スマホ決済サービス「Coiney」は医療分野やインバウンド対応を強化

2015年7月15日0:25

スマホ決済サービス「Coiney」は医療分野やインバウンド対応を強化
1日1,000円からリスティング広告を掲載できるサービスも開始

スマートフォン決済サービス「Coiney」を提供するコイニーは、2015年7月14日、取り組みの最新状況や新プロダクト・新戦略を発表するメディアラウンドテーブルを開催した。コイニーでは、医療分野への導入を強化するとともに、インバウンド対応として、年末までに「銀聯」対応を行う予定だ。また、1日1,000円から「Google」や「Yahoo!JAPAN」へリスティング広告が掲載できるサービスも提供開始した。

月次決済額は対前年比8倍に増加
多店舗展開する企業でも導入が進む

「Coiney」は、スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに丸形の専用リーダーを挿入し、専用アプリを使うことで、インターネット環境があれば、クレジットカード決済が可能になるサービスである。同社が大切にしていることは、サービスを提供する店舗、クレジットカード決済を利用する顧客の双方に対し、便利なサービスを提供し、「お互いがハッピーになること」であると、代表取締役 佐俣奈緒子氏は説明する。現在の取扱高は非公表だが、2014年5月と比較すると、2015年5月の月次決済額は8倍の伸びを示している。

月次決済金額の推移

月次決済金額の推移

導入については、個人事業主だけではなく、多店舗展開する企業での採用も目立つ。たとえば、自動車販売チェーンのオニキス・グループでは全国270店舗において、新車購入時の一部代金の支払いや車検整備代金等の支払いで利用している。また、リフォーム大手のLIXILでは、クレディセゾンと連携し、「LIXILリフォームカード決済サービス」を、全国に約400店のフランチャイズチェーンで構成する「LIXILリフォームチェーン」加盟店で取り扱い開始している。さらに、ヤマダ電機子会社のコスモベリーズ社と提携。全国3,400の加盟店において、家電修理などで利用しているそうだ。

コイニー 代表取締役 佐俣奈緒子氏

コイニー 代表取締役 佐俣奈緒子氏。スマートフォン決済サービスの導入についてはリスティング広告からのリーチが当初の想定よりも少なかったため、クレディセゾンなどと連携し、現在は現場での営業を強化している

直近では、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が3月21日にオープンしたH.I.S. Hawaii 新宿三丁目店で導入。同店舗では従来の旅行商品の販売にとどまらず、ハワイから取り寄せたセレクトグッズの販売などで利用されている。

Coiney導入の平均年齢は45歳
1回あたりの決済単価は約1万8,000円

Coineyの導入エリアとして、当初は首都圏が多かったが、現在は地方の比率が高まっているそうだ。また、Coineyを導入している人の平均年齢は45歳となるが、「60代以上の利用も12.5%と比較的高い」と佐俣氏は話す。

コイニーを利用する地域分布

Coineyを利用する地域分布

利用比率は、個人事業主が47.8%、法人が52.2%で、業種は、①小売り・家電、②自動車・バイク、③医療・病院・薬局、④美容・ファッション、⑤グルメ・飲食、といった順で多くなっている。

Coineyを利用する業種

Coineyを利用する業種

2014年12月からは、医療、自動車、不動産といった分野でJCB、American Express、Diners Club、Discoverブランドのクレジットカードの加盟店申込受付を順次開始。VisaとMasterCardブランドを含め、6ブランドへの対応が可能となった。また、1回払いだけでなく、2回払いとリボルビング払いに対応。現在は、2回払いが3.2%、リボルビング払いが2%の取り扱い比率となっている(1回払いは94.8%の比率)。さらに、1回あたりの決済単価も約1万8,000円と、高いのも特徴だ。

Coineyでは、タブレットPOSやクラウド会計ソフト、モバイル型レシートプリンタとの連携など、外部企業との提携も強化している。モバイルプリンターとの連携については、他社に比べても対応している機種が多いという。

動物病院では500医院で導入
年末までに銀聯決済へ対応予定

同社が現在、注力する分野は医療となり、導入の勢いが加速しているそうだ。Coineyを導入することにより、クレジットカード利用者は、急な治療で現金が用意できない場合でもその場でカード支払いができ、病院にとっては未収の課題を解決できる。また、カウンセリングをしながら、決済を行うことが可能だ。たとえば、動物病院については現在500医院で導入されている。

地域活性化やインバウンド対応にも力を入れる。2014年には、アクセンチュアが受託した、復興庁の『「新しい東北」先導モデル事業』の「スマートフォン等でのカード決済の導入を通じた地域経済の活性化プロジェクト」へパートナー企業として参画。決済額の一部を地域に還元する取り組みも行っている。また、年内をめどに、国内での取扱金額が増加する「銀聯」への対応も行う予定だ。

復興庁の『「新しい東北」先導モデル事業』の「スマートフォン等でのカード決済の導入を通じた地域経済の活性化プロジェクト」へパートナー企業として参加

復興庁の『「新しい東北」先導モデル事業』の「スマートフォン等でのカード決済の導入を通じた地域経済の活性化プロジェクト」へパートナー企業として参加

新たな取り組みとしては、2015年6月24日から、企業や個人事業主の集客支援を開始。GoogleやYahoo!JAPANに1日1,000円から手軽にリスティング広告を出稿できるサービスを提供している。専門知識や難しい知識は不要で、出稿料金も広告代理店などに依頼するよりも競争力のある価格で提供。たとえば、「恵比寿 焼肉」といった検索ワードは、リスティング広告が出稿されていないケースも多く、Coineyにサービスを申し込めば、自動で広告を生成し、簡単に訴求できるそうだ。

GoogleやYahoo!JAPANに広告を出稿できるサービスを開始

GoogleやYahoo!JAPANに広告を出稿できるサービスを開始

これまでの展開を振り返り佐俣氏は、「もっと早く伸びるのを2年前は想定していましたが、正直若干遅れている」と苦労を打ち明けるが、「年明けからいい勢いで伸びている」と手ごたえを口にする。今後はEMV ICカードや電子マネーへの対応も検討していきたいとしている。佐俣氏は、「決済であれ広告にせよ、お客様の日々のサービスを簡単にするものを提供していきたいです」と意気込みを見せた。

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