店頭で顧客自身がICキャッシュカードを発行できる セルフオペレーション型即時発行システム開発(凸版印刷)

2015年11月24日22:12

凸版印刷は、金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し、顧客にその場で渡すことができるキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS(トッパンエイシス・ビーエス)」を提供しているが、このほど同サービスに対応したセルフオペレーション型ICキャッシュカード即時発行システム「Toppan ACIS-BS-SOC(トッパンエイシス・ビーエス・エスオーシー)」を開発、2016年中に販売を開始すると発表した。

「Toppan ACIS-BS-SOC」のイメージ(出典:凸版印刷のプレスリリース)
「Toppan ACIS-BS-SOC」のイメージ(出典:凸版印刷のプレスリリース)

同システムは、従来、金融機関の店頭で行っていたICキャッシュカードの即時発行サービスを、日本で初めて、顧客自身の操作で実現できるようにするもの。具体的には、金融機関のATMコーナーなどに発行機を設置し、カード申込時に受け取った問い合わせ番号と暗証番号をタッチパネルで入力。免許証などの身分証を読み込むことで本人確認を行い、約90秒でカードの発行が可能だ。金融機関は同システムを導入することにより、顧客が営業時間を気にすることなくICキャッシュカードの発行・受取できる仕組みを提供できるという。

また、ICキャッシュカードやローンカードといったカードの発行はもちろん、VISAデビットカードやJCBデビットカードといった国際ブランドデビットカードの発行も可能だ。

さらに、金融機関のホストから送られるキャッシュカードの発行情報を元に、トッパングループ・データセンターでカード発行情報を生成し、クラウドサービスとして提供する。クラウドサービスのため、金融機関が自社でシステムを構築する運用に比較し、安価な初期投資と短い開発期間でサービスを開始することができるという。

価格は、セルフオペレーション型即時発行機が1台250万円~、初期導入費用が3,000万円~となる(初期導入費用にはASP設定費用やネットワーク構築費用を含む)。

凸版印刷は、ICキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」の導入サポート、発行機やASP サービス、保守サービスなどの機能を拡充し、全国の金融機関に向けて拡販。2017年度に10億円の売上を目指す。

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