「注目企業のeコマースサイト活用法」特集~東名食品

2010年8月19日 08:30

個人、法人に洋菓子に関する多様な商品を提供
サイトのリニューアルを機にクレジットカード決済を導入

東名食品は1970年の創業以来、洋菓子材料専門の卸問屋として、製菓材料から包材関係まで洋菓子に関する多様な商品を取り扱い、全国のホテル、レストラン、有名洋菓子店に納品している。同社では2007年のサイトリニューアルを機にクレジットカード決済を導入。今ではなくてはならない決済手段として定着している。

カード決済の割合は約45%

カード情報非保持も大きなメリットに

東名食品では1996年から洋菓子材料の販売と関連情報を提供する「TFOODS.COM」をスタート。ホテル、レストラン、有名洋菓子店などの法人需要のみならず、高品質な材料を求める全国各地の個人客からの引き合いも多いという。

ティーフーズは洋菓子材料の販売と関連情報を提供するネットショップ

開始当初の決済手段は代引きか口座振替のみだったが、その後、顧客の利便性を向上させる目的でインターネットサービスプロバイダ(ISP)の提供する支払手段を導入した。しかし、決済手段としてはあまり利用されず、全売上に占める割合の多くが代引きや振り込みであることに変わりはなかった。

そういったこともあり、2007年10月のサイトリニューアルを機に、クレジットカード決済を導入した。

「クレジットカードの利用者は年々、着実に増えて、今では全決済の約45%に及んでいます。ISPの決済に比べ、手数料率の面でも魅力がありました」(東名食品 代表取締役社長 高澤秀幸氏)

同社では今後もクレジットカード決済の売り上げに占める割合はさらに高まると予想している。なお、同社の現在の平均顧客単価は約1万円だが、クレジットカード決済の平均金額もほぼ同額となっている。

クレジットカード決済は商品カートとの相性やカード会員情報を自社で処理する必要がない点などを考慮し、ゼウスの決済処理システムを採用した。高澤氏も「一番のメリットはカード決済処理がゼウス側のサーバですべて行われることです。そのため、カード会員情報を弊社側で保管する必要がなく、インターネット決済を提供する上で安心感を得られます」と説明する。

今後は競合他社との差別化がポイントに

商品のラインアップ拡充や付加情報の提供を検討

同社ではメルマガを週に一回のペースで配信するなど、顧客の囲い込みにも努めている。TFOODS.COMは個人、法人の顧客からそれぞれ利用されているが、「リピーターはかなり多い」(高澤氏)とのことだ。

東名食品 代表取締役社長 高澤秀幸氏

ただ、古くからeコマースを行ってきたため、競合他社の登場で価格競争が激化し、最近は売上の急激な伸びは期待できなくなってきているという。

「インターネット決済の市場は拡大していますが、消費不況の中、ネットだけその影響を受けないということは絶対にありません。競合他社が増える中、弊社商品の購入の動機付けをしていかないと、どんどん価格競争に巻き込まれてしまう危険性があります」(高澤氏)

今後は食品の材料だけではなく備品類のラインアップを増やすとともに、例えば「この材料を使うと栄養価が高い、体に優しい」といったような魅力付けをサイトでアピールしていく方針だ。

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