も同様です)
au WALLETカードにはこの「FeliCaチップ」は埋め込まれていないため、かざして決済することはできないのです。

支払いの時は、店員さんにカードを渡す必要があります。
店員さんはau WALLETカードの裏面についている磁気テープを、クレジットカードと同じようにカード端末に通して決済します。

店員さんはカードを渡された時、

「A:クレジットカードでよろしいですか?」「B:お支払い方法は?」などと聞いてきますが、
慌てないでください。

Aは「はい」、Bは「1回(一括)で」と答えるのが正解です。

Aは本当の答えは「いいえ」ですが。支払いをスムーズに終わらせる為には「はい」でも正解です。なぜでしょうか?

それは、au WALLETカードはプリペイドカードですが、
「クレジットカードと同じ決済ネットワークを通って」決済されているからです。
受取ったレシートにも「クレジット」と出るのはそのせいです。
「クレジットカードのネットワークで決済したんだな」程度に捉えておきましょう。

Bはau WALLETカードはプリペイドカードにつき「後払いを前提とした分割払いはできない」ため、必然的に1回(一括)払いのみとなります。

●電子マネーとの違い その2
→使える場所が違う

Suica等の電子マネーはSuicaやEdy、WAONなど、それぞれのアクセプタンスマークがある店舗で使うことができます。

一方、au WALLETカードはMasterCardのクレジットカードが使える店舗(=Masterロゴがある店舗)で使うことができます。MasterCardは世界3,810万店と説明しています。コンビニや百貨店のみならず、オンラインショップ、海外旅行時でも使えるなど、非常に多くの店舗で使えます。

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ただし、注意が必要です。なぜなら、
「MasterCard加盟店なのに使えない可能性がある」例外が存在するのです。

大きく分けて、4種類あります。

A:ホテルやガソリンスタンド等

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カード決済が完了するには、大きく2種類の作業が必要になります。
1つは「決済しようとする額がこのカードで本当に使えるか?」を調べる「オーソリゼーション(以下オーソリ)」、もう1つが「最終的な金額はこれで決定です!」という判断を流す「売上確定」です。

例えばコンビニで100円のおにぎりを買う場合、店員さんがau WALLETカードをこすると、カードを使う際の「オーソリ」が100円でカード会社へ飛んでいき、残高が100円以上あれば「使えますよ!」という回答がコンビニへ返され、カードから100円が引き落とされる形で決済が終了します。(後日、改めて「売上確定」という形で100円の取引が確定します)
クレジットカードの場合は、プリペイド残高ではなく、「ショッピング利用可能枠(支払いに使える上限枠)」を見に行きます。ホテルやガソリンスタンド等の店舗は、この2つのやり取りが普通の店舗とは違う場合が多くあるんですね。

例えば、「カードが使えるかだけを確認する」ための1円オーソリと呼ばれる処理や、、「利用者がいくら使うか確定していないためとりあえず1万円を確保する」というような、利用者のショッピング利用可能枠を確保するようなオーソリを投げる(デポジット)などのケースがあるのです。
前述の通り、カード決済ネットワークはクレジットカードを前提に作られたので、「後払いだからできる帳尻あわせ」を前提にやり取りしていた名残があることから、前払いのプリペイドカードでは使えないケースがあります。(厳密には使えないというより、使わせないが正しいかもしれません)
B:公共料金など月額課金系サービス

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業界用語ではリカーリングとも言いますが、つまり「継続課金」するサービスではau WALLETカードが使えないケースがあります。この理由も、Aで解説したカード決済の仕組みを踏まえると理解できます。

例えば、今月からジムに通ってやせよう!と意気込んでいるおじさんがいたとします。入会登録の受付で、おじさんはジム利用料の引落しにクレジットカードを指定しました。

カードを預かったお姉さんは、カードを登録します。この時、ジムからカード会社へは例の「オーソリゼーション」が行われます。有効なカードであることを確認し、晴れて入会登録は完了。おじさんはジムで運動に励むのでした。

ここで大事なのは、翌月以降の支払いです。最初こそ「オーソリ」で会費が支払えるかを確認しましたが、おじさんのジムは、翌月以降は毎月オーソリを上げない店舗でした。「あの人はきっと支払えるだろう」という前提のもと、度々オーソリを上げずに、「売上確定」の処理だけで、決め打ちで会費を引落す仕組みでした。

つまり、月額課金のサービスは「クレジットカード決済を前提」として取引している場合があるのです。なかには、カード払いでも初回だけでなく毎月決まった日にしっかりオーソリをあげてくる企業がありますが、全ての企業でそうした取り組みが整備されているわけではありません。

ゆえに、前払いのプリペイドカードではこうしたサービスの決済を使わせないようにしている場合が多くあります。

au WALLETと電子マネーの違い、前編はここまでです。
後編では引き続き、「MasterCard加盟店なのに使えない」例外についての店舗事例紹介、および「チャージ方法が異なる(残高の管理方法が異なる)」、「残高不足の時の取引が異なる」など、その他の電子マネーとの違いについてご紹介します。

本記事は日本カードビジネス研究会の解説記事をご紹介しています。
http://www.ncbi.jp/ncbblog/2014/06/au-wallet–suic-6b66.html

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