「モスバーガー」での「MOS CARD」の利用は順調に拡大

2014年9月24日8:00

「モスバーガー」での「MOS CARD」の利用は順調に拡大
モスWEB会員との連携、クレジットカードwebチャージ、事前決済など利便性向上に取り組む

モスフードサービスは、2012年4月から、全国の「モスバーガー」で利用できるチャージ式プリペイドカード「MOS CARD(モスカード)」を発行している。同社では、モスバーガー公式サイトで登録可能な「モスWEB会員」との連携、クレジットカードからのwebチャージサービス、ネットで商品を注文できるサービス「モスのネット注文」においての事前決済など、モスカード会員向けのサービスを強化している。

毎月25~29日の「モスカードの日」は入金でポイントが4%に
累積ポイント数をレシートに表示して貯める楽しさを訴求

全国のモスバーガー店舗での買い物に利用できる「MOS CARD」。プリペイドカードの入金・残高管理はバリューデザインの「バリューカードASPサービス」を利用している

全国のモスバーガー店舗での買い物に利用できる「MOS CARD」。プリペイドカードの入金・残高管理はバリューデザインの「バリューカードASPサービス」を利用している

モスフードサービスが発行するモスカードは、2014年3月に100万枚の発行を突破。8月末現在は、約125万枚が発行されている。モスフードサービス ブランド戦略室 ダイレクトマーケティンググループリーダー 齊藤雅久氏は、「モスカードでの決済金額は、3年目に全売り上げの3%台になればと考えていましたが、すでに上回っていますので、計画通りに進んでいます」と笑顔を見せる。モスカード利用者の傾向として、通常の来店者やモスWEB会員に比べて若い人が多いという。実際、10~20代、30代の利用者の登録や稼働は高いそうだ。

平成26年度のカードのデザインとしては、定番カードに加え、全店7時オープンを記念して、朝食をイメージした新デザインのカードを20万枚限定で発行。また、ミスタードーナツのキャラクターデザインを含めたカードを発行している。

「MOSポイント」制度は、入金金額と付与されたポイントを分けて管理し、レシートに表示

朝食をイメージした新デザインのカードを20万枚限定で発行

モスフードサービスでは、ウェブでのアンケート調査を実施しているが、モスカード利用者の30~40%の人は、カードを持つ以前に比べ店舗への利用回数が増加したと回答したそうだ。また、月2回以上利用している人が多いという。齊藤氏は「常にモスカードをおサイフに入れていただくブランディング施策として根付いてきました」と成果を口にする。

2013年10月からは、モスバーガー公式サイトで登録可能な「モスWEB会員」との連携をスタート。モスカードの番号を登録すると、お得な特典を提供している。モスカードを登録したモスカード会員は、さらに来店頻度が高いそうだ。

ポイントサービスについては、年度ごとに見直している。利用者は、3,000円以上の入金で、入金額の2%相当の「MOSポイント」が付与される。さらに、毎月25~29日の「モスカードの日」は、1,000円以上の入金で獲得できる「MOSポイント」が4%になる。貯めたポイントは、商品購入時に10ポイント(10円分)単位で利用可能だ。また、有効期限は最終付与もしくは最終利用より1年間となっている。

朝食をイメージした新デザインのカードを20万枚限定で発行

「MOSポイント」制度は、入金金額と付与されたポイントを分けて管理し、レシートに表示

「昨年は特別チャージキャンペーンを年4回実施しましたが、今年はお客様に毎月定期的にお越しいただく取り組みとして、毎月25~29日を『モスカードの日』として設定しています。2014年7月からは、入金金額と付与されたポイントを分けて、累積ポイント数をレシートに表示することにより、ポイントを貯める楽しさを感じてもらうシステムに変更しました」(齊藤氏)

2014年7月19日~8月25日までは期間限定で「朝モス来店特典ポイント付与」を実施。朝モスの時間帯(午前7時~午前10時30分)にモスカードで会計した方へ、1会計につき来店特典として「MOSポイント」が5ポイント付与される取り組みを行った。例えば、お昼や喫茶の時間等に来店しているお客様が朝にも来店してもらうことを狙ったものだ。

