国内流通総額No.1を目指す「Yahoo!ショッピング」の現状は?

2015年3月17日8:15

■ヤフー
「Yahoo!ショッピング」出店数は24万超に
日本最大のポータルの強みを生かし、国内流通総額No.1を目指す

EC分野ではAmazonと楽天市場の二強を追いかける形のヤフー。「Yahoo!ショッピング」の出店料等を無料化したことで、店舗数や商品総数は快調な伸びをみせる。さらなる拡大に向け、競合他社にはないヤフーならではの有利性を活用しながらサイト機能の充実を図り、国内流通総額No.1を目指す。

商品点数が膨らみ、最安値の商品群も増加
カテゴリーNo.1戦略で着実に流通総額拡大へ

ヤフーは2013年10月、「eコマース革命」と銘打ち、「Yahoo!ショッピング」のストア出店料と売上ロイヤルティの完全無料化に打って出た。先日発表された2014年度第3四半期業績によると、出店者数は2014年末で24.3万店、商品点数は1億4,000万点と著しい拡大ぶりだ。競合他社と比べ最安値の商品もだいぶ増えてきたという。ただし、堅調にユーザー還元が進み、売場の魅力も高まる一方で、それがユーザーにはまだ充分に周知されていないもどかしさがあるそうだ。

「Yahoo!ショッピング」のトップページ。「Tポイント」を活用した販促も積極的に展開

「Yahoo!ショッピング」のトップページ。「Tポイント」を活用した販促も積極的に展開

「これからの課題は買い手の数を増やすことです。店舗数は増えたものの、流通総額は2ケタ成長程度です。お客様を増やして取扱高を増やしていくことで売場が活性化してきますから、メディア価値が高まって、売り手様もお店のアピールのために広告出稿が盛んになる、そこをまさにやっていかなければと考えています」(ヤフー ショッピングカンパニー サービス企画本部 本部長 / 編集本部 本部長 安房正浩氏)

顧客ニーズと合った商品に到達させるためのレコメンド強化やSEO対策も課題だ。現在はYahoo!検索と、Yahoo! JAPANトップページを含めた自社サービスを足した部分が最大の導線であり、検索サイトというヤフーならではの強みを送客に生かしたいと考えている。安房氏は「買い物目的の来訪ではないお客様にも気づきを与えて注文につなげていけるかということもポイントになると思っています」と意気込みをみせる。

一例として、Yahoo!検索のオーガニック検索結果はGoogleによるものだが、そこに差し込むコンテンツなどで、ユーザーの求める回答をより的確に導く工夫を行っている。たとえば「ソファ」で検索すると、オーガニック検索結果の途中に「タイプで探す」「大きさで探す」「メーカー・デザイナーで探す」といったモジュールが表示される。「Yahoo!ショッピング」の検索結果一覧ページへと導く仕掛けであり、ここからの送客も増えているという。

読み物コンテンツの充実にも取り組む。「日本酒71選」や「厳選 米100選」といった特集では、食のプロ選定による商品を美しいビジュアルで紹介している。さらに「Yahoo!ショッピング」では、特定カテゴリーでの流通額1位を目指す、“カテゴリーNo.1戦略”にも取り組んでいる。

Tポイントが貯まる、使えるサイトの認知向上が課題
出店ストアへの効率性の高い物流サービスは好評

「Yahoo!ショッピング」の大きな魅力がTポイントだ。5のつく日にはポイント5倍となるキャンペーンなど、還元にも積極的だが、ヤフーが行ったグループインタビューなどでは、Tポイントが貯まる、使えるということを知らないユーザーが相当数いる実態がみえるという。「Tポイントはインターネットでもリアルでも貯まるということを、Tポイント・ジャパンやTポイント加盟店とも連動しながら浸透を図りたいと考えています」(安房氏)

ヤフー ショッピングカンパニー サービス企画本部 本部長 / 編集本部 本部長 安房正浩氏

ヤフー ショッピングカンパニー サービス企画本部 本部長 / 編集本部 本部長 安房正浩氏

「Yahoo!ショッピング」で可能な決済方法は、クレジットカード、キャリア決済、モバイルSuica、コンビニエンスストア、銀行振込など幅広い。クレジットカード利用が最多で、そのシェアは年々上がっているという。ヤフーは2014年6月にKCカード(現:ワイジェイカード)と資本連携しており、ユーザーに一層のお得感をもたらす新カードの誕生も待望される。

また、出店ストアへの後方支援の一端としては、2013年に物流サービス「Yahoo!ロジスティクス」を開始している。ASKULの物流子会社のBizexと連携し、商品の入庫から、検品、梱包、配送までの一連の作業をパッケージ化して提供するフルフィルメントサービスだ。自店の独自運営サイトや、ヤフー以外のモールで扱う商品の利用も可能な、効率性の高い仕様となっている。

安房氏は「EC化はまだ数パーセントの世界です。消費市場のなかで小売市場は横ばいですけれど、EC市場はまだまだ拡大中で、マーケットは何兆円、何十兆円とある。黎明期なので弊社にもチャンスはあると思っています」と笑顔をみせた。

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