自販機決済に対応したリーダーで屈指の実績を誇るOTIの強みとは?

2015年6月4日7:47

自販機決済に対応したリーダーで屈指の実績を誇るOTIの強みとは?
ドングル型の「oti WAVE」でモバイルペイメントも展開

1990年にイスラエルで設立されたOTI(On Track Innovations Ltd.)は、自動販売機やPOSに対応したリーダーなど、キャッシュレス決済ソリューションを提供している。特に、飲料の自動販売機、洗濯機、ATM、洗車、アミューズメントパーク、駐車場といったベンディングマシーンでは米国で屈指の実績を誇る。非接触決済やNFCへの対応も強化しており、2015年5月28日にはGoogleが発表した「Android Pay」へのサポートも公表された。OTI リージョナル・セールス・マネージャー Ofri Shaysh氏に、同社ビジネスについて説明してもらった。

キャッシュレス決済に対応したリーダーを展開
「Apple Pay」や「Android Pay」にも対応

――まずは、OTI様について、ご説明ください。
Ofri Shaysh:弊社は、EMVコンタクトおよびコンタクトレス、磁気カードに対応したリーダーを製造しています。リーダーは、Visa、MasterCard、American Express、Discoverに準拠しており、各ブランドの非接触決済も可能です。米国で最もシェアを獲得しているベンディングマシーン(自動販売機)に加え、流通店舗に設置するPOS(oti UNO)等も製造しています。

OTIのコンタクトレスリーダライタ。

OTIのコンタクトレスリーダライタ

――御社のマーケットシェアについてお聞かせください。
Ofri Shaysh:米国では自動販売機の25%前後のシェアがあります。たとえば、自動販売機では、大手飲料メーカーでも採用されており、「Apple Pay」でも利用することができます(Googleの発表に合わせAndroid Payへの対応も発表)。

――御社が自動販売機向けのリーダーでシェアを獲得している理由についてお答えください。また、現在は米国のみの展開でしょうか?
Ofri Shaysh:シェアを獲得している理由としては、信頼性の高い商品であることが挙げられます。納入先の顧客満足度も高いです。また、テクニカルサービスも充実していることも理由の1つです。現在は米国市場での展開が中心ですが、すでに欧州でもサービスをスタートしています。トルコでは、大手銀行のガランティバンクに採用いただいています。

TI リージョナル・セールス・マネージャー Ofri Shaysh氏

OTI リージョナル・セールス・マネージャー Ofri Shaysh氏

――リーダーの価格についてはいかがでしょうか?
Ofri Shaysh:インターフェースやロットにもよりますが、米国では100USドル程度となります。また、POSについては、主要メーカーの端末と連携しています。

「oti WAVE」はNFC非対応の端末でもモバイルペイメントが可能
香港や台湾で採用実績を築く

――モバイルと連携可能な「oti WAVE」も展開されていますね。
Ofri Shaysh:ドングル型のNFCカードの役割を果たし、モバイルフォンに接続することで、アプリと連携します。「oti WAVE」は、セキュアエレメント(SE)上でJavaカード·オペレーティング·システムが実行でき、ドングルを介してデバイスのオペレーティングシステムに接続できます。

「oti WAVE」はさまざまなカードを格納できる

「oti WAVE」はさまざまなカードを格納できる

「oti WAVE」は、 NFC非対応のデバイスでも利用でき、スマートフォンのiOSおよびAndroidをサポートしています。また、メモリが大きいため、クレジットカード以外にもプリペイドカード、ロイヤリティカード、クーポンなど、さまざまな情報を格納でき、利用者が自由に選択可能です。プリペイドカードについては、モバイルと接続していなくてもトップアップ(チャージ)して利用できます。ドングルをモバイルから取り外した際は、あらかじめ優先順位を決めて、利用するカードを選択可能です。

また、ドングルを使ってPKI認証ができるため、安全な支払いを実現できます。ドングルを利用することにより、銀行口座、インターネットでのオンラインショッピングなどの取引をワンタイムパスワード(OTP)により安全に実施することが可能です。たとえば、インターネットショッピングの際、取引が行えるのは、ドングルが付いている場合のみとなり、取り外した際はショッピングができないようにすることで、安全性を確保できます。

「oti WAVE」の決済イメージ。リーダもOTIの製品で点灯する

「oti WAVE」の決済イメージ。リーダもOTIの製品で点灯する

――「oti WAVE」はすでにローンチされていますか?
Ofri Shaysh:すでにスタートしています。香港では、香港・マカオの最大の銀行ATMネットワークで、30行以上が加盟するJetCo(ジェトコ)から「oti WAVE」とアプリケーションがローンチされています。また、台湾を代表する3行のグループによって設立されたモバイル決済の合弁会社である「Taiwan Mobile Payment Co.(TWMP)」のモバイルペイメントでも採用されています。

――NFC機能が搭載されているAndroid端末やiPhoneもありますが、外付けするメリットはあるのでしょうか?
Ofri Shaysh:モバイルにNFC機能が搭載されていることで2つデメリットがあります。1つはモバイル・オペレーター(キャリア)に頼らなければならないこと、もう1つは未対応の端末があることです。また、特定のメーカーに帰属される場合もあります。

なお、「oti WAVE」ではキャラクターがデザインされたドングルも提供しています。親が子供に渡すことで、利用できる金額をコントロールできるメリットがあります。

キャラクターがデザインされた「oti WAVE」

キャラクターがデザインされた「oti WAVE」

――日本市場への期待についてお聞かせください。
Ofri Shaysh:日本でも東京五輪をターゲットに、MasterCardやVisaが推進する非接触決済の普及が期待されます。OTIでは、リーダーなどのインフラを日本で展開していきたいと考えています。また、次世代型のデバイスは、日本市場で利用されている「FeliCa」もサポートしていきたいですね。

※取材はシンガポールで4月22日、23日に開催された「Cards & Payments Asia」のOTI社のブースにて

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