国内でも注目が集まるトラベルカードとは?

2015年2月10日8:37

国内でも注目が集まるトラベルカードとは?
事前に金額を入金すれば海外でも買い物や現地通貨の引き出しが可能

ここ数年、海外でも便利に利用できるプリペイドとして国内でも台頭してきたのが国際ブランド搭載のプリペイドカードである。利用者は、国内で金額をチャージすれば、海外の買い物で便利に利用でき、ATMで現地通貨を引き出して使用できる。また、事前に金額を入金して使用するプリペイドタイプのカードのため、審査も年齢制限もないのが特徴だ。

JALが機内販売でトラベルチェックの取扱を中止
ATMと決済端末の普及で広がるトラベルカード

JAL(日本航空)では、機内販売におけるトラベルチェック(旅行小切手)による取り扱いを2014年6月1日より中止し、機内における支払は、現金、クレジットカード、JALクーポン、JAL旅行券に限られるようになった。多くの日本人が海外に観光などでようやく出かけることができるようになった1980年代には、『外国で多額の現金を持ち歩くのは危険です。トラベラーズチェックを銀行で購入して、持って行きましょう』と観光ガイドブックなどで奨励されていた。2000年代に入ると、“トラベルチェックを使うのは日本人だけ”と揶揄されるようになっていた。

1つのカードで7通貨(日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZ ドル、カナダドル)に対応したアクセスプリペイドジャパンの海外専用トラベルプリペイドカード「マルチカレンシーキャッシュパスポート」(出典:アクセスプロペイドジャパン)
1つのカードで7通貨(日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZ ドル、カナダドル)に対応したアクセスプリペイドジャパンの海外専用トラベルプリペイドカード「マルチカレンシーキャッシュパスポート」(出典:アクセスプロペイドジャパン)

トラベラーズチェックには、発行金融機関や取次金融機関によって異なるものの、米ドル建ての他、ユーロ、イギリス・ポンド、日本円などいくつかの通貨建てで発行されていた。ユーロ導入以前ではドイツ・マルクやフランス・フラン建てのトラベラーズチェックも発行されていた。こうしたトラベラーズチェックに代り登場してきたのは、ATMの普及とクレジットカードやデビットカード決済端末機の世界的普及に伴い、VisaやMasterCard、American Expressなどの国際決済カードブランドのバリューのリチャージが可能な国際ブランド搭載のトラベルカードである。

今日のトラベラーズチェックは、ヨーロッパのトーマスクックやアメリカのAmerican Expressなど旅行代理店が1980年代後半から発行を開始している。ちなみに、トラベラーズチェックにはサイン欄が2カ所あり、トラベラーズチェックの購入時に1カ所にサインをし、トラベラーズチェックによる支払い時にもう1カ所にサインして、小切手を受領する者は両方のサインを照合し、正当なトラベラーズチェックの持参人であることを確認して受領した。このトラベラーズチェックのデュアルサイン照合による本人認証の方法は、1950年代に登場したクレジットカードのカードのサインパネルのサインとカード売上票の承認サインとの照合に引き継がれている。

日本でも利用が広がるトラベルカード
JTB、クレディセゾン、ジャックス、アクセスプリペイド等が発行

欧米や韓国、香港、シンガポールなどに比べ、オフラインデビットカードの普及が大きく遅れている日本では、これまでトラベラーズチェックに代るものとして急速に普及している国際ブランド搭載のトラベルカードの国内での発行が遅れていた。そうした中、日本国内でも大手旅行代理店のJTBの「JTB Money T Global Visaカード」やクレディセゾンの「NEO MONEY VISAカード」、ジャックスの「Visa Travel Money Card」、MasterCard子会社のアクセスプリペイドジャパンの「キャッシュパスポート」、マネーパートナーズの「マネパカード」などが、海外専用のトラベルカードとしてリリースされている。

世界のプリペイドカード市場要覧」では、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、マレーシア、フィリピン、香港など、世界のトラベルプリペイドカードについて紹介している。

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