「DNPマルチペイメントサービス」を開始、静岡鉄道の「LuLuCa」で先行導入(DNP)

2017年2月10日19:19

大日本印刷(DNP)は、クレジットカードや電子マネー等の複数の決済手段や共通ポイントなどが利用でき、その情報を一元管理できる「DNPマルチペイメントサービス」を2017年2月10日に開始すると発表した。同サービスは、静岡鉄道が発行するIC乗車カード「LuLuCa」で先行導入され、電車やバスの利用に加えて、静鉄グループのショッピングセンター・食品スーパーで利用が可能となった。

店舗形態、決済手段、決済サービス事業者との接続など、決済に必要な環境を1つのインフラとして共通化

店舗形態、決済手段、決済サービス事業者との接続など、決済に必要な環境を1つのインフラとして共通化

「DNPマルチペイメントサービス」の特徴は、まず決済インフラの共通化により、複数の決済手段がワンストップで利用可能な点が挙げられる。複数の決済手段に対応する場合、決済サービス事業者ごとに回線を接続する必要があるが、同サービスの利用企業は、各事業者と接続済みのゲートウェイを利用できる。これにより、企業が個別に複数の事業者と回線接続を行う必要はなくなるという。同サービスの契約と同時に複数の決済手段が使用できるため、各店舗に各種決済サービスを短期間で導入できる。

また、売上集計、請求予定データの確認など、決済サービス事業者ごとに必要となる決済情報の処理を、一元管理して行うことが可能だ。取引実績のクラウドサーバーからの一括取得や、Webサイト上でリアルタイムに更新したデータの閲覧も可能で、店舗の決済処理業務の負荷を軽減できるという。

さらに、クレジットカード番号取り扱い事業者に求められるセキュリティ基準「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」に準拠したDNP柏データセンターで決済情報を集約管理する。サービス導入企業が独自にシステムを構築・運用する場合と比較して、PCIDSS対応に関わる業務負荷や費用を削減できる。

なお、静岡鉄道株式会社は、グループ内の電車やバスで利用されているICカード「LuLuCa」に、「DNPマルチペイメントサービス」を先行導入した。これにより、静鉄グループの食品スーパー「静鉄ストア」や複合商業施設「新静岡セノバ」での電子マネー決済、および、電子マネー決済時の割増ポイント付与に対応できるようになった。

静鉄グループは、会員のライフスタイルに合わせた4種類のカードを提供し、会員サービスの充実による優良顧客の育成に努めている。「DNPマルチペイメントサービス」の導入によって、既存の業務に大きな負荷をかけることなく、新たな会員向けサービスの開発・運用が可能になるそうだ。

静鉄ストアに設置されたLuLuCaのチャージ画面(左)と決済端末(右)

 なお、DNPは「DNPマルチペイメントサービス」を中心に、複数の決済手段に対応した端末の提供、決済手段や顧客サービスの拡充なども進め、関連事業を含めて2020年に20億円の売上を目指す。またDNPは、同サービスの決済情報やポイント利用情報などを集計・分析して、プロモーション効果を高め、店舗への送客に活かす「決済連動マーケティング」と結びつけるなど、キャッシュレス社会で生活者が便利に、かつ安心して利用できるサービスを提供していきたいとしている。

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この記事の著者

ペイメントナビ編集部

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