1枚のFeliCaカードに独自電子マネー・ポイント・クーポンなどを集約

2015年3月3日8:00

ソニー株式会社
1枚のFeliCaカードに独自電子マネー・ポイント・クーポンなどを集約
スマートでセキュアなサービスを安価に実現可能な「FeliCaポケット」

日本を代表する非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」。その裾野を広げる切り札となるのが「FeliCaポケット」だ。事業者は、クローズドマネー・ポイント・クーポン・会員証といった複数のサービスを1枚のFeliCaカードや1台のおサイフケータイに集約させることで、コストを抑えて、カードをかざすだけのスマートでセキュアなサービスを実現可能だ。

クローズドマネーの引き合いが増加
セキュアな環境でサービスの相乗りが可能

▲FeliCaポケットは複数の機能を1枚のカード(またはおサイフケータイ)に集約できるアプリケーションフォーマット

▲FeliCaポケットは複数の機能を1枚のカード(またはおサイフケータイ)に集約できるアプリケーションフォーマット

ソニーが提供する非接触ICカード技術「FeliCa」は、交通乗車券や電子マネーなどを中心に活用されているというイメージが強いが、「FeliCaポケットならば、採用事業者の規模によらずコストを抑え、セキュリティを担保した状態でクローズドマネー等のサービスを展開することが可能です」と、ソニーFeliCa事業部 営業部 ビジネス推進課 統括課長 乙津義博氏は話す。

昨今の傾向として、消費税8%の影響もあり、小銭を取り出す必要のない電子マネー導入を自ら検討する事業者が増加。また、ポイントサービスも併せて提供したいという声も多い。その一方で、「磁気カードでは、セキュリティ面や読み取りエラーになる課題などを心配するお客様も見受けられます」と乙津氏は指摘する。

その要望に応えることができるソリューションとして、ソニーでは非接触ICカード技術「FeliCa」上に搭載可能なアプリケーションフォーマット「FeliCaポケット」を打ち出している。FeliCaポケットは、独自電子マネー、会員証、ポイントカード、クーポン・チケット等のサービスを1枚のFeliCaカードやおサイフケータイに格納できる優れものだ。

ソニーFeliCa事業部 営業部 ビジネス推進課 統括課長 乙津義博氏

ソニーFeliCa事業部 営業部 ビジネス推進課 統括課長 乙津義博氏

導入企業は新規カード発行時にFeliCaポケットの機能を格納することで、カード上の「ポケット」に好きな機能を追加することが可能だ。カードは、8~20ポケット搭載できる「FeliCa Standard」に加え、より安価な「FeliCa Lite-S」(1~3ポケット)を採用することもできる。

さらにコストを抑える方法もある。同事業部 係長 植田啓子氏は、「SuicaやPASMOはじめ他各地の交通系非接触ICカードにもFeliCaポケットの機能は搭載されており、異なるサービス事業者がセキュアな環境で相乗りすることができ、サービスの展開を検討する事業者は、カードの発行コストも削減できます」と解説する。利用者にとっても、普段から持ち歩くカードをそのまま別のサービスに利用できるため、財布の整理にも直結する。

サービスを格納する「ポケット」はそれぞれ異なる鍵で管理され、対象サービス以外のポケット情報は読み取れない仕組みとなり、セキュリティも十分に担保されるそうだ。

独自電子マネーやポイントカード
“便利な入れ物”としてのサービス活用に期待

すでにFeliCaポケットの強みを生かしたユニークな事例も生まれている。例えば、新潟県の湯沢、長岡、新潟の商業施設「CoCoLo」で利用できるポイントカード「CoCoLoメンバーズ」では、独自カードに加え、SuicaやPASMO、おサイフケータイもポイントカードとして登録可能だ。

ソニーFeliCa事業部 営業部 ビジネス推進課 係長 植田啓子氏

ソニーFeliCa事業部 営業部 ビジネス推進課 係長 植田啓子氏

香川県高松市の「めぐりんサービス」では、イオンの「ご当地WAON」による地域共生の取り組みの一環として、めぐりん加盟店で使える「めぐりんマイル」をはじめ、診察券、入場券、イベント時のポイントラリー、公共施設の利用、ボランティアなどの各種サービス等をFeliCaポケットに集約して、活用している。

また、磁気カードに替わるオンライン処理のほか、FeliCa ICチップ内に情報を書き込むことで、店舗環境がネットに常時接続していない場合などでも便利に利用可能だ。植田氏は、「バリューの価値が高い電子マネーやポイントとして活用する場合、セキュリティの観点からFeliCa ICチップに情報を書き込むメリットは生かされます」と補足する。

加盟店に対しては、Windows POS上で動作する「FeliCaポケットPOSライブラリー」やAndroid用タブレットを端末として活用する際の「FeliCaポケットAndroid用ライブラリー」を提供していくことで、容易な開発を支援している。

FeliCaポケットPOSライブラリーは、業界標準であるOPOS仕様に準拠しているため、POSアプリにFeliCaポケットを導入する開発負荷を低減できる。

今後はFeliCaポケットを推進するパートナーや代理店を積極的に開拓し、FeliCaポケットのクローズドマネーやポイントカードとしての活用の場を広げていきたいとしている。また、「子育て支援」「高齢化対策」「健康増進」「エコ」といった地域に貢献するソリューションの展開も見据える。乙津氏は、「FeliCaポケットは“便利な入れ物”として、いろいろな使い道を提供できるソリューションと位置づけています」と自信を見せる。

国内のICカード技術としてデファクトとなったFeliCaの裾野がどこまで広がるか、楽しみだ。

お問い合わせ先
sony4ソニー株式会社
FeliCa事業部 営業部
〒141-8610
東京都品川区大崎2-10-1
ソニーシティ大崎
URL:http://www.sony.co.jp/Products/felica/felicapocket/

page toppagetop