結果、ビジネスマンやOLなどが来店する都心や、立地の良い店舗では利用が増えたところもあったが、それ以外の店舗では課題も残ったそうだ。今後は、それ以外の時間帯でのキャンペーンも含め、効果的な施策を検討していきたいとしている。

オンラインチャージ利用者はチャージ金額が高い
ネットで商品を注文できるサービスではモスカードでの事前決済が可能

2014年4月から、モスカード会員向けに、クレジットカード決済で手持ちのモスカードへ入金できるサービスを開始した。利用者は、3,000円、5,000円、1万円のいずれかのチャージ額が選択可能だ。また、利用可能なクレジットカードは、Visa、MasterCard、JCB、American Express、Dinersとなっている。現状、オンラインチャージ利用者は店舗でチャージされるお客様よりもチャージ金額が高い傾向にある。また、「毎月25~29日の『モスカードの日』は入金金額がさらに伸びます」とモスフードサービス ブランド戦略室 ダイレクトマーケティンググループ チーフリーダー 須之内由美氏は説明する。なお、現金での入金額としては、2,000円もしくは3,000円が多いという。

現在、モスWEB会員は約230万人。モスWEB会員にモスカードを登録してモスカード会員になると、誕生月には、抽選で500名に「お気に入りのハンバーガー」をプレゼントしている。今後は、「会員限定のイベントや企画に応募できる権利など、特別なサービスを行って差別化をしていきたいです」と齊藤氏は意気込みを見せる。

「モスのネット注文」での注文から受渡しまでの流れ

「モスのネット注文」での注文から受渡しまでの流れ

同社では、新たな取り組みとして2014年9月16日から、直営店を中心とした24店舗で、ネットで商品を注文できるサービス「モスのネット注文」を開始した。これはPCやスマートフォンからモスバーガーの商品を注文し、店舗で受け取ることができるサービスとなる。モスカードによるネット上での事前決済や、受け取り時間の指定も可能だ。また、「モスのお届けサービス」(店舗限定)を選択して注文すると、自宅で商品を受け取ることができるという。

「弊社では、ワン・トゥ・ワン・マーケティングの強化やオムニチャネル・O2Oの取り組みは順序立てて行ってきました。デバイスや通信環境が整う中で、お客様のライフスタイルや行動パターンとして、ネットでの注文を受ける体制ができてきました。オーダーから決済まで事前にしていただくことで、モス ネット注文会員のお客様の利便性向上を図れると考えています」(齊藤氏)

すでに約300店舗で「モスのお届けサービス」を実施しており、また受け取り時間を指定できる電話注文に対応しているため、そのノウハウも活用できるとしている。

「16日からの運用開始後は、お客様の動向を見て、対応を整えていきたいです。すでに台湾の店舗では、ネットオーダーをアプリで展開していますが、レジのレーンを分けて毎日100人程度の方にご利用いただいている店舗もあります」(齊藤氏)

今後は、「モスのネット注文」の利用促進に向け、モスWEB会員へのメルマガ配信なども想定している。例えば、14時~17時の喫茶時間にプッシュ型でメールを配信したり、地方の店舗ではドライブスルーの空いている時間帯に利用を促すことで、15~20分前にオーダーしてもらい、車で来店して、待たずに商品を受け取ることが可能となるのでは、と考えている。

クーポンの利用率はモスWEB会員に比べ3~4倍高い傾向に
将来的にモスカードの決済比率を2ケタに

なお、モスWEB会員には、年6~7回あるキャンペーンに合わせた形でクーポンを配信しているが、2013年下半期からはモスカード会員には特別な優位性のあるクーポンを配信している。齊藤氏は、「モスカード会員の方にはお得なクーポンを配信していますが、モスWEB会員に比べ利用率は3~4倍高くなっています」と笑顔を見せる。

今後は、モスカードの決済率をさらに高めていくことをより意識していきたいとしている。すでに台湾のモスバーガーでは2年前から先行してプリペイドカードのサービスを展開しており、14%~15%がモスカード利用となっているため、将来的には同じような水準まで利用率を高めていくことが目標となるそうだ。

⇒⇒特集トップへ

page toppagetop