MIFARE DESFire EV2を発表、使用中のスマートカードに新たなアプリケーションをシームレスに追加可能(NXP)

2016年3月16日14:03

NXPセミコンダクターズは、スマートカード市場向けの新しい非接触型開発プラットフォーム「MIFARE DESFire EV2」を発表した。

MIFARE DESFire EV2は、コモンクライテリア『EAL5+』に準拠。NXPの従来のMIFARE DESFire EV1プラットフォームと比べ、動作範囲とセキュリティ・サポートを向上させている。DESFire EV2により、1枚のスマートカードで、公共交通機関のチケッティング、自転車レンタル、アクセス管理、クローズド・ループ決済、メンバーシップ、ポイント・プログラムなどの多数のアプリケーションへの対応が可能になる。

MIFARE DESFire EV2プラットフォームは、既存のMIFARE DESFireシステムと完全に下位互換で、既存システムをアップグレードする際に迅速なシステムの代替や新システムへの移行を可能にする。

MIFARE DESFire EV2の特長の1つは、すでに発行済みで消費者が使用中のスマートカードに新たなアプリケーションをシームレスに追加できることだ。従来、使用中のスマートカードに新たなアプリケーションを追加する際にはマスター・セキュリティ・キーへのアクセスが必要で、使用中のカードを回収しなければならず、煩雑な作業が要求されていた。また、動作環境が異なる場合、カードに搭載可能なアプリケーションのタイプに制約が発生することから、新たなアプリケーションの開発には複雑な作業が必要だったという。しかし、MIFARE DESFire EV2向けに開発されたMIsmartAppと性能を強化したキー・マネジメント・システムにより、独立系システム・インテグレータは異なる環境やカード・システムに対応した単一のアプリケーションを新たに開発する際に、カード・プロバイダとのマスター・セキュリティ・キーの共有が不要になる。

さらに、MIFARE DESFire EV2開発プラットフォームは、カード決済用検証機能であるTransaction MAC(TMAC)を搭載。TMACはカード決済システムに寄せられる支払い請求の検証と処理を可能にし、複数のオペレータやカード加盟店が参加する非接触型決済システムに適しているそうだ。TMACにより、バックエンド・システムは取引の改ざん、有効な取引の反復、未報告の取引を検出できるようになる。

なお、NXPのMIFAREは、非接触型IC製品向けのブランドで、世界の40種類以上のアプリケーションに使用されている。MIFARE製品は、これまでの販売がリーダー用コア・コンポーネントで2億6,000万個以上、非接触型とデュアル・インターフェース型ICで100億個に達している。

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ペイメントナビ編集部

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