主要電子マネーの決済額が5兆円を突破、各社の状況は?

2017年3月2日13:25

日本銀行が発表した「決済動向(2017年1月)-PAYMENT AND SETTLEMENT STATISTICS (January 2017)」によると、電子マネーの決済額がはじめて5兆円を突破した。

今回のデータは、プリペイド方式のうちIC型の電子マネーが対象となっており、調査対象は8社。具体的には、楽天Edy(楽天Edy)、鉄道会社などが発行する交通系(JR九州の「SUGOCA」、JR西日本の「ICOCA 」、パスモの「PASMO」、JR東日本の「Suica」、JR北海道の「Kitaca」、イオンの「WAON」、セブン・カードサービスの「nanaco」から提供されたデータを集計したものとなる。また、交通系については、乗車や乗車券購入に利用されたものは含んでいないという。

決済額の前年比の状況として、2014年が前年比+28%、2015年が前年比+15.7%、2016年が前年比+10.8%となり、その伸びは徐々に鈍くなっている。

また、2016年の決済件数は50億件を突破。決済件数の前年比を見ると、2014年が前年比+22.6%、2015年が前年比+15.8%、2016年が前年比+11.0%となり、こちらもその伸び率は小さくなっている。

それでは、具体的な主要マネーの成長をみてみよう。弊社では、「カード決済&セキュリティの強化書2017」作成に向け、各電子マネー事業者の直近の数値を調べた。たとえば、JR東日本のSuicaの2017年1月末現在の月間利用件数は約1億3,629万件となり、対前年111.8%の成長となっている。また、利用可能箇所は、約68万2,010カ所(端末台数)となり、2015年12 月末の約61万4,600カ所よりも着実に増えている。

注目の「モバイルSuica」会員数は、2016年8月末時点で約380万人だったが、2017年1月末で約428万人となっており、50万弱の増加がみられる。2016年10月のiPhone開始当初の注目度の高さから伸び率は堅調に推移したが、2017年以降、その数がどう推移するか、注目されるところだ。

2016年度はJR東日本のSuicaがApple Pay対応した(出典:JR東日本)

また、もっとも利用件数が多い「nanaco」については、2016年12月末の月間利用件数が1億7,600万件となり、2015年12月の1億5,900万件から増加している。

全国のセブン-イレブンでご当地限定「nanaco」カードを発行(出典:セブン‐イレブン・ジャパン)

なお、WAONについては、2017年1月の発行枚数6,330万枚、利用箇所約28万3000カ所と発表されているが、月間利用件数については公表しておらず、以前は発表していた月間利用金額に関しても公表を見送っている。2015年度の年間利用金額は約2兆592億円で、主要マネーでは抜きんでた金額を誇っているが、2016年度の数値に注目したいところだ。

吹田市と提携し、「すいたんスマイルWAON」を発行するなど、行政やJリーグクラブと連携した取り組みが目立ったイオン(出典:イオン)

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

ペイメントナビ編集部

カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト

page toppagetop