「MasterCardプリペイド付きWebMoney Card」を発行(ウェブマネー)

2014年7月8日8:00

「MasterCardプリペイド付きWebMoney Card」を発行
「WebMoneyカードケース」で利便性を強化し、ポイントによるお得感を提供

ネットワーク電子マネー「WebMoney」を展開するウェブマネーは、クレディセゾン、MasterCardと共同で、WebMoney加盟店とMasterCard加盟店で利用できるプリペイドカード「MasterCardプリペイド付きWebMoney Card」(WebMoney Card)の提供を2014年5月14日より開始した。また、同カードとも連動し、ポイントもお得に貯まるスマートフォンアプリ「WebMoneyカードケース」の提供も同時にスタートしている。両サービスの提供により、オンラインゲーム以外でも便利にWebMoneyを利用してもらう方針だ。

WebMoney Cardでアプリ決済も利用可能に
WebMoney Cardは2種類のカードを用意

ウェブマネーが提供する「WebMoney」は、インターネット専用のプリペイド式電子マネーサービスで、約400万人のユーザーが利用している。2000年以降のオンラインゲーム、2009年以降のグリー(GREE)やモバゲー(Mobage)の急成長の流れに乗り、急激に売り上げを伸ばしてきた。しかし、最近では、主力となるサービスの売上が以前に比べ鈍化しており、また、競合となる新たな決済手段も台頭している。そういった中、ネットに加えリアルでも便利に利用してもらう取り組みを2012年から行っている。

左から「WebMoney Card」「WebMoney Card Lite」

左から「WebMoney Card」「WebMoney Card Lite」

同社では、リアル店舗で利用できる「WebMoneyストアーカード」を開発。また、スマートフォンで店舗での支払いができるバーコード決済ソリューションも提供している。そして今回、WebMoney加盟店とMasterCard加盟店で利用できるプリペイドカード「MasterCardプリペイド付きWebMoney Card」(WebMoney Card)の提供に至った。

WebMoney Cardは、入手方法やMasterCard加盟店での利用上限金額等に応じて、本人確認が必要な「WebMoney Card」(発送手数料650円)、同時に提供を開始したスマートフォンアプリ「WebMoneyカードケース」へカード登録が必要な「WebMoney Card Lite」(発送手数料100円)の2種類を用意している。チャージの上限金額は10万円で、有効期限はカード発行より5年間となっている。ウェブマネーでは現在、サービス開始を記念して、郵送料無料キャンペーンを実施している(終了時期は未定)。

WebMoney Cardにより、使えるサービスや利用範囲は飛躍的に拡大。従来のWebMoney加盟店はゲーム関係が中心だったが、「AppStore」や「GooglePlay」などのスマートフォンを中心としたアプリ決済、飲食店やコンビニエンスストアなどのリアル領域、世界210か国以上の約3,810万のMasterCard加盟店でWebMoney Cardによる支払が可能となる。

「WebMoneyは、ゲーム利用者を中心に使われていますが、それ以外のシーンでより便利にご利用いただくことで、1人当たりの決済金額を高めていきたいと考えています。特にスマートフォンアプリでも決済できるため、ニーズはあると見ています」(ウェブマネー 代表取締役社長 塚田俊文氏)

オンラインゲームでの決済は従来通りWebMoneyが中心
データ管理や精算業務などの業務をクレディセゾンに委託

ブランドプリペイドについては、クレディセゾンと話し合いを行う中で、提供に至ったそうだ。海外では、米国をはじめ利用率や発行枚数が伸びており、将来的に国内でも汎用性の高いブランドプリペイドは普及すると考えている。

ウェブマネー 代表取締役社長 塚田俊文氏

ウェブマネー 代表取締役社長 塚田俊文氏

ただ、オンラインゲームやソーシャルゲームについては、これまで通り「WebMoney」の利用が中心になるとみている。その理由として、オンラインゲームやソーシャルゲームの多くは、国際ブランドのインフラを利用する場合、本人認証サービス「3-Dセキュア」の入力など、障壁となる部分が多いからだ。MasterCardのプリペイド機能は、ゲーム以外のサービスで便利に利用してもらうことを想定している。

サービスの提供に向けては、クレディセゾンと連携するメリットも大きかったそうだ。ウェブマネーでは、2012年より横浜DeNAベイスターズと共同で「横浜DeNAベイスターズカード」を発行し、横浜スタジアム内の店舗で決済ソリューションを提供している。しかし、同分野は競合事業者も多く、加盟店への営業や導入後のサポートも労力を伴う。その点、WebMoney Cardはクレディセゾンが保有するMasterCardのライセンスを使用して発行可能だ。また、カード発行、MasterCard加盟店利用時のデータ管理や加盟店との精算業務などの各種業務をクレディセゾンに委託することで、投資コストを抑えることができる。このような方式による国際ブランドプリペイドカードの発行は、国内初の事例となっている。

「WebMoneyカードケース」は最大2.01%のポイントが貯まる
カードを登録すれば番号の入力なく簡単に決済可能

スマートフォンアプリ「WebMoneyカードケース」は、iOS、Android向けに配信している。WebMoneyカードケースは、「MasterCardプリペイド付きWebMoneyCard」と合わせて使うことで、より便利に利用可能だ。

ウェブマネー公式アプリ「WebMoneyカードケース」のイメージ

ウェブマネー公式アプリ「WebMoneyカードケース」のイメージ

WebMoney加盟店であればカードケースアプリからの直接決済が可能だ(MasterCard加盟店ではMasterCard番号の入力が必要)。また、WebMoney加盟店に加えMasterCard加盟店での決済で最大2.01%のポイント付与を行っている。

従来のWebMoneyによる支払いに加え、MasterCardのプリペイドカード機能での支払いに活用でき、利用金額に応じてポイントも付与される。ポイントプログラムはWebMoneyカードケースだけの限定特典となり、最大2.01%の高還元となっている。

ウェブマネーでは従来、コンビニなどで購入した「WebMoney」のプリペイド番号をカメラで撮影するだけで、文字を認識して決済できる仕組みを提供していたが、WebMoneyカードケース利用者は、予めカードを登録すれば、アプリを起動してカードを選択するだけで決済が可能だ。また、アプリ内の「バーチャルカード」でチャージしたり、過去の利用履歴を閲覧できる。塚田氏は、「WebMoneyカードケースの提供により、お客様の利用シーンを把握することで、今後さらに便利なサービスに発展させていきたいです」と意気込みを見せる。

150万の「ウェブマネー ウォレット」ユーザーの利用を目指す
「WebMoney カードケース」でO2Oやクーポンサービスも検討

WebMoney CardとWebMoneyカードケースの利用者への告知については、メルマガやTwitter(ツイッター)を利用して行っている。また、ゲーム会社とタイアップした展開を検討しているそうだ。

具体的な会員数の目標などは非公表だが、Web上でWebMoneyをチャージできる無料のおサイフ機能「ウェブマネー ウォレット」の会員数が150万いるため、「その会員にはWebMoney CardとWebMoney カードケースを持っていただきたい」と塚田氏は話す。その上で、「足元はネット中心の利用になると思いますが、将来的にリアルでの広がりも期待しています。また、WebMoney カードケースを使ってO2Oやクーポンといったサービスも考えていきたいですね。今後は利用者の動向などを踏まえ、次のプロモーションを行っていきたいです」と笑顔を見せる。

なお、KDDIが開始した「au WALLET」にもウェブマネーが搭載されている。また、カードへのチャージやMasterCard加盟店での決済はWebMoneyの仕組みを使用している。

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