サブスクリプション決済のポテンシャル〜Subscription Payments〜

2016年9月2日14:30

サブスクリプション市場が拡大している。

動画や音楽といったデジタルコンテンツをはじめ、
日用品、洋服、ソフトウェアなど、その対象は多岐にわたる。

ひとつの商品に1回の請求、決済だった時代は過去のもの。
これからは、ひとつの商品やサービスに複数回の請求処理と決済が発生する。

重要なのは、サブスクリプション決済が単なる課金形態の延長ではないことだ。

顧客との関係を良好に保つことが、サブスクリプションの鍵となる。

ビジネスモデルの変革期は、すぐそこにまで迫っている。

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■「所有」から「利用」へ変えたもの

朝、コンビニでパンを手にとる。昼、コーヒーを飲んで英気を養う。夜、献立を考えながら、買い物カゴを手に店内を回る。決済は日々、何度も繰返されるものだ。なぜなら、商品と決済は常に一対一だから。このシンプルで自然な関係が、ずっと当たり前だった。

その常識は、サブスクリプションによって覆される。数百万曲の音楽をきく権利を、数万本の映画をみる権利を、定期的かつ継続的な課金で取得する。商品と決済は、一対複数の関係になった。

些細な変化にみえるかもしれない。確かに新鮮味はない。衛星放送で馴染みがあるし、携帯電話やガス、電気、水道もサブスクリプションだ。

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しかしいま、サブスクリプションが注目されている背景には、スマートフォンやタブレット、IoTの進展がある。音楽はCDというメディアが年々減少。パソコンソフトも同様にパッケージ購入が激減している。「所有」から「利用」へ、消費者のライフスタイルを変えたのは、情報通信技術なのである。

買ってもらって終わりという物販は、見込み客の開拓に全力を注ぐ。買いつづけてもらうサブスクリプションでは、既存顧客の満足度向上を狙う。

長期的に安定した収益を求めて、質の向上に努める事業者。固定料金で使い放題という新しいニーズを掘り起こし、市場の拡大を狙う事業者。決済でこのインフラを支える事業者。互いが切磋琢磨しながら、サブスクリプション市場はいま、花ひらこうとしている。

■続きはNCBレポート2016年9月号で
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