公共交通向けICカード/NFCシステムの共通仕様を策定した「CIPURSE」とは?

2014年9月22日8:00

公共交通向けICカード/NFCシステムの共通仕様を策定した「CIPURSE」とは?
ブラジルではタクシーや社会保障カードが仕様に準拠

インフィニオン テクノロジーズは、2014年9月10~12日に開催された「第16回自動認識総合展」において、OSPTアライアンスが策定した公共交通アプリケーション向けオープン規格「CIPURSE(サイパース)」の説明を行った。

ICカード、NFC、SAMなどの共通仕様を策定
OSPTアライアンスが策定

「CIPURSE(サイパース)」は、公共交通アプリケーション向けオープン規格となり、ICカード、NFC、SAM(セキュア・アクセス・モジュール)など、さまざまな機器に実装可能な共通の仕様を規定している。

サイパースの特長

サイパースの特長

同規格は、交通向けのオープンな仕様を策定するOSPTアライアンスが定めたものだ。現在、OSPTアライアンスには、インフィニオン テクノロジーズ、ギーゼッケ アンド デブリエント (G&D)、インサイド・セ キュア(INSIDE Secure)、オベルチュール テクノロジーズ(Oberthur Technologies)、サムソン(Samsung)といった企業が参加している。

サイパースは1つの仕様でスケーラブルな展開ができるという。ISO 7816をベースとしており、AES128を使った認証方式、最低限必須なファイル・タイプ等を定めている。例えば、鉄道向けソリューションについては、数多くのMIFAREの互換品が出荷されているが、インターオペーラビリティを確保できないケースもあるそうだ。

自動認識総合展では腕時計型のサイパ―ス仕様のICカードを利用したチケットシステムのデモを実施

自動認識総合展では腕時計型のサイパ―ス仕様のICカードを利用したチケットシステムのデモを実施

インフィニオンのチップは、欧州はフランス、イタリア、スコットランド、オランダ、ラトビア、ロシア、アジアでは中国、香港、韓国、シンガポール、また北米やブラジル、ニュージーランドなどの交通機関向けに出荷されている。同社では、これまで20億個のチップを出荷しているが、スペックは地域によって細分化されていたそうだ。

高い拡張を持った交通乗車券向けの世界標準規格
ライセンスフィーも1セントと安価に設定

「サイパースは安全で自在性があり、高い拡張を持った交通乗車券向けの世界標準規格です。また、1つの端末、カードに対してライセンスフィーも1セントと低い金額で設定されていることも魅力となっています」(インフィニオン テクノロジーズ ジャパン チップカード&セキュリティ事業本部 マーケティング部 担当課長 宇治野義顕氏)

すでにスペインのバルセロナで実証実験を実施。ブラジルでは、Pagtaxiの「Pay and Go!」というタクシーのプリペイドカード、社会保障カード「Aliança pela Vida」がサイパースの仕様に準拠している。今後は、アジアの各地域でパイロットを行う予定だ。

サイパースの採用事例

サイパースの採用事例

現状では、ISO/IEC 14443 TypeAとTypeBをサポートしているが、他の規格もレガシーでサポートしていきたいとしている。

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