広がる世界のラウンジサービス、空港に加え鉄道等のサービスも

2017年1月31日10:35

旅行時のカウンターサービスや緊急時の対応も魅力に

個人旅行において、インターネットのトラベル予約と並んで何かと助かるサービスが、JCBプラザラウンジのような空港におけるラウンジサービスやカウンターサービス、それに旅行時の緊急トラベルアシスタンスサービスである。

空港のラウンジサービスは、もともとファーストクラスやビジネスクラス搭乗者向けに提供されていたが、1980年代の航空需要の拡大に伴い、多くの国の主要空港のターミナルが拡張され、航空会社のラウンジが大きく立派になった。また、1981年5月にアメリカ航空によって初めて導入されたFFP(Frequent Flyers Program)の特典のひとつとして、必ずしも高額の航空運賃を負担しているファーストクラスやビジネスクラス搭乗者でなくても年間の搭乗頻度または搭乗距離に応じて得られるエリートプログラムのメンバーシップによって空港ラウンジへ入ることが許されるようになった。

飛行機の搭乗客に提供される特別の待合室である空港ラウンジ(Airport Lounge、VIP Lounge)は、1939年にアメリカン航空(American Airlines、AA)がニューヨークのラガーディア空港にオープンさせた“アドミラルクラブ”(Admirals Club)というラウンジが最初といわれている。この“アドミラルクラブ”(Admirals Club)は、大リーグのテキサスレンジャーズの球場のラウンジサービスの人気に触発され、酒類の販売許可を得てオープンさせた。当時、アメリカン航空は“アドミラルクラブ”(Admirals Club)を顧客獲得のツールと考えていたと言われている。“アドミラルクラブ”(Admirals Club)のラウンジが提供しているのは、コーヒー・紅茶・ソフトドリンクサービス、Wi-Fiサービスの他、PCサービス、コピー・FAXサービス、シャワーサービス、サイバーカフェ、キッズルーム、会議室、フライト手続きに関するサポートサービスなど多彩で、その後の世界中の航空会社の空港ラウンジサービスのお手本となっている。

シカゴ・オヘア国際空港の“アドミラルクラブ”

日本でも1970代後半より、日本人による海外旅行(アウトバウンド)が急増し始めた。ナショナルブランドのJCBカードの国際カード化が1981年からスタートし、海外に出かける個人旅行客をメインとするJCBカードホルダーをサポートするための“JCBプラザラウンジ”サービスが、1990年4月のパリJCBプラザラウンジのオープンを皮切りに始まった。

また、旧・日本信販(現・三菱UFJニコス)では、国内外共通の日本信販VISAカードと日本信販マスターカードの発行を始めた1987年に、アウトバウンドトラベルのアシスタンスサービスである“ハローデスク”サービスを、日本信販の国際カード会員にメンバーシップサービスとして提供し始めた。

また、空港ラウンジ以外にも、近年、鉄道の駅(ステーション)や香港と澳門(マカオ)を結ぶ高速船のターミナルなど高速船のターミナル、高速長距離バスのターミナルなどにもラウンジを設けるケースが増えている。アメリカの大陸横断鉄道のアムトラックやカナダのVIA Rail、ユーロスターなどヨーロッパの高速鉄道は、航空会社のFFP(Frequent Flyers Program)と同様のエリートプログラムを有したFUP(Frequent Users Program)を導入し、そのプレミアム会員やファーストクラスの乗客などを対象に、主要な駅にステーションラウンジを設けている。

日本でも、JR東日本が、2015年11月から“JRビューゴールドプラスカード”会員を対象にステーションラウンジのサービスを開始した。東京駅の“ビューゴールドラウンジ”や、JR九州のクルーズトレインの“ななつ星”の始発駅である博多駅の乗客用ラウンジ“金星”などがあり、日本でも今後、鉄道分野のラウンジサービスは増加していくものと思われる。

東京駅の「ビューゴールドラウンジ」

※「世界の観光と決済・カードサービス完全ガイド」

 

関連記事

ペイメントニュース最新情報

決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

現金とキャッシュレスの売上をリアルタイムに確認可能なIoTプラットフォーム「IoT Cube」/Pay BOX(飛天ジャパン)

BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)
電子マネー、クレジット、QRコード、共通ポイント、ハウスプリペイドなど、43サービスをご提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP