「Tポイント」「Pontaポイント」「楽天スーパーポイント」、2015年に注目すべき点は?

2014年11月6日8:00

「Tポイント」「Pontaポイント」「楽天スーパーポイント」、
2015年に注目すべき点は?

株式会社ポイ探 代表取締役 菊地崇仁

2014年10月1日に「Rポイントカード」が誕生し、共通ポイントについての記事も増えている。そんな共通ポイントカードを利用した時に貯まるポイントは「Tポイント」「Pontaポイント」「楽天スーパーポイント」だ。これらのポイントは、共通ポイントカードの利用以外に、オンラインショッピングモールでの買い物、クレジットカードの利用、電子マネーの利用で貯めることが可能となっている。

今回は、「共通ポイントカード」「オンラインショッピングモール」「クレジットカード」「電子マネー」という4つの軸から、「Tポイント」「Pontaポイント」「楽天スーパーポイント」を比較し、2015年に注目すべき点について解説したい。

現時点ではリクルートポイントとPontaポイントは別のポイントプログラムとなるが、2015年春以降は統合される事が発表されているため、リクルートポイントとPontaポイントは同じものとして扱う事にする。

まず、それぞれのポイントプログラムの基本スペックを確認する。

Tポイント Pontaポイント 楽天スーパーポイント
1ポイントの価値 1円
ポイント有効期限 最終変動日から1年の前日 最終変動日から1年の前日 最終獲得月を含めた月から1年の月末
ポイント利用単位 1ポイント以上、
1ポイント単位
1ポイント以上、
1ポイント単位
50ポイント以上、
1ポイント単位
ポイント利用制限 なし(Yahoo! JAPANのみ1ヶ月10万ポイント) なし(ポンパレモールは1回100万ポイント、月間130万ポイントまで) 1回3万ポイント、1ヶ月に10万ポイント(ダイヤモンドランクは50万)
ポイント利用でのポイント付与 加盟店による なし あり

基本的なポイントプログラムは横並びだ。どれも1ポイントの価値は1円、有効期限はポイントの獲得があれば実質無期限となる。ただし、ポイントの利用単位、利用制限を考えると楽天スーパーポイントが一番使い勝手は悪い。しかし、ポイントを利用した時にもポイントが付与される楽天スーパーポイントは一番ポイントが貯まりやすいと言える。

「共通ポイントカード」としての比較

以下は、前回の記事で利用した表を少し加工したものとなる。基本的なポイントサービスとしては各社違いはない。各ポイントカードの提示で100円または200円につき1ポイント獲得が可能だ。

Tポイント Pontaポイント 楽天スーパーポイント
ポイント名 Tカード Pontaカード Rポイントカード
ポイント付与率 100円から200円につき1ポイント
加盟店数※1 7万4793店舗 約2万3400店舗 1万3400店舗
加入者数※2 4918万人 6466万人
1人当たりの保有可能枚数 原則1枚 原則1枚 3枚まで
ポイントカードアプリの提供 × ×
※1 2014年3月末時点、※2 2014年6月末時点

ポイントの貯まる店舗、使える店舗では、Tカードが圧倒的に有利だろう。しかし、今後も同じようなペースで加盟店が増えていくかと言うと、既に飽和状態とも言える。今後は既存加盟店の奪い合いになる可能性が高い。現在は圧倒的に加盟店が多いTカードだが、加盟店の奪い合いになると、一気に差が縮まる可能性もある。2015年以降は加盟店の奪い合いに注目だ。

消費者としては、どのカードを使えば良いかと考えると、それぞれの加盟店が重複することはないため、3枚とも持っているのがベストだろう。3枚のポイントカードだけで、約11万1600店舗でポイントを貯めたり使ったりすることが可能となる。

また、これらのポイントの有効期限は実質無期限となっている。ポイントカードの”提示”だけで0.5%~1%のポイントが貯まるのであれば、持っていて損はないカードだ。

「オンラインショッピングモール」としての比較

続いて、オンラインショッピングモールでのポイント付与、利用についてみてみよう。

Tポイント Pontaポイント 楽天スーパーポイント
モール名 Yahoo!ショッピング ポンパレモール 楽天市場
開始日 1999年3月 2013年3月 1997年5月
出店数※3 約13万4000店舗 1,170店舗 41,817店舗
ポイント付与率 100円(税抜、送料抜き)につき1ポイント 100円(税抜、送料抜き)につき3ポイント 100円(税抜、送料抜き)につき1ポイント
※3 2014年6月末時点、Yahoo!ショッピングは開店準備中の店舗含む

10年以上も遅れて開始したポンパレモールは出店数で大きく水を開けられている。そのため、他の2社を追い上げるために、ポイント付与率は3%と、他の2社よりも2%も多くのポイントを付与している。

また、ポイントの利用方法についても、Yahoo!ショッピング、楽天市場はポイントでの購入の場合1ヶ月の制限が10万ポイントまでとなっているが、ポンパレモールは1回100万ポイントまでと高額商品も全額ポイントで購入する事が可能だ。

オンラインショッピングモールとしてのポイントはPontaポイント(リクルートポイント)が最も貯まりやすいと言えるだろう。ただし、加盟店数がある程度まで獲得できた場合は、ポイント還元率が下がる可能性は高い。しかし、2015年に数万店舗になる可能性は低く、暫くの間はポンパレモールを使うのが得だろう。

「クレジットカード」としての比較

Yahoo!ポイントが廃止され、Tポイントに統合、またリクルートポイントが廃止され、Pontaポイントに統合されると、ポイント獲得方法で大きく変わるのがクレジットカードとなる。還元率別にクレジットカードを比較した表を以下に示す。

Tポイント Pontaポイント 楽天スーパーポイント
還元率0.5% Tカード プラス、Tカード プラスα、Tカード プラスPHOTO、TSUTAYA Wカード、ファミマTカード、マジカルクラブTカードJCB ローソンPontaカードVisa、JMBローソンPontaカードVisa、KCカード(Pontaコース)
還元率1.0% Yahoo! JAPAN JCBカード、Yahoo! JAPANカードSuica Ponta Premium Plus 楽天カード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード
還元率1.2% リクルートカード
還元率2.0% リクルートカードプラス

同じTポイントを貯めるのでも、Yahoo! JAPAN JCBカードとクレジット機能付きTカードでは還元率が異なる。同じくPontaポイントを貯めるにも、リクルートカードプラスとローソンPontaカードVisaでは還元率が4倍も違うのだ。

クレジットカードで獲得できるポイントについては、年会費2000円のリクルートカードプラスが圧倒的に有利だろう。還元率は2%。年間22万円以上のクレジットカード利用がある場合は、年会費2000円+税を支払ってもリクルートカードプラスのほうが楽天カードやYahoo! JAPAN JCBカードを上回る。さらに、年会費無料でも、還元率が1.2%のリクルートカードはメインカード、サブカードどちらにも使いやすい。

また、リクルートカードの場合はリクルートカードプラス(JCB)とリクルートカード(Visa)を2枚保有することが可能だ。メインカード+サブカードで同じポイントが貯められるため、ポイントが分散することがない。クレジットカードの利用で一番ポイントが貯まりやすいのはPontaポイントとなる。

クレジットカードについては、ヤフーのKCカード買収というニュースがあった。KCカードにはクレジットカードの利用でPontaポイントを貯められる、Pontaコースが存在するが、2014年11月28日で終了となる。おそらく、ヤフーによるKCカード買収による影響だろう。今後、KCカードがTポイントを貯めるためのクレジットカードを出す可能性は高いだろう。2015年は、クレジットカードではKCカードの動向に注目したい。

「電子マネー」としての比較

 

最後に電子マネーについてだ。電子マネーでそれぞれのポイントを貯めるには、基本的におサイフケータイの楽天Edyを利用する事になる。おサイフケータイの楽天Edyは、貯めるポイントを設定することが可能だ。それぞれのポイントを設定し、楽天Edyで支払うと200円につき1ポイント獲得できるようになる。

edy

Tポイント Pontaポイント 楽天スーパーポイント
電子マネー おサイフケータイの楽天EdyでTポイントを貯める設定、(Tマネー) おサイフケータイの楽天EdyでPontaポイントを貯める設定 おサイフケータイの楽天Edyで楽天スーパーポイントを貯める設定、楽天Edyカード
ポイント付与率 200円(税込)につき1ポイント
楽天Edyへのチャージでポイントが貯まる提携クレジットカード ローソンPontaカードVisa、リクルートカード(Visa) 楽天カード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード
提携クレジットカードからのチャージ時のポイント 0.5%、1.2% 1.0%

電子マネーはクレジットカードと併用すると、さらにポイントを貯めることができるツールとなる。

例えば、リクルートカード(Visa)から楽天Edyにチャージし、おサイフケータイの楽天Edyで支払うと、チャージ時に1.2%のPontaポイントが貯まり、楽天Edyの支払い時に0.5%のPontaポイントが貯まるため、1.7%の還元率となる。

ローソンでPontaカードを提示し、リクルートカード(Visa)からチャージした楽天Edyで支払うと、還元率は2.7%と非常に高くなる。

楽天カードでも楽天Edyへのチャージで200円につき2ポイント貯まるため、還元率は1%。同様にサークルKサンクスでRポイントカードを提示し、楽天カードからチャージした楽天Edyで支払うと還元率は2.5%になる。

しかし、Tカードについては、楽天Edyにチャージしてポイントが貯まるクレジットカードはない。楽天Edyについては、Tポイントは2社よりも劣っていると言えるだろう。

ただし、電子マネーについてはTカードの裏に気になる記述がある。

株式会社Tマネーの発行する電子マネーのご利用について

●チャージ(入金)の上限金額は30,000円です

●最終利用日から5年間利用のない場合は失効します

●発行元:株式会社Tマネー

Tカードを利用した電子マネーのサービスを開始する可能性が高いということだ。さらに、2014年10月21日に発表のあったCCCの組織編成を確認すると、以下のようになっている。

ccc

 

「CCCマーケティング」の中に「Tポイント・ジャパン」「Tポイント」があり、さらに「Tマネー」が入っている。新しい組織図で「Tマネー」が入っているという点から見ても、電子マネーサービスの開始は近いのではないだろうか。

2015年は、共通ポイントカードについては「加盟店の奪い合い」、クレジットカードとしては「KCカード」の動向、電子マネーは「Tマネー」の動向に注目しておくと良いだろう。

菊地 崇仁(きくち たかひと)

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。

三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。著書は「新かんたんポイント&カード生活(自由国民社)」、「得するポイント(カード)の貯め方・使い方(日本監督協会)」。運営サイトは「ポイント探検倶楽部(ポイ探)」「株式会社ポイ探」「菊地崇仁オフィシャルホームページ」等。

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