クレジットカード納付の対象税目をほぼ全税目に拡大(東京都)

2016年4月28日8:00

自動車税では各年度でクレジットカードの納付率が高まる

東京都では、平成23年度から自動車税において、PCや携帯電話からのクレジットカード納付を実施していたが、2015年4月1日から、クレジットカード納付の対象税目をほぼ全税目に拡大した。指定代理納付者はトヨタファイナンスとなっている。

2011年5月から自動車税納付で導入
多様な納付手段の提供により、サービスを向上

東京都のクレジットカード納付は、自動車税、固定資産税・都市計画税、固定資産税(償却資産)、個人事業税、不動産取得税などに対応しており、税額100万円(未満)までの納税に利用可能だ。また、専用サイトは、通年に渡り開設されており、納付が行える。ほぼ全税目への対応と同時に税額のほかに必要な決済手数料については、定額制から、税額に応じた決済手数料に変更したという。

自動車税は2011年5月から導入しており、クレジットカード収納を全国的に早いタイミングで採用した。また、東京都はコンビニエンスストアでの収納を2004年から全国に先駆けて導入している。

「納税者にとって多様な納付手段があることが、納税サービスの向上という観点から重要であると考えており、口座振替、コンビニエンスストア、Pay-easy(ペイジー)での収納などを順次導入してきましたが、一般にクレジットカードの利用が広がる中で、次の手段としてクレジットカード納付を開始することで、納税者の選択肢を増やせました」(東京都主税局 徴収部 滞納整理対策担当課長 佐藤竜太氏)

2015年4月からほぼ全税目に拡大したが、経年比較ができる自動車税については、クレジットカードの割合は23年度で2.9%だったのが、26年度は5.7%に増えており、年々その件数は伸びている。全納付手段に占める金額ベースでも同様で、23年度が3.5%、26年度が6.8%となった。佐藤氏は、「自動車税の場合、東京都では300万件弱の定期課税台数となりますが、PRの効果もあって徐々に認知が進んできました」と成果を口にする。

自動車税は5月に各納税者宅に納税通知書を送付するが、その中にクレジットカードでの納付方法を記載した案内チラシを同封している。また、今年度からは固定資産税などの通知を送るときにもチラシを入れてクレジットカードが利用できることを案内しているそうだ。案内チラシには、利用手順の紹介、クレジットカード納付にかかる手数料などが記載されている。

現状、東京都では、固定資産税・都市計画税、個人事業税は口座振替が可能だが、そのほかの税目では対応していないため、口座振替ができない税目についてはクレジットカードによる納税が有力な手段であるとしている。自動車税は、納付額が4万円未満になる場合が多いが、固定資産税の場合、金額がより大きくなる場合もあるので、クレジットカード納付による分割払いを選ぶ人もいるという。

▲都税 クレジットカードお支払サイト

▲都税 クレジットカードお支払サイト


税額1万円ごとに手数料は73円
指定代理納付者はトヨタファイナンス

また、税額1万円ごとに73円(税抜)の手数料が必要だが、納税者にはクレジットカードのポイントが貯まるメリットもある。なお、クレジットカードの指定代理納付者はトヨタファイナンスとなっている。同部 徴収指導課収入管理指導係 岩崎容吉氏は、「東京都からも、指定代理納付者のトヨタファイナンスに対し、手数料をお支払いしています」と話す。

なお、クレジットカードは現状、都度払いのみとなる。例えば、固定資産税の場合、定期課税として1年分を賦課するが、支払いには4回(6・9・12・2月)納期がある。納期ごとに都度払いとなるが、継続払いを可能にするためにはシステムコストの関係と洗い替えの問題があるという。例えば、ショッピングのインターネット決済の場合は、あらかじめ顧客自身のカード番号等の個人情報を入力して登録を行えば以後も継続払いが可能になるが、東京都の場合は、カード番号等の登録は行えず、納税者に納付の都度、カード番号を入力してもらう必要があるため、難しい部分もあるそうだ。

また、税目別の金額として、自動車税、固定資産税・都市計画税が圧倒的に多い。今年度4月から9月の半年間におけるクレジットカード納付の全体の件数約33万2千件のうち、自動車税が約17万4千件で52.5%、固定資産税・都市計画税が約15万件で45.1%となる。また、金額ベースでみると、自動車税のうちクレジットカードで支払った人は6.1%、固定資産税・都市計画税は2.1%となっている。

「今年度からほぼ全税目でクレジットカード納付がスタートしましたが、自動車税は年々利用率が上昇してきているものの、固定資産税などはまだまだこれからと考えており、PRに力を入れていきたいです」(佐藤氏)

東京都では今後も、クレジットカード納付をはじめ、多様な納税手段を提供することで、複数の選択肢の中から、納税者にとってより便利な方法を利用してもらいたいとしている。

カード決済&セキュリティの強化書より
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