スマホ決済のパイオニア「Square」の動向は?

2015年2月20日9:50

スマホ決済のパイオニア「Square」の動向は?

スマートフォン決済サービスのパイオニアとして有名なのが、日本でも事業を展開する「Square」だ。スマートフォンやタブレットのイヤフォンジャックに専用のカードリーダアダプター(Squareリーダー)を装着し、スマートフォンが決済端末になるソリューションをいち早く展開している。2014年は、事業資金のファイナンスサービス「Square Capital」、事前オーダー・決済が可能な「Square Order」をリリース。また、米国では、EMV ICカードの対応も発表している。

決済以外の付加価値も提供

Squareは、スマートフォンやタブレット端末を用いた最初のモバイルPOSペイメントソリューション「Squareレジスター」を一躍世に広めた企業として、知られている。

一番最初に開発されたプロトタイプの「Squareリーダー」

一番最初に開発されたプロトタイプの「Squareリーダー」

 

同社のサービスは、大・中・小とさまざまな企業に利用され、その方法も多様化してきているという。大手では、米国のスーパーマーケットのホールフーズ・マーケット、日本企業のユニクロなどでも採用されている。また、決済以外にも在庫管理、分析(アナリティクス)なども利用することができる。新しいサービスとして、2014年8月からは、オンラインスケジューリングを提供しており、美容室のアポイントを取ることができるという。また、オンラインでのオーダーを受け付けることも可能だ。

ベンチャー等を支援する「Square Capital」

2014年5月28日からは、ファイナンスビジネスのオプションサービスとして「Square Capital」をスタート。2013年の年末から試験的にスタートしたが、2014年11月時点で、1万件を突破したという。例えば、店舗開業時に新機材などを購入するといった資金が必要となるが、それを支援するプログラムとなる。例えば、あるコーヒーショップは、銀行からの融資では6カ月~1年間かかっていたが、翌日に資金を得ることができ、新店舗のオープンにつなげたという。また、これまでの実績や決済取引などを見定め、Square側からオファーを出すこともあるそうだ。Squareでは、プログラムを受ける企業にアンケートを行ったところ、約85%のカスタマーが高い確率で他の企業等に推薦すると答えたそうだ。

事前オーダー・決済が可能な「Square Order」

Squareでは、スマートフォンを活用した消費者向けのアプリ開発も模索している。過去にも、「Square Wallet」「Pay With Square」等と名前を変えてウォレットサービスを展開。2014年5月には、入店前に予約や決済が可能な「Square Order」をリリースした。利用者は、アプリから近隣の店舗を検索し、商品やサービスを選択して、決済を済ませることが可能だ。また、どのタイミングで商品ができたかがプッシュ通知で配信されるため、出来立ての食べ物を最適なタイミングで受け取ることができるという。さらに、宅配の場合は、到着時間を事前に知らせてくれる機能も提供。決済金額は登録のクレジットカードから自動的に引き落とされるという。Square社内にはコーヒーの模擬店舗があり、そこでアプリのテストなどを行ったそうだ。

Square本社にあるコーヒーの模擬ショップ

Square本社にあるコーヒーの模擬ショップ

米国では「Chip & Signature」に対応したリーダーを発表

また、米国ではEMV ICカードの「Chip & Signature」に対応したカードリーダーをリリース。ただし、国内では「Chip & PIN」に対応したカードリーダーが求められ、2015年10月のライアビリティシフトに向け、その展開も気になるところだ。国内では別の企業が先行して「Chip & PIN」に対応したサービスをリリースしており、スマートフォン決済のパイオニアとしてどのような決断をするのか、注目される。

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