決済サービスに加え、売上向上支援サービスにも力を入れる(ゼウス)

2016年1月27日8:00

加盟店の痒い所に手が届く、役に立つ決済サービスを目指す

20年以上にわたり決済サービスを提供するゼウスは、非対面に加え対面決済端末も提供している。加盟店に対して安心・安全なセキュリティシステムの運用ときめ細やかなサポートを提供しているのに加え、加盟店からの決済に関わる問い合わせについては、24時間365日のサポートを行う。ゼウスでは、新規加盟店の獲得はもちろん、常に高いホスピタリティの精神で、顧客満足度向上を目指し既存の加盟店サポートに力を入れている。

20年以上にわたり決済サービスを提供
500社以上のパートナーと連携

ゼウスは、1994年に設立し決済サービスを提供しており、2014年には提携店舗数が1万店舗を突破。現在は韓国市場で上場したSBI AXESの傘下でサービス提供を行っている。

ゼウス 営業統括本部 営業企画本部 営業企画部長 富永大輔氏は、「利益は毎年順調に推移しています。一方、競合も増えていますので、決済以外のサービスも合わせたソリューションの提供を行っていくことで、他社サービスとの差別化を図っていかなければいけないと感じています」と話す。同社の決済サービスは、導入しやすい価格設定、高セキュリティな決済システム、きめ細やかな加盟店フォローアップ体制が特徴となっている。

ゼウス 営業統括本部 営業企画本部 営業企画部長 富永大輔氏

ゼウス 営業統括本部 営業企画本部 営業企画部長 富永大輔氏

加盟店数は毎年拡大しているが、ECサイトに関しては「実績のある通販事業者様が新規事業として新しいサイトオープンする際、引き合いをいただくケースが増えています」と富永氏は話す。

ゼウスでは、オープンソース、ASPカート、通販管理システム、システムインテグレーターなど500社以上のパートナーと連携しており、加盟店獲得において強みとなっている。特に、通販事業者のニーズや時代のトレンドに合致したパートナーと連携できているのは他社との差別化となっている。当然、パートナーが他の決済代行事業者と連携するケースもあるが、ゼウスでは接続や開発の実績を豊富に有しており、継続して選ばれているという。

ネットとリアル双方で利用できる
利便性の高いサービスを意識

2010年からは、汎用型POS端末の提供をスタート。ゼウスでは加盟店が望むシーンで決済サービスを利用してもらいたいと考えており、ネットとリアル双方に対応した決済サービスを提供している。導入加盟店に提供される売上管理画面も、ネット・リアルを問わず、横断して管理できる仕様となっているため、販売チャネルの多様化により煩雑になりがちな売上管理も、導入した決済サービスに関しては一元管理が可能だ。例えば、セレクトショップを運営するナノ・ユニバースでは、O2O(オンライン to オフライン)の取り組みの一環として、ゼウスの決済サービスを利用している。

2015年末からは、EMV対応のmPOSにおいて、iPadなどタブレットを利用したPOSレジ「スマレジ」を展開するプラグラムと共同でICカードとPIN入力対応の「スマレジ・ペイメント」の提供を開始した。スマレジ・アプリをインストールすれば、アプリ内でシームレスに処理が完結する。

既存加盟店に如何に喜んで利用してもらえるかにフォーカス
2016年にはシステムの刷新を予定

ゼウスでは、決済以外にも加盟店ニーズに合わせたサービス提供に力を入れている。特に、決済サービスとシナジー効果の高いEC事業者向けサービスを積極的に拡充している。SBI AXESでは、2014年5月にビジネスサーチテクノロジ(BST)を子会社化し、BSTが持つ独自の検索・クローリング技術を活用した商品データフィードマネジメントサービス「probo DF Start」の提供を開始。「probo DF Start」では、広告出稿に必要な商品データを収集して、配信先フォーマットに合わせてデータ登録を行うことで、業務の効率化と広告パフォーマンスの最大化を支援する。また、ゼウスとBSTでは、ゼウスの決済サービスを利用する加盟店に対して、ECサイトのアクセス解析を始めとした内部施策に目を向けるセミナーや無料診断サービスを積極的に行っており、好評を得ているという。

ゼウスは、2014年に設立20周年を迎えたが、その間に加盟店が求めるサービスにも変化が見受けられるという。これまでは導入しやすく、簡単に利用できるシステムにフォーカスしたサービス提供を行ってきたが、基本思想は残した上で、今後はよりシステムの機能性を上げ、求められるニーズに即したサービス提供ができるよう整備を進めている。

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富永氏は、「弊社は、市場の黎明期から決済システムを提供しているため、現在までの間に市場の移り変わりや同業他社のさまざまなシステム仕様も見てきました。そのため、ニーズとトレンドにあったお客様が対応しやすいシステムを提供できると考えています」と説明する。

現在、提供する決済手段は、クレジット、コンビニ、キャリア、後払い、銀行振り込み、オンライン電子マネーなどとなっているが、多通貨決済など、さらなる手段の追加についても引き続き検討している。

無審査、安価な手数料の企業登場による影響は?
既存の加盟店によりゼウスの売り上げも伸長

近年では、無審査、安価な手数料で決済サービスを提供する企業も登場しているが、特に脅威にはなっていない。

ゼウスとSBI AXESは、2015年に代表取締役社長に三文字正孝氏が就任し、顧客満足度への徹底的なこだわりと、それを実現するためのサポート体制を強化している。

今後も加盟店の痒い所に手が届く、きめ細やかで役に立つサービスを提供することで、ゼウスの決済サービスを喜んで利用してもらえるように努めていきたいとしている。

この記事の著者

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト運営などのサービスを手掛ける株式会社TIプランニングを設立。現在は、ポータルサイトとして「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD (ペイメントワールド)」を運営しています。
書籍の発行、執筆や講演など幅広く行っています。 ツイッター/フェイスブック

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