「PLAZA GINZA」がAlipayのモバイル決済を導入

2016年9月21日8:30

iPadを利用して電子マネー感覚で、言葉の壁なく支払処理が可能に

スタイリングライフ・ホールディングスの社内カンパニーであるプラザスタイル カンパニーが運営する輸入雑貨専門店「PLAZA」は、世界中からセレクトしたアイテムを販売する輸入生活雑貨店だ。銀座駅から地下直結のソニービルにある「PLAZA GINZA」では、中国最大手のオンライン決済サービス「Alipay(アリペイ)」のモバイル決済を導入した。導入の経緯について、話を聞いた。

初期費用や月額固定費不要で導入を実現
「モバイル決済 for Airレジ」をPLAZA店舗で初めて導入

輸入雑貨専門店「PLAZA」では、国籍にとらわれず店舗を訪れた人へのおもてなしを重視した接客に力を入れている。昨今は同店舗への訪日外国人の来店も増えているが、あくまでも自然体で取り組んでいるという。

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー PLAZA GINZA 店次長 安藤崇之氏

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー PLAZA GINZA 店次長 安藤崇之氏

PLAZAは全国展開しているが、免税対応している店舗は約10店舗。決済については、デベロッパーの選択となるが、クレジットカードに加え、銀聯決済を導入する店舗が増えているという。「PLAZA GINZA」でも訪日外国人旅行者の買い物は増えているが、1日の免税対応は約20件。近年は、台湾、中国、韓国など、アジアからの旅行者が増えている感覚があるそうだ。また、決済手段として、クレジットカード、銀聯、iD、楽天Edyを導入。Alipay決済には、3月からリクルートライフスタイルのモバイル決済に対応するアプリ「モバイル決済 for Airレジ」をPLAZA店舗で初めて導入した。

「リクルートライフスタイル様からAlipayの情報をいただく中で、お客様にとってスムーズなお買い物ができる手段であるならば取り入れるべきだと考え、スタートしました。初期投資や固定費の部分は、iPadがあれば既存のレジでオペレーションができるのは便利だと感じました」(スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー PLAZA GINZA 店次長 安藤崇之氏)

Alipayの決済イメージ

Alipayの決済イメージ


日本の電子マネーと変わらないスピードで処理が可能に
少額から高額まで幅広く利用

地下1階、2階が店舗となるPLAZA GINZAのレジは全部で11台あるが、いずれのレジでもAlipay決済への対応が可能だ。iPadを地下1階、2階にそれぞれ1台導入し、決済時に各レジで使いまわしている。「iPadがレジの後ろに設置してあり、お客様からAlipay決済のご要望をいただければ、その端末にかざして決済していただきます」(安藤氏)。利用者は、店側の端末に、自身のスマートフォンでQRコードを表示し、それを店舗のiPadにかざすだけで決済が完了する。また、利用者に合わせてiPadの表示言語を変更することも可能だ。

顧客がスマホを取り出してAlipayで支払う意思を示すと、iPadを取り出してかざすしてもらい決済を行う

顧客がスマホを取り出してAlipayで支払う意思を示すと、iPadを取り出してかざすしてもらい決済を行う

「通常、観光客への対応の場合、言葉の壁などもありますが、iPadを取り出してお客様の前にお出しするだけで、スムーズに決済いただけます。例えば、銀聯決済の場合、暗証番号を入力していただき、さらに署名まで必要になりますので、それに比べれば簡単です。感覚的には、日本の電子マネーによる支払いとあまり変わらないスピードで処理ができています」(安藤氏)

PLAZA店舗には少額な雑貨類も多いため、コンビニエンス的な使い方で商品を購入してもらう際に、利便性が高いと実感できたそうだ。

まだまだ国内でAlipay決済を利用できる店舗は少ないが、リクルートライフスタイルが3月9日~4月4日まで、キャッシュバックキャンペーンを展開したことにより、訪日旅行者への認知が進んだという。利用者についてもサービス導入当初より増加。現在は、1日1~2件の利用がある。店舗では各レジにAlipayのアクセプタンスマークを設置しており、それを見てAlipay決済を希望する人もいる。

Alipayによる決済単価は300円から3万円までと、少額から高額まで幅広く利用されている。また、決済単価の平均は、店舗平均の2.5倍となっている。ただ、銀聯の場合は化粧品のまとめ買いが発生するため、決済単価の平均はそれよりもやや低い印象がある。

店内のレジにはAlipayのアクセプタンスマークを掲示

店内のレジにはAlipayのアクセプタンスマークを掲示


約半年間の運用の中で成果を実感
国内導入店舗の増加やキャンペーンの実施に期待

PLAZA GINZAでは、インバウンド対応として、店内BGMで免税対応している放送を8月1日から、日本語、英語、中国語で実施。訪日外国人による売上は微増で伸びているが、今後も日本人も外国人も変わらない顧客対応を心がけることで、店舗全体としての売上を高めていきたいとしている。

なお、他のPLAZA店舗へのAlipay導入はデベロッパー次第となるが、導入コストの安さや決済時の利便性の高さなど、約半年間の運用で成果は感じているそうだ。また、Alipayの利用については、銀座エリアを始め、国内での導入店舗の増加、定期的なキャンペーンの実施などにより、さらに伸びていくとみている。

この記事の著者

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト運営などのサービスを手掛ける株式会社TIプランニングを設立。現在は、ポータルサイトとして「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD (ペイメントワールド)」を運営しています。
書籍の発行、執筆や講演など幅広く行っています。 ツイッター/フェイスブック

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