日本でも決済端末の出荷台数を伸ばすCastles Technologyの取り組みは?

2016年6月15日8:00

1993年に設立された台湾のCastles Technology Co.,Ltd.(キャッスル・テクノロジー)は、カード決済端末や非接触ICカードリーダを提供しており、日本でも着実に出荷台数を伸ばしている。同社の海外及び国内におけるビジネスの展開、決済端末の特徴について、話を聞いた。

トルコとイランが成長市場
日本での出荷台数も伸びる

Castles Technologyは、主に決済端末、PINパッド、コンタクトレスリーダを製造。世界50カ国でサービスを展開し、年間500万枚台以上の端末を出荷している。アジア、中東、ヨーロッパなどでビジネスを展開しているが、「特に成長著しい国がトルコとイランです」と、Castles Technologyエグゼクティブ・セールス・マネージャーのJason Chiang氏は説明する。また、米国の道路の通行料金の決済などでも採用。米国・アトランタに新たに拠点を設けるなど、同国での展開も強化している。

Castles Technologyエグゼクティブ・セールス・マネージャーのJason Chiang氏

Castles Technologyエグゼクティブ・セールス・マネージャーのJason Chiang氏

近年は、同社が想像していた以上に顧客企業からの引き合いが増えている。また、現行の端末に加え、次世代の商品に対する要望も多く寄せられているそうだ。日本も成長著しい市場の1つであり、いち早く「MasterCard Contactless」や「Visa payWave」といった非接触決済に対応。今後は、国内での体制もさらに強化し、年間5万台以上は出荷していきたいとしている。

同社では、決済端末を中国で製造。最近では、決済端末のグローバルなトッププレイヤーはハードウェアよりもサービスを強化するケースが多くなっており、協業する機会もあるという。

新型の「V1」は処理能力に優れ、カメラやスピーカー機能、QR読み取り機能を搭載
新型の「モバイルPOS(mPOS)」もリリース予定

新型の「V1」端末

新型の「V1」端末

UAE・ドバイで開催された「Cards & Payments Middle East」では、新型の「V1」を参考出展。同端末は、パフォーマンスに優れており、従来の端末よりも4倍の処理速度となるそうだ。また、「V3」の機能をそのまま移行することができる。さらに、カメラ機能やスピーカー機能を搭載。携帯の3Gおよび4Gをサポートし、Wi-FiとBluetoothも利用可能だ。

日本では、インバウンド対応として、「Alipay」「WeChat Payment」などのQR決済の導入が徐々に進んでいるが、同端末でも読み取り機能を搭載している。また、セキュリティ面では、PIN入力の国際基準「PCI PTS」に対応する。

新型のモバイルPOS(mPOS)もリリースし、日本でも次回の出荷時から提供を開始する予定だ。EMVの接触、非接触の対応はもちろん、タッチパネルでのサインも可能だ。

新型のモバイルPOS

新型のモバイルPOS

Jason Chiang氏は、「今後もクオリティの良い製品を製造するとともに、フレキシビリティとサービスを強化し、手ごろなお値段で提供していきたいですね。弊社ではOEMでの提供など、お客様のニーズに対応することが可能です」と自信を見せた。

※取材は2016年5月31日、6月1日にドバイで開催された「Cards & Payments Middle East」で実施。

この記事の著者

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト運営などのサービスを手掛ける株式会社TIプランニングを設立。現在は、ポータルサイトとして「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD (ペイメントワールド)」を運営しています。
書籍の発行、執筆や講演など幅広く行っています。 ツイッター/フェイスブック

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