53社がFeliCa/NFCソリューションを一堂に展示(FeliCa Connect2014)

2014年8月5日7:49

FeliCa ICカード技術は、交通、決済、CRMサービス、セキュリティ、エンタテインメント、ヘルスケアなど、さまざまな分野で利用されている。ソニーが7月17日、18日に開催した「FeliCa Connect2014」では、FeliCa/NFCソリューションを提供する53社の展示が行われた。

シンクライアント型決済サービスを提供するトランザクション・メディア・ネットワークスでは、タブレット端末「UT1-Neo」をカシオ計算機のAndroidタブレット「V-T500」に接続するソリューションを紹介。据置、可搬両方のニーズに対応しており、サイネージやCRMにも活用可能となっている。同ソリューションはすでにぐるなびで採用されている。同社のソリューションでは、対応する電子マネーの多さも強みとなっている。

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JR東日本メカトロニクスでは、三菱UFJニコスと共同で展開するクラウド型マルチ決済システム「J-Mups」を展示。SuicaやPASMOといった交通系電子マネー、iDやQUICPayといったポストペイ型電子マネーに対応している。また、クレジットカード決済の処理のスピードも従来の端末に比べて早いそうだ。

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TFペイメントサービスは、国内で初めてスマートフォンそのものをFeliCaのリーダライタとして利用できるプラットフォームを提供している。すでに楽天野球団が運営する「東北楽天ゴールデンイーグルス」の球場内でのスタンドにおいて、楽天Edy支払いに利用されている。

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大日本印刷では、FeliCa 4KB(RC-S962)搭載のキーホルダー、リング型、シール型などの媒体のFeliCaを展示。スポーツ関連健康器具メーカーとタイアップしたリストバンド、企業のノベルティや販促グッズ、スポーツ団体の会員証などとして活用されているそうだ。

dnp

NECでは、JR東日本メカトロニクスと共同で開始した「マルチサービスリーダライタ」の新モデル、かざし部と操作部に分かれたスタンドアロン型の「マルチサービスターミナルライト」を展示した。

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モバイルクリエイトは、タクシーなどで利用可能なマルチ決済端末を紹介。1台でSuica等の交通系電子マネー、iDといったポストペイ電子マネー、クレジットカード決済を処理することができるという。タクシーメーターと金額は連動可能で、タッチパネルと音声アナウンスで年配者でも安心して操作ができるそうだ。

mobilecrate

凸版印刷は、ICカードやNFCタグをNFC搭載スマートデバイスにかざすだけで、紐づくWebサービスに容易に接続可能なソリューションを紹介した。ログインIDとパスワードの入力を同社が代行することで、シングルサインオンを実現するという。また、渋谷駅周辺の街路灯にNFCタグ内蔵シールを設置し、NFC搭載スマートフォンをかざすとお得な情報が取得できる「Shibuya Clickable Project(シブヤクリッカブルプロジェクト)」も紹介した。

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STネットは、大阪を皮切りに、高知、京都と採用が続く「e-お薬手帳」のデモを行った。「e-お薬手帳」は、薬局で運用している「レセプトコンピュータシステム」(診療報酬明細書を作成するコンピュータ)に、ICリーダライタのパソリ「RC-S350」を接続。ICリーダライタ経由で利用者が所持しているスマートフォンに服薬情報を転送し、ダウンロードしたアプリで、格納された服薬情報の参照を可能としている。RC-S350は、JAHIS電子版お薬手帳データフォーマット仕様Ver1.1に対応したアプリケーションを搭載しているそうだ。

stnet

東芝セミコンダクター&ストレージ社は、Bluetooth Low Energyを使用したBeaconを活用し、スマートフォンに転送する情報をNFCタグ経由で書き換えるデモを実施した。

toshiba

ポイントサービス等を提供するトリニティは、利用者が保持するカードやスマートフォン、店舗に設置した「POCETTA」等の非接触読み取り端末、決済端末、POSなどをクラウド上で管理することで効率的なCRMを実現可能なソリューションを紹介した。

pocketta

和多利は、「かざすフォルダ」ID発行に対応したモバイル会員証サービスを展示した。同社では、フェリカネットワークスと契約し、「おサイフケータイ」対応の独自モバイル会員証を取得している。提供するモバイル端末(ファインフィットデザイン製)は、FOMAエリアであればどこでも利用可能だ。また、磁気カードに加え、ICカードやおサイフケータイをポイントカードや会員証に利用できる。さらに、Passbookを利用したモバイル会員証も提供できるため、iOSでもポイント対応が可能だ。

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なお、展示会場の入り口には、FeliCaの歴史を紹介したコーナーも設けられていた。ソニーでは、1988年からFeliCaの研究をスタートしたが、当初は物流分野におけるRFID(Radio Frequency IDentification)の市場をターゲットとしていた。

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1990年代に入ってからは、交通カードの開発に力を入れ、1994年に香港の交通カードへの採用が決定し、3年後の1997年に「オクトパスカード」が本格稼働した。これをベースに、交通や決済の分野を中心に普及が加速。2001年には、JR東日本の「Suica」、楽天Edy(当時の社名はビットワレット)の「楽天Edy(旧Edy)」の本格運用がスタート。2004年にはおサイフケータイが始まり、2007年にはセブン&アイグループの電子マネー「nanaco(ナナコ)」、イオンの電子マネー「WAON(ワオン)」の大手流通チェーンの電子マネーがスタートしている。2013年には交通系ICカードの全国相互利用がスタートし、FeliCa ICチップの出荷も7億個を突破している。

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