CLOはカード会社の新たなマーケティング施策として定着するか?

2014年10月28日8:00

国内のクレジットカード会社でもCLO(Card Linked Offer)への注目が高まっている。これは、クレジットカード会社(イシュア)のカード会員の決済履歴もしくは属性情報などから特典を送る会員を抽出、もしくはカード会員が利用明細やアプリなどから特典を選び、当該加盟店で決済すると割引などの特典が受けられるものだ。

20141028cloカード会社では以前からクレジットカードの緩やかな購買情報を活用した分析に取り組んできたが、CLOにより決済まで結び付けることができるため、カード会員の稼働率アップにつなげることができる。また、カード会社が顧客のセグメントに沿って特典提供を行うことができるため、新たな販促活動としても注目されている。さらに、スマートフォンを使ったプッシュ配信などにより、効率よく購買につなげることも可能だ。

当初、日本ではイシュア提供のCLOが話題となったが、最近では、カード決済ネットワークを活用したもの、POS情報との連携により購入した店舗だけではなく商品まで把握することが可能なもの、加盟店の付加サービスとして提供するサービス等が登場している。

ただし、クーポン提供等、キャッシュバックや割引が主になるサービスが多いため、付加価値の高い加盟店が参画しにくいデメリットもある。場合によっては、単純なクーポンのバラマキとなり、CRMとは相反したサービスになる懸念も指摘されている。また、イシュア提供のCLOの場合、加盟店を一社一社開拓する必要があるため、加盟店と接点の弱いカード会社では提供するクーポンが似通ってしまう可能性がある。

実際、米国でもCLOが話題となったが、イシュア提供のCLOについては継続して成功している企業は決して多くはないと言われている。

そこで、今回は、CLOサービスを提供するカード会社、プラットフォームサービスを提供する企業を取り上げる。

国内でいち早くCLOサービスを展開したクレディセゾンの戦略は?
3年後に「永久不滅ドットコム」と肩を並べるサービスを目指す
~クレディセゾン

スマホアプリで会員の属性に合わせた最適なクーポンを配信
想定を上回るモニター会員、加盟店が参加し、利用も好調
~セディナ

POSデータと連携し、購入した商品を把握可能なCLOを展開
メーカーなどとタイアップして継続して利用されるサービスを提供へ
~大日本印刷/日本ユニシス

Twitterの「CardSpring」と提携し、メディア事業者を中心にCLOサービスを展開
決済ネットワークを活用し、どの店舗、カードでも利用できるサービスを目指す
~TIS

決済ネットワーク「CAFIS」を活用した販促プラットフォーム「CAFIS Presh」
店舗からのタイムリーな情報により、継続的な販促活動を支援
~NTTデータ

ネットから実店舗に送客する02Oサービス「お店でショッピング」を展開
アフィリエイトモールをリアルに応用したスキームで送客を強化
~三井住友カード

〇参考記事

セゾンや三井住友も続々開始するCLOとは?カード決済連動型サービスの仕組みと利点(ビジネス+IT)

JCBの強みを生かしたカード連動型のリアルタイム送客サービス「イマレコ!」開始

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