人気ピザチェーンが全国店舗で事前オーダー・決済アプリを導入

2015年3月30日8:30

■「Napoli’s PIZZA & CAFFÉ」「PIZZERIA BAR NAPOLI」
人気ピザチェーンが全国店舗で事前オーダー・決済アプリを導入
スマホユーザーとの親和性の高さを生かし、リピーターを獲得へ

遠藤商事は、同社が運営するピザチェーン「Napoli’s PIZZA & CAFFÉ(ナポリス)」「PIZZERIA BAR NAPOLI(ナポリ)」全国店舗で、Showcase Gig(ショーケース ギグ)が提供する事前オーダー・決済アプリ「O:der」を順次、導入している。利用者はアプリから来店前に事前注文・決済が可能となり、店舗での注文・決済を行う必要はない。また、来店ごとにスタンプが貯まり、「O:der」iBeaconから情報を配信できるため、店舗の近くに来た利用者を誘客可能だ。遠藤商事のプロモーションを担うツヅクルに「O:der」導入の経緯について説明してもらった。

スムーズな商品の受け渡しを目指す
iBeaconで50メートル圏内の人に情報配信

「『Napoli’s PIZZA & CAFFÉ』『PIZZERIA BAR NAPOLI』では、恐らく日本のピザ屋の中では最もスピーディーに商品の提供ができますが、『O:der』によってお昼時などの混雑時に、さらにスムーズに商品の受け渡しが実現できる期待があります。また、弊社のWebサイトの約7割がスマートフォンからの閲覧となっており、サービスとの親和性は高いです」(ツヅクル代表取締役社長 續大輔氏)

ナポリの"ピッツェリアバール"を感じるお店「PIZZERIA BAR NAPOLI」
ナポリの”ピッツェリアバール”を感じるお店「PIZZERIA BAR NAPOLI」

両店舗では、テイクアウトの利用者も店舗利用者と同様にレジに並び、注文する必要が出てくる。そのため、「O:der」による事前注文・決済により、スムーズに商品の受け渡しができるようになると期待している。

これまで、遠藤商事では、「LINE」やグルメ情報サイトなどを販促に活用しているが、「注文や決済が事前に実現することで、財布を持たなくても生活できる世の中がより強くなってくると思います。店舗としても早めに対応することが重要であると考えました」と續氏は導入の経緯について説明する。

また、「O:der」iBeaconの活用への期待も大きい。現状、店舗から50メートル圏内に入れば案内が届く仕組みとなる。「例えば、渋谷センター街の店舗は、渋谷スクランブル交差点からも50メートル圏内にあるため、多くの方に訴求できます」(續氏)。ポップアップする情報も変更できるため、来店クーポンを配信することも可能だ。

iBeaconについては、利用者がBluetoothをオンにしたり、Androidの対応端末が少ないといった課題もある。利用者の絶対値は少ないが、会員数の伸びに伴い、近隣に訪れた人に効果的なアプローチが可能となり、販促から決済までシームレスに実現できるとしている。

2014年12月に札幌から導入をスタートし、その後、東京都内や兵庫、大阪の店舗等でもサービスを開始している。まずは直営店舗から導入を進め、その後、フランチャイズにも本格展開する予定だ。續氏は、「ユーザーを1から獲得する必要があるため、店員が地道にご案内をすることで、リピーターの会員を増やしていきたいです。将来的には、世の中がこの仕組みに追いついていくと思います」と話し、笑顔を見せる。

事前オーダーのイメージ
事前オーダーのイメージ

まだサービスはスタートしたばかりで、利用者は基本情報やクレジットカード情報の入力が必要なため、初期登録に障壁があることも現状の課題として認識している。ただ、同社では将来的にスマートフォンを活用したサービスは大きく成長するとみており、店舗スタッフを中心に登録を促していきたいとしている。

登録したクレジットカードで決済可能
既存会員の来店率を1.6倍以上に高める

なお、導入のコストについては、比較的抑えることができたそうだ。各店舗では「O:der」導入に向け、タブレット端末を設置。また、利用者は登録したクレジットカード(Visa/MasterCard)による支払いができるため、カード決済手数料の支払いが求められるが、全店導入ということでShowcase Gigと相談してトータルなコストを調整している。

ツヅクル代表取締役社長 續 大輔氏
ツヅクル代表取締役社長 續 大輔氏

現在は、スマホから注文できる時間の制限を店舗ごとに設けている。「O:der」では、年代や性別を絞ってアプローチすることも可能なため、会員数の増加とともに販促に有効活用できるとしている。

今後は遠藤商事が展開する他の業態への導入も進めていきたいとしている。續氏は、「『O:der』の利用により、既存会員の来店率が1.6倍くらいになるというデータもあるため、それ以上の効果が見込めればいいですね。また、絶対数を増やすことで、リピーターも増えてくると思いますので、販促も積極的に行っていきたいです」と構想を語った。

